トヨタ GRカローラ

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走らせることにこそ価値がある - GRカローラ

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走らせることにこそ価値がある NEW

おすすめ度: 5

総評
「クルマは走らせることにこそ、存在価値がある。」アリストテレス(嘘)。
もし、自分が20代の頃にこのクルマに乗ったとしたら、その価値を摑むことはできなかっただろう。もしかしたら「つまらない」と感じていたかもしれない。GRカローラ(25式後期)の最大の価値は、その『懐の深さ』にあると言っても過言ではない。操作や取り回しにさえ慣れてしまえば、普通に走っている分には何の不満も不安も感じない。動力性能は十分であるし、操安性も申し分ない。電子制御の恩恵もあって狙った通りに車が動くが、ドライバーの仕事の部分もちゃんと残してくれている。それでいて、免許を取ってから只管にマニュアルトランスミッション車を乗り継いできた自分にとって、操作にセンシティブな要素は全く見当たらない。正にイージーである。
 しかしながら、いくらGRファクトリーで手作業に近いつくられ方をしていても、マスプロ製品である以上、妥協された部分は必ずある。リフトで持ち上げて、下回りのアンダーカバーを外せば、「構造用接着剤を増やした」といわれる部分を簡単に見る事ができるが、金属板と金属板の間にまだ隙間があり、クルマ変態からすると、それがボディ応力の悪い意味での逃げ道となっていることを見逃すことができないのだ。これはGRヤリスでも同じことが言える。で、あるので、タイヤや足回りを替える前に、ボディ剛性のネガを潰していきたくなる。言い換えれば、そういった、メーカーがやらない(本当はやりたかったがコスト面等でできなかった)ことをやっていくことが、この車の価値を本当に理解して走らせるために必要なことなのである。
 「GRカローラはヒール&トウが難しい」という投稿をどこかで見かけたが、それは慣れの問題である。スポーツ走行を志す(実践する)者であれば、何度も繰り返すうちに「GRカローラはヒール&トウが超簡単」であると気づくだろう。その理由はブレーキにある。ブレーキペダルを踏んで、スポンジーなタッチであったり、その効きがペダル踏力に比例しない場合、ABペダルの配置以前に「ヒール&トウが難しい」のだ。GRカローラは踏んだ分だけ、しっかりとブレーキが効く。
 けっして安価なクルマではない。大切にしようとする気持ちは否定しない。クルマの愉しみ方、味わい方は人によってそれこそ千差万別だが、クルマの価値は走らせることにその多くがあると思う。無理にサーキットで限界を攻めなくていい。街中をしっかりと走らせよう。多くのドライバーが車線の中を適当に走らせている。GRカローラはあなたが狙った『正にそこ』を走らせることができる。それこそセンチ単位のコントロールが可能だ。そんな操作性のあるクルマは今や数が少ない。目をギラギラ光らせることなく、適切な速度で的確な操作によるスムーズでクレバーな走りを目指してほしい。GRカローラはそれができるクルマなのである。
デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
3
燃費
4
価格
4

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