
最近はめっきり自動車雑誌を読まなくなった私ですが、とある自動車の雑誌のとあるコーナーを読むのだけは毎月楽しみにしています。
そしてつい先日、その自動車雑誌主催のイベントに行って来ました。
目的はクルマ・・・・・・ではなく自動車メーカーや関連メーカーの方々の貴重な話を聞く為です。
そのなかで特に貴重な話が聞けたのは、意外にも(?)ヨコハマタイヤの開発に従事していたという
元・エンジニアの方である。
以下は私とエンジニアの方との質疑応答を記したものである。
※タイヤに関心のない方にとっては退屈な内容であるので注意。
Q、スクエアショルダーとラウンドショルダーではどちらが偏摩耗しやすいか?
A、スクエア。
Q、では、スクエアとラウンド、接地面積が広いのは?
A、制動、駆動はスクエア。旋回はラウンド。
Q、何故、旋回ではスクエアの面積が減るのか?
A、スクエアはショルダーの接地圧が強く、トレッド中央がくの字に湾曲し中央の接地圧が減少する。現在のトレンドはセミラウンドショルダー。
Q、欧州で非常に評価の高い「C.Drive2」は今後日本で販売されるか?
A、販売の予定はない。
Q、それは何故か?
A、C.Drive2は右側通行仕様に設計されている。もし日本で販売し日本の道路で走らせたらクルマが
左に流れる可能性が出てくる。
Q、右側通行仕様とは?
A、日本で販売されるタイヤは、日本の道路のカントに合わせ、内部のスチールベルトを右前方に
向かって巻き上げている。こうすれば道路の傾斜とタイヤのフォースとで打ち消しあい直進性がます。
欧州仕様は左巻き。
Q、ブルーアースエースのウェット性能はどうか?
A、非常に高い。他社のラベリングBモデル(恐らくダンロップルマン4)を上回っている。逆に他社の競合モデルは、本当にBなのか?という結果だった。
Q、私のアテンザだと、ブルーアースエースとアドバンdbが選べるがどちらが良い?
A、ブルーアースシリーズとアドバンdbの比較だとコンパウンドのレベルが違う。
Q、コンパウンドに格があるのか?
Aもちろんある。アドバンdbは、コンパウンドやらオイル、その他化合物のコストがブルーアースに比べ高価。
Q、アラミド繊維やトワロン、ケブラーなどの繊維を使ったモデルはあるか?
A、無い。現在はアラミド繊維なみのスチールベルトが開発されているので、それを使っている。
Q、低転がり抵抗が良すぎるタイヤのデメリットは?
A、すぐに減る。コシがない。操縦性などを考慮するとシングルAが良いとこ。
続く・・・・・・・・・・
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Posted at
2012/05/14 23:18:03