18日(日)はスーパーオートバックス岐阜でR Magicフェアが開催されたので行ってきました。学生は夏休みに入ったばかり&3連休という事で、高速道路はあちこち大渋滞で参りました。東名の渋滞が特に酷かったので、豊田東から乗って東海環状→東海北陸を南下のルートを使い2時間ちょっとかかりました。空いているイメージがある東海環状ですら、車が多く混雑していて驚きました。
お店に到着。R Magicのデモカーは、
・RX-7 FD3S 「NEW ピンク4号」
・RX-8 SE3P 前期(SE前) 「赤8」
・RX-8 SE3P 後期(SE後) 「二代目・銀八」
の3台。特にピンク4号は迫力満点でかっこいいです。走っている姿も見てみたい。
今回はR3中部定期ミーティングも兼ねてましたので、自己紹介をした後、他の8オーナーと雑談。初めてお会いした人や久しぶりにお会いした人もいて、いろいろお話できて楽しかったです。
お昼ごはんは毎年恒例のラーメン花月に。
帰ってきた後、おーはらさんにいろいろお話し相談に乗ってもらいました。
今回お披露目になったパーツも含めて、R Magicの新商品の紹介と、そのパーツに対して私が思った事を書きます。私の主観で書いているので、ちょっと批判めいた表現も出てきますが、そのパーツを頭から否定しているわけではありませんので、その点はご了承ください。
■ R Magic 新商品 その1 NEW車高調(サーキットスペック)
開発ドライバーは木下みつひろプロで、オーリンズベースのサーキットスペック車高調。現在開発中でまだリリースされていません。今度のバネレートは、F:14kg/mm、R:15kg/mmとかなり高いです。既存のR MagicのオーリンズDFV車高調がF:8kg/mm、R:5kg/mmで、他のショップの車高調は、
・RE雨宮 QUANTUM RS RE雨宮SPL
SWIFT F:14kg/mm、R:10kg/mm
・RE雨宮 DG-5ベース
F:12kg/mm、R:5kg/mm
・レボリューション オリジナル
オリジナル・スプリング(基本) F:12kg/mm、R:6kg/mm
※オプション設定 F:14kg/mm、R:7kg/mm
・ナイトスポーツ アラゴスタベース
F:12kg/mm、R:4kg/mm
・レッグスポーツ ENDLESS Function Aベース
Swiftスプリング F:14kg/mm、R:10kg/mm
・ENDLESS ZEAL Function KATAYAMA SPL
ENDLESS X COILS F:10kg/mm、R:8kg/mm
などとなっており、他の8用の車高調と比べてもリアのバネレートがかなり高く、8用の車高調でこのようなバネレートの組み合わせは他に例がありません。リアのバネレートは突き上げ感などの乗り心地に大きく影響するので、R:15kg/mmというバネレートの高さに乗り心地に不安を感じます。
バネレート以外では、リアのバネが直巻きになっており、リアのアッパーマウントがピロというのも変更点。二代目・銀八に開発中の同車高調が装着されているという事で、助手席に同乗させてもらい試乗をお願いしました。バネレートの高さによる固さは感じましたが、段差などのギャップに乗り上げた際のショックの収まりが思いのほかなだらかで、不快な突き上げ感はあまり大きくなくてびっくりです。これで本当にR:15kg/mmなの?と思いました。これなら、前に私が装着していた、HKS HIPERMAXⅡ(バネレート失念)の方が突き上げ感がきついぐらいです。
また、フロントのバネレートが高い事もあり、ドカンとブレーキングしてノーズダイブがほとんどなく、安心してブレーキングできます。ブレーキについては、パーフェクトブレーキキットが入っているので、四輪が沈み込むブレーキングが気持ち良いです。あのブレーキは自分の8に欲しいけど60万は私には出せません(汗
新しい車高調は年内発売予定で、値段は今のR Magic オーリンズDFV車高調よりは高くなるとの事。街乗りを重視する人は、別のバネレートセット(F:10kg/mm、R:10kg/mmぐらい)も用意するそうですよ。今出ているR Magic オーリンズDFV車高調からの仕様変更も可能だそうです。ただ、リアの仕様が結構変わるので、通常のO/Hよりは金額が高くなるとの事でした。
8のリアの足回りのセッティングって、リアのスタビを柔らかくするなどしてリア脚を積極的に動かしていく方向性だと思ってましたが、今回のNEW車高調は逆にリアを固めるというセッティングで、開発ドライバーが変われば、車高調のセッティングや味付けがこんなにも変わるものなのかと驚きました。
ところで、今私が装着しているR Magic仕様のオーリンズDFV車高調に何か不満があるのか、あるならどういう風に仕様変更をしたいのかと言われると、うーん・・・という感じです。これといった不満は特にないのです。ステアリングを右に左にクルクルせわしく切るALT(オートランド作手)や、高速サーキットである鈴鹿サーキット 国際レーシングコースにセッティングを合わせるのであれば、今よりももうちょっと固い足回りの方がと思うのですが、サーキットも街乗りもオールマイティーにとなると、今のF:8kg/mm、R:5kg/mmのオーリンズDFVのままでも特に問題ないかなと。
なので、今すぐサスペンションの仕様変更をしようとは考えていません。それに、去年サスペンションのオーバーホールをしたばかりですし。サスペンションの仕様変更をするのなら、もっとたくさん走りこんで、その結果、今のサスペンションに不満が出てもっとこういう仕様にしたいという具体的な考えが固まってからにします。逆に、現時点で吊るしなどのオーリンズを使っていて、もっとサーキットスペック寄りに仕様変更したいと思っている人は、R MagicのNEW車高調はとても魅力的だと思います。
■ R Magic 新商品 その2 新型ラジエター
R Magicの8用のラジエターは現在、真鍮タイプとアルミ3層サイドタンク式の2種類がリリースされていますが、新たにアルミ2層のラジエターを開発中との事。開発テスト車両である二代目・銀八で新しいサスの開発の為にサーキット走行していると、水温が上がり連続走行できなくてテスト時間が短くなってしまうので、もっと冷却効果を高めるために開発されたパーツだそうです。そうなると、現在二代目・銀八に装着されているであろうアルミ3層サイドタンク式ラジエターよりも冷えるって事なのかな。
8でサーキットを走っている人でも、ラジエターを交換している人は少ないですよね。個人的には、コンピューターチューンによる電動ファン設定温度変更、追加オイルクーラーの2つをやれば、サーキット走行における冷却面はとりあえず大丈夫かなと思ってます。夏場など暑い日にサーキット走行したり、連続で何周もアタックしたりする人はそれだと足らないですけど。涼しくなってサーキットシーズンインした後に、私は連続でアタックしても2~3周。あとは、クーリングラップを入れたり、クリアラップを見つけるためにスローダウンして、再度アタックする機会を伺う走り方をすると、水温が110℃近くまで上がってきついという事はほとんどないので、現状でこれ以上の冷却(エアロボンネットとか社外ラジエターとか)は考えてないです。冬場のオーバークールも怖いし。今の私の仕様だと、冬場に高速道路で巡航していると、水温80℃、油温70℃まで下がります。
■ R Magic 新商品 その3 ATS カーボンLSD spec2 1.5way(R Magic仕様)
R Magic仕様のデフは、ATS カーボンLSD 1.5wayとATS メタルLSD 1.5wayの2種類でしたが、ATS カーボンLSDが仕様変更してspec2になったのに伴い、R Magic仕様のATS カーボンLSDもspec2ベースになりました。
http://www.a-t-s.co.jp/02lsd/lsd_spec2/index.html
以前、R Magic仕様のATS メタルLSD 1.5wayを装着してましたが、LSDの仕組みをよく理解せずに装着したため、機械式LSDを有効に活用した走り方が出来ませんでした。なので、今の8は純正デフ(トルクセンシング式スーパーLSD)のままサーキット走行していますが、機械式LSDを入れていたときとの違いが正直よくわかりません(汗
DSC ONで走るなら機械式LSDの恩恵はほとんど受ける事が出来ないと思ってましたが、DSC ONでもブレーキングの際にリアが暴れずに安定したブレーキが出来るので、ターンイン時の安定した姿勢作りが出来るようなのですが、これも鈍感な私には違いがよくわかりませんでした(汗 ヘタクソが機械式LSDを入れても駄目って事ですねorz
また、機械式LSDを入れ、DSC ONでLSDをガシガシ効かせて走ると、DSCが想定していない挙動についていけず、ABSが誤作動を起こす可能性があります。ただ、純正LSD車両でも例のABSトラブルが起きてますから、LSDとABSトラブルの繋がりについては可能性があるだけで、関係あると断言もできないし否定もできません。
日産のVDCは、VDCの配線をカットしてもVDCのプログラムが残っているという話を聞いたことがあるので、8もDSCを完全にオフにしてもDSCのプログラムが残り、それが何らかの影響を与えている可能性があります。この辺はちゃんと検証された話ではないので、私の推測です。
話がずれましたが、機械式LSDの導入は、たくさん走りこみ、自分の走りを分析した結果、今後ステップアップするのに機械式LSDがどうしても必要だと言う状況になってからですね。前も書きましたが、機械式LSDを入れるとこまめなオイル交換などのメンテがシビアになるのと、デフブローする確率がアップするから、機械式LSDのメリットとデメリットを天秤に掛け、それでも機械式LSDを選択するメリットの方が高いと判断できないと、デメリットばかり気になってしまいます。
■ R Magic 新商品 その4 デフクーラー
これも前に書きましたが、8はレイアウトの関係上、デフの近くにマフラーの配管が走っているので、マフラーの熱をデフが拾ってデフオイルが高温になり、それがデフブローの原因になることが多いです。根本的な対策としては、決して多いとはいえない8純正のデフオイルの容量(約1.8L)を増やす大容量デフケースに交換するとか、デフクーラーを取り付ける事でしょう。R Magicのデフクーラーは、純正デフケースに取り付けるタイプです。機械式LSDを組んでいる人は、純正LSD以上にデフに負担がかかり、デフの温度がさらに高くなりきつくなるので、デフクーラーとても効果的なパーツです。耐久レースで長時間連続走行される車両には、デフクーラーは必須でしょう。
ただ、デフの脱着工賃を含めると結構な金額がします(工賃込みで20万弱)。デフクーラーってデモカーのイメージが強いし、値段高いし、8のオーナーカーにそこまでいるのかなと思いますが、デフブローして、レッカー代と新たにLSDのデフ玉・デフケース・ファイナルギアを購入する金額を考えれば・・・。
8の駆動系をフルチューンすると、ATS カーボンLSD、レボリューション 高剛性デフケース、デフクーラー、5.125ファイナル、デフオイル、工賃の例で50万オーバーか・・・。
■ R Magic 新商品 その5 トランクにバッテリー移設ステー
8は純正ウォッチャータンクの場所に、RE雨宮のオイルキャッチタンク&ウォッシャータンク付きのバッテリー移設キットが人気ありますが、これはトランクにバッテリーを固定するステー。R Magicのプラグマダイレクトが純正ウォッシャータンクの位置に取り付けるので、同時装着できるすることも考慮しているそうです。
RE雨宮のバッテリー移設キットを装着したら、ノーズの入りがよくなったなど好評なインプレが多くて、走りの違いを結構体感できるみたいですが、私はセキュリティの関係やバッテリー小型化による不安、メンテナンス性やトラブルを考えると、今のところバッテリー移設はしなくていいかなと思ってます。
トランクにバッテリーを移設すると、エンジンまで距離が遠くなるので、クランキングの時間が長くなりそうな気がしますがどうなんだろう・・・。あと、私はトランクに荷物を多く載せる事があるため、MSV納車時にMSV純正のリアのマツスピタワーバー外すぐらいなので、トランクの容量が減るトランクへの移設キットはちょっと・・・。8をドンガラの軽量化にしている車両にはベストかな。
しかし、8の開発者は何を考えてあんなにも大型で重たいバッテリーを、あんなフロントの前方にレイアウトしたのか謎です。車の軽快感が薄れて明らかに動きが悪くなるのは目に見えてわかっているのに。バッテリーのサイズももうちょっと小型してもよかったんじゃない?あれぐらいの大きさのバッテリーじゃないと足りないという判断?
■ R Magic 新商品 その6 イカリングヘッドランプ
私はイベント当日閉店まで残っていたのはこれを見るため!BMW本家のアクリルに傷をつけて光らせる方式ではないそうです。その方式だと、特許の関係でBMWが本気を出して来たらやばいそうで。中古の加工済みユニットと交換して購入する方式と、こちらのヘッドランプを送って、加工して送り返してもらう2種類の販売方法を予定。価格は現在未定ですが、値段次第では結構人気が出そうなパーツですね。
■ R Magic 新商品 その7 リジットカラー(Spoonの特許)
http://www.rmagic.net/parts/bush/se3p.html
VIDEO
説明を見てみると、結構興味が惹かれるパーツ。私と2代目ライーザ号の波長のずれをちょっと縮めてくれそうな感じがします。実際どう変わるのか、8オーナーのインプレが聞きたい。
■ R Magic 新商品 その8 カーボントランク
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/018/963/392/18963392/P1.jpg
8オーナーでトランクを交換している人ってほとんど見ないですね。私はボンネットもトランクも社外品交換する予定はありません。今後エクテリアを変更するとしてもホイールぐらいです。
あと、新商品ではありませんが、デモカーの赤っぱちに付いているR Magicの6MT専用のスポーツクイックシフターを操作してみた。思った以上にショート。クイックシフトにありがちな純正よりはちょっと力を入れないとギアに入らないという事もない。スポーツ走行におけるシフトチェンジによるロスタイム軽減が期待できる。ただ、横方向のシフトレバーの動きも狭くなっているので、なれないうちは3速に入れているのは5速に入れているのかわからなくて間違えそう。
また、ファイナルの選択についておーはらさんと話をしました。8で同じTC2000を走っても、8でラジアルで6秒台で走るトップランカーの人と、私をデータロガー上で比較すると、2ヘア手前の速度が約10km/h違います。トップランカーの人が、タイヤの外径がやや小さい255/35R18+6MT 4.777ファイナルで走ってしまうと、2ヘア手前で3速で吹けきってしまうので、4.777ファイナルはTC2000には合わないけど、245/45R17+6MT 4.444ファイナルでタイムが遅い私だと、4.777ファイナルの方がダンロップ手前であまりパワーバンドを外さずに3速に入れる事ができるから、タイムアップに繋がりやすいかなと思いました。
8はFDのファイナルも使う事ができるので、選択肢は、3.9(FD)、4.1(FD)、4.3(STD-5MT)、4.444(6MT MC前)、4.777(6MT MC後)、5.125(ショップ)の5種類から選べ、それとタイヤの外径の違いによる組み合わせがあり、照準を合わせるコース、車の仕様、走り方によって、どのファイナルを選べばベストなのか考えると難しいですね。
10月30日(土)のスパ西浦モーターパーク/HANKOOK サーキット走行会 最終戦に、R Magicも参加する事になりそうとの事!二代目・銀八を運転するおーはらさんのサーキット走行を目撃するチャンス!希望者がいれば同乗走行もOKとの事。これは楽しみです。今度のハンコックの走行会はエントリーしようかな。もちろん、木下みつひろ選手によるレッスン付きのコースで!(参加費高いけど)
http://www.a-t-s.co.jp/21hankook_tire/index_circuit-challenge.html
閉店間近に写真をパチリ。参加された皆様お疲れ様でした!とても楽しい一日でした。
フォトギャラリー
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/car/488014/2144517/photo.aspx