目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前からひどい音がするので気になっていたツイータ付近からの異音の対策を。音はカタッという感じの音でまるでハーネスのコネクタがパネルに干渉するような音で相当に大きなレベルで発生する。ただ、ツイータ付近のダッシュボードに触るだけで出るのが分っているので干渉音でないことは確かで樹脂類のきしみ音に間違いはない。隙間に薄い樹脂のヘラを入れてツイータのカバーを手前から外す。このカバーはかなり柔らかい樹脂なので爪が折れるような心配はなさそう。
このカバーを外すとツイータの固定ビスとダッシュボードの固定ボルトが見える。ツイータのビスを緩めてもダッシュボードを押すと出るカツッという音は消えないのでこのビスではない。
2
次にダッシュボードの固定ボルトを緩めてみる。
この整備手帳を参考にされる方がいる場合、これ以降の作業は自己責任でお願いします。部品やフロントガラスの破損の危険があります。危険の内容は下記の例です。
・ちゃんとした工具を使わないと力が入れにくい場所なのでボルトの頭を舐めてしまう可能性があります。
・フロントグラスに近い部分での作業なので工具を強くフロントグラスにぶつけると割れる可能性があります。私は写真のように緩めるときにソケットレンチの柄をボルトの左側にして緩んだ瞬間に柄がガラスに当たらない方向で作業しました。これは重要な内容です。
ダッシュボードには傷がつかないようにウェスを敷きます。
・ツイータが近いのでツイータに工具をぶつけて壊さない注意も必要です。
・不織布が貼ってありますがこれがボルトを緩めると共回りして切れてしまう場合がありそう。
結果、このフランジボルトを90度くらい緩めると音がしなくなるのでここに原因があるのは明らか。
3
写真は抜いたフランジボルト。大きな段が付いた特殊なボルト。この段がボディーパネルに当たって締まる構造。ようするに樹脂のダッシュボードのパネルには大きなボルトの軸力が掛からない構造。どうもこの辺の構造が音の原因のようだ。ボルトのフランジが当たる部分に強力な両面テープの付いた不織布が貼ってある。恐らくダッシュボードの裏面にも同じようなものが貼ってあるように思える。私の車は右左両方から同じ音が出ていた。左も分解してみるとボルトを緩めることでこの不織布が切れてしまった。もともとよじれて貼られていたようだ。
4
この部分の構造の想像図はこんな感じだと思う。裏側は見えないので何とも言えないが。
結局ボルトを緩めると音が消えるので不織布の両面テープとダッシュボード間かボルトのフランジと不織布間かその辺で振動でダッシュボードが揺れると摩擦音(きしみ音)出るようだ。
結局どうするか考えたが余り良い方法は思いつかず、ワコーズのフッ素系潤滑剤を塗布してボルトを軽めに締めた。シリコン系の潤滑剤よりは影響は少ない気がするが。
試走の結果ほぼ異音は発生しなくなった。
5
写真はボルトを抜いた状態。
6
このフッ素系の潤滑剤を塗るのも自己責任でお願いします。
・不織布や両面テープが劣化する原因にはなると思います。
私の場合は劣化してしまったら次の写真のような配線を束ねるための布テープでも貼ろうかと思っています。確かtesa tapeというもの。写真を次に。
7
これがtesa tape。
3日間走った結果、首都高速のつなぎ目で頻繁に発生していた大きな音がウソのようにほとんどしなくなった。わずかに聞こえる音が出るが音の大きさは圧倒的に小さくなったので気にならない。
何か部品が壊れてしまうかも知れないリスク覚悟でこの音を消したい方には一度トライする価値は有りそう。特にフッ素系の潤滑剤を付けずにボルトを緩めて音が消えることを確認後、その対策はもっと別の方法も有るかも知れないので他の方法が見つかった場合には教えて下さい。
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