
これは私の主観で
一方的な意見ですので
ご気分を害されそうなら
読まずにスルーして下さい。
まず始めに言っておきますが、
私はBMWの車が大好きです。
家族も同様で、兄は現行型3シリーズのツーリングに乗っていますし、
弟は前期型のM3です。
おいら自身、今のエリーゼを買う時にZ4と最後まで迷いました。
ですので、今回のブログはBMWの車作りに対するものでなく、
ディーラー、サービス工場に向けてのモノです。
◎事の起源

おいらは自転車も好きで、折り畳み自転車が特に好きです。
そしてBMWの自転車を10年以上前に手に入れて大切にしてきました。
BMW BIKE Q3.Tというモデルです。
BMWの自転車は、多くの自動車メーカーが出している名前だけとってつけたOEM品ではなく、
自らフレーム設計をし、革新的なアイデアを盛り込んだオリジナルな自転車を創っています。
この点はポルシェとならんで評価出来る点だと思います。
そしてこの自転車もそうで、フルサイズの折り畳み自転車で当時ほぼ唯一といってよい機構で
フレームを分割する事なく折り畳めます。

足で漕ぐクランクを中心にクルっと回転して畳めるのです。
実際に折り畳むコトは無かったけど、重いながらソコソコ走れるし、何よりBMWの自転車ってコトで
超お気に入りでした。
しかしながら、流石に10年以上前の自転車ですので各部に痛みが生じてきます。
大抵のパーツは自転車部品には規格があるので代替品があるのでどうにでもなるのですが、
フロントサスペンションのヘタリだけが懸案事項でした。
いろんな事故があって日本から撤退したRST社のサスペンションで、
サスペンション基部にこのモデル独自のライトとフェンダー基部が組み込まれている独特の商品です。
これだけは代替品にすると元のライトやフェンダーが付かなくなるので、どうしようかを悩んでいました。
まずは、今回の件とは別のBMWディーラーにも聞いてみたのですが、
あまり自転車に詳しくなかったようで、自転車のことは自転車屋に聞くのが一番、と言われ
おいら自身もそりゃそうか、と思い、
スポーツサイクルの専門店にしたところ、同様の商品はないので代替品で交換し、
純正ライトとフェンダーは諦めて汎用品にするのが一番安上がりとの事でした。
しかしながら、その予算は4万~7万程。
実際この自転車にそこまでかける価値があるかどうか、と言われました。
確かに今の自転車からすれば、重く、タイヤサイズも特殊で、今後の使用を考えれば、
改修費用で別の自転車を買うコトも出来ます。
でも、このデザイン、思想、構造が好きになって手に入れて、またおいらなりにハンドルなど
カスタムしたこの世で唯一の自転車です。
気持ちとしてはプライスレス!
と、いうわけで他にも数件のスポーツサイクルショップにて
修理について聞いてまわりました。
しかしながら回答はどこも同じでした。
半ば諦めかけて、このままフロントサスペンションが壊れて落ち込んだままで
乗り続けようか、とも思いましたが、
前述したようにサスペンションはRST製で事故がコワい・・・
(ご存知ない方は「RST 事故 ビアンキ」で検索を・・・)
最後の望みで、北大阪にあるBMWディーラーに自転車を持ち込みました。
この時が先ほどの折り畳み画像の時で、実際初めて折り畳んだ時でした。
折り畳みで良かった!車に積んで持ち込める、って思ったものです。
◎コトの発端
新しくキレイなディーラーでした。

一見で軽自動車で乗り付けた、あきらかにウサン臭いおいらの話をフロントの方は
聞いてくれて、とりあえず自転車をBMWジャパンの本社工場に送って状態を見てくれる、との
ことでした。
半ば諦めていた位だったので、これで最終的に直らないとの判断になっても
受付して対応しようとしてくれただけで、おいらは満足だとさえ思いました。
受付待ちしている間に店内のクルマと一緒に
今のBMWの自転車も見て回りました。

今回の新作も独自のフレームデザインで格好良いですね。
折り畳みは無理のようですが、他の人とあまり被らない希少な自転車で
もし今回の自転車修理が無理だったら、コレを買おうかな、とさえ思っていました。
そして待つこと2週間程、
ディーラー担当者様よりメールが届きました!
そして内容は!
修理は可能です、と!!
そして、わざわざ2通りを提案頂きました。
①安上がりバージョン
幸い同じサスペンションの在庫があったので交換出来る。
しかしながら自転車と同様に10年以上前の在庫品なので、新品ではあるものの
動きもシブく、あまり長期の耐久性はなく、また同様の症状に近日になってもおかしくない。
その分、商品代は不要なので工賃だけで結構です。
②おすすめバージョン
代替品のサスペンションに交換。
ライトとフェンダーは取付が変わってしまう。
費用は商品・加工賃など含め4マソ程。
おすすめの②にしようと思っていましたが、
奥様が「そこまでお金かけるなら新しいのを買いなさい、BMW自転車がプライスレスかもしれんが、
アンタの命もプライスレスなんやから、古い自転車に拘り過ぎるな」、とのお達しがあり、
今回は①でお願いし、交換したサスペンションが壊れた時は買い換えるコトにしました。
そして数日後に出来上った自転車が届いたとの連絡があり、
週末に取りに行くことにしました。
すごく嬉しくなって、当日は引き取ってそのまま乗って帰るつもりでした。
(乗って帰ってたら、エラいことになっていました・・・・)
◎コトのハシリ
そして先日の土曜日に自転車を受け取りに行きました。
当日は朝からの雨で結局乗って帰るコトは諦めました。
そして、お店に伺うと先日からの受付してくれた方は不在で、
メカニックさんがわざわざ自転車をショールームの中まで持ってきてくれました。
10年以上前の汚い車体なのに、わざわざ他のお客さんのいるショールームに
持って来てくれてホント申し訳ないなぁ、と恐縮して
これはさっさと支払をして、早々に帰ろうと思い、
まずお支払をしました。
そして会計をしてくれている間に車体をチェックしました。
すると・・・
アレ?サスペンション直ってない????
サスが落ち込んだままで動かずショック吸収がまるで無い・・・・

上が伸び切った状態。
真ん中が一番落ち切った状態。
で、下が直ってきた状態・・・
確かにパッキンが緑の新しいのになっていて、交換されてます。
動きがシブいとは聞いていました。
しかし、納車時点で落ち込んでいる、とは・・・
一応、メカニックさんにスマホに保存していた修理前の状態と
今の状況を見比べてもらい、状況を本社工場の方に説明してもらいました。
◆工場側の言い分
・古い新古品と前もって説明している。
・出荷時は大丈夫だった。
・出荷梱包時に上下に抑え込んだので、それが原因かも。
まぁ、新古品での修理を依頼したのはおいらですし、寿命がもうないことも覚悟してました。
でも、まさか納品時には既に再度壊れているとまでは想定していなかった。
それに出荷時に上下に押さえつけてた、って何?
そんな梱包は聞いたコト無いのですが・・・
その後もメカニックさんと工場の方で電話で話し合っていて、
工場の方は壊れた状態での納品は流石にダメだけど、もう商品も残ってないので
どうしようもない、そのかわり工賃は不要です、と言っているのが会話内容から伝わりました。
で、支払は既に済ませていたので、どうしようかな、と黙っていたら、
メカニックさん側からは何も切り出してこない・・・
そういや、工賃って本社じゃなくて、ディーラーの売上になる、って昔どこかで
聞いたコトがあったので、
親身になって話に応じてくれたディーラーさんには何の落ち度もなく、むしろこちらが
感謝しなくては、と思い、
こちらから「新古品での修理を依頼したのはこちらですし、今回は良い勉強になったので
この状態で持ち帰ります」と申し出ました。
で、「おつりと領収書を頂きますね」と脇においてあったトレーから
おつりと領収書を鞄に入れると、メカニックさんは一気に無口になってしまって、
黙って自転車を表に持っていってくれました。
そして自転車を折り畳み、自宅に持ち帰りました。

自宅ではコトの顛末を奥様に話し、
結局1万ほどかけて自転車は治らず、お茶うけのクッキーを貰ってきた、と
やけに高いクッキー代やったな、と笑い合っていました。
これで終われば、何だかなぁで済みました。
◎そして、コトの内容
家で一服した後、積んであった自転車を車から下し、
組み立て車庫になおそうとしました。
そこで違和感が・・・

ブレーキがあらぬ角度に・・・?
本来斜め下45度ほどの角度にあるハズのブレーキが上向いてる・・・
軽くハンドルに力を入れるとすぐに動く・・・
そういやメカニックさんが気になるコトを言っていたな。
ハンドル基部のステム上部にあるBMWマークが剥がれちゃったので、
テープで仮止めしてる、って。
こっちで両面テープで貼るからイイよ、って答えてたけど、何かおかしい。
*ハンドル写真に黄色いマウキングテープのトコです。
テープをはがしてBMWマークを取ってみると。
マークには既に両面テープを貼って、固定の用意をしてくれている・。
ということは・・・
マーク下にはヘッドチューブを固定するハンドルの左右角度を調整するボルトが隠れています。
確認すると、ヘッドチューブ固定ボルトを含め、ハンドル、ヘッドチューブなど
ハンドル周りのネジが全てユルユル・・・
おそらくは梱包時に邪魔になるハンドルを横に向けて送ってきて、
納車前整備をして顧客に引き渡すべきものを、
何もせず、グラグラのままで引き渡してきていたようです。
よく確かめると、ブレーキなどの調整もイロイロとグダグダでした・・・
もし、当日が晴れで、当初予定していたように
おいらが自転車を乗って帰っていたら・・・・
走行中にハンドルがズレたり、ブレーキレバーを握ろうとしたらレバー基部が動いたりしたら、
まっすぐのハンドルが段差などのショックで横に向いてしまったら・・・
下手したら死にます。
実際、前述したフロントサスペンションの不具合で
重大な事故に至ったケースがあります。
(再度かきます。 「RST 事故 ビアンキ」でググッてみて下さい)
近年、ネットで自転車購入する方が多くなり、最終のペダル取付やハンドル調整などの組み立て
を自己責任でしている方もいます。
しかしながら、本来は自転車のプロの整備士さんによってキッチリと仕上げて、
エンドユーザーに引き渡すべきものです。
今回は、確かにディーラーは自転車屋ではありませんが、
そのディーラーの中で今も自転車を売っている以上は
例え修理依頼の自転車の納品でもキチンとした責任があると思います。
このように納車前点検も整備もしないまま、自転車の納車するトコロには
自転車を売る資格は無い、と私自身は考えています。
今では、もう自動車メーカーの自転車を買うのはやめにしようと考えている自分があります。
どのように思想、設計が優れていても、販売の前面にたつディーラーの知識・責任が
無いと、とても命を乗せて走らせることは出来ませんから。
以上、超主観によるものですので、
御気に障った方には、申し訳ございませんでした。