2009/4/11 善光寺参り①
投稿日 : 2009年06月11日
1
【北向観音】
平安時代初期の天長2年(825年)慈覚大師円仁によって開創。安和2年(969年)平維茂によって大改修が行われ4院60坊が整えられたと伝えられる。
北を向いているのは善光寺と向き合っているからとされ、「裏善光寺」と呼ばれる場合もある。
善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうと言われる。
善光寺参りを行う際には、北向観音にもお参りするのが正しい。
愛染堂の近くに縁結びの霊木として崇められている愛染かつらの巨木がある。(樹高22m)
2
【温泉薬師瑠璃殿】
北向観音にある。
はじめに建てられた年代は不明だが、現在の建物は1809年(文化6)、地元の人々によって再建されたもの。
この地には、温泉の薬効でさまざまな病気を治すという温泉信仰が昔から根強い。
ちなみに「瑠璃」[るり]は、薬師如来を「瑠璃光如来」とよぶことからきている。
3
【愛染カツラ】
北向観音の正面石段西側(右側)に大きなカツラの木があります。
「影向〔ようごう〕の桂〔かつら〕」(神仏が一時姿を現したカツラ)といわれる霊木〔れいぼく〕で、一般には「愛染カツラ」といわれ大切に保存されている。
「常楽寺の火坑〔かこう〕から出現した観音が、かつらの木にとどまり、『わが像をつくって、北に向けて安置しなさい。すべての人を救ってあげます。』といわれた。」という北向観音の縁起に出てくるカツラの木とされている。
「愛染カツラ」の名称は、参道の反対側にある愛染堂、そして第一回直木賞〔なおきしょう〕を受賞した故川口松太郎(1899 - 1985)の『愛染かつら』(日活映画)の因縁〔いんねん〕によるといわれている。
そのため今でも縁結〔えんむす〕びの霊木〔れいぼく〕として多くの老若男女から親しまれている。
国指定の多くは根本から叢生〔そうせい〕して何本かの幹に分かれているが、当カツラは目通り幹囲が5.8mの太さで一本の大木に育っている。
4
【善光寺】
信州善光寺は、一光三尊阿弥陀如来様を御本尊として、創建以来約千四百年の長きに亘り、阿弥陀如来様との結縁の場として、民衆の心の拠り所として深く広い信仰を得ている。
『善光寺縁起』によれば、御本尊の一光三尊阿弥陀如来様は、インドから朝鮮半島百済国へとお渡りになり、欽明天皇十三年(552年)、仏教伝来の折りに百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像といわれている。
この仏像は、仏教の受容を巡っての崇仏・廃仏論争の最中、廃仏派の物部氏によって難波の堀江へと打ち捨てられました。
後に、信濃国司の従者として都に上った本田善光が信濃の国へとお連れし、はじめは今の長野県飯田市でお祀りされ、後に皇極天皇元年(642年)現在の地に遷座された。
皇極天皇三年(644年)には勅願により伽藍が造営され、本田善光の名を取って「善光寺」と名付けられた。
創建以来十数回の火災に遭いましたが、その度ごとに、民衆の如来様をお慕いする心によって復興され、護持されている。
5
【お数珠頂戴】
お朝事の前後には、法要の導師を務める善光寺住職(男性のお貫主さま、女性のお上人さま)が本堂を往復する際、参道にひざまずく信徒の頭を数珠で撫でて功徳をお授けになる「お数珠頂戴」の儀式があります。
また、お朝事では、参詣者から寄せられたご祈願やご供養のご回向(えこう)も行っています。
6
【御印文頂戴】
光寺如来のご分身といわれる三判の宝印「御印文」を、僧侶が参詣者の頭に押し当てる儀式です。
落語『お血脈』でも有名な善光寺御印文は、体に押すと極楽往生が約束されるといわれ、古くから「ごはんさん」という愛称で親しまれています。
7
【釈迦堂・釈迦涅槃像】
重要文化財。
世尊院の小御堂である釈迦堂の御本尊は、鎌倉時代の作とされる我が国唯一の等身大(1.66メートル)の銅造釈迦涅槃像です。
戦国時代には善光寺の御本尊様・御三卿像・御印文と共に全国を流転しました。
8
【岩松院】
この寺の本堂大間の天井を飾るのが、八方睨み鳳凰図。
21畳敷きの天井いっぱいに翼を広げた鳳凰の画で、葛飾北斎が88歳の時に描いたものである。
植物油性の岩絵具で中国より長崎商人の手をへて輸入した辰砂、孔雀石、鶏冠石などの鉱石を用いその価は150両、そのほかに金箔を4400枚使用している。
150年たった現在でも色彩は、少しも変化していない。
この絵には「かくし絵」が描かれているので、それを探してみるのも一興。
裏庭には小さな池があり、桜が満開を少し過ぎた頃、たくさんのアズマヒキガエルが集まって産卵をする「かえる合戦の池」がある。
小林一茶の句碑が池のそばに立っている。
ほかに関ケ原の合戦で勇名をはせ、広島城の大大名になった福島正則公の霊廟がある
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