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イイね!
2011年08月10日

F1 名エンジン コスワースDFV

のピストンです。
8月11日加筆(わかりやすく)しました


F1で1967年にデビュー、以来1983年までに155勝した名エンジン、コスワースDFV V8 2993cc です。
ターボエンジンの台頭で姿を消しましたが、F1史上に輝かしい戦績を残したエンジンでしょう。
なぜか、そのピストンが手元にあります。


ナゼこれがあるかは、ヒミツ♪ですが、
まー、かつてはピストンの研究と設計でメシ食っていた、ということでして。

コイツは、いわゆる鍛造アルミニウムピストンでございます。

鍛造は、鋳造に比べ強く、材料欠陥も少なく、その分薄くして軽量化できたり、同じ厚さなら単純に耐久性が上がったり、設計の仕方によりさまざまですが、かなりのメリットがありました。

一番大きいメリットは熱処理で硬度、強度が上げられる、ということでしょうか。コレは鋳造では不可能なメリットです。なぜなら、鋳造は必ず空気の巻き込みによる気泡欠陥が内在し、熱処理を行うと、ブクブクふくれたり、最悪の場合割れてしまうからです。

しかし、鍛造のメリットが過去形なのは、今は鋳造技術も発達し、鋳造なりのメリットも大きく出てきたからです。(今では、熱処理も可能にした鋳造方法も実用化されていますしね。)

たとえば、そのいい例がエボ4で鍛造ピストンを採用したのに、エボ5では鋳造ピストンに戻したこと。
え、鍛造の方がいいはずなのに、エボ5で鋳造に戻しちゃったの?退化じゃん、と思うのがフツーです。
しかし、中子技術の進化により、鋳造だと「クーリングチャンネル」という冷却用のオイルの通る中空部分をピストン頭部内に作ることができるようになりました。
コレは、鍛造では作れないのです。

この技術で、400馬力の熱と力に耐える鋳造ピストンができたわけです。
鍛造が必ずしもベストでない、と言う事です。

いちおう続く。


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Posted at 2011/08/10 22:14:26

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この記事へのコメント

2011年8月11日 20:08
おぉ! コスワースF1エンジンのピストンとは!
素晴らしいお宝をお持ちだったんですね。

何年のどのマシンに搭載されていたDFVのピストンなのでしょうか?

DFV搭載マシンと言えば真っ先にロータス79を思い出します。

コスワースは現代のF1にも参戦していて非メーカー系唯一のエンジンメーカーですね。
苦戦が続いていますが、コスワースには頑張ってもらいたいですね。
コメントへの返答
2011年8月12日 3:46
このピストンは、実際に参戦していたマシンのものではありません。
あるチームの予備(テストマシン)のエンジンらしいですが、最終的にかなり回しこんでいるようです。
年代は最後期、つまり1983年頃です。
このピストンの形状から、設計そのものを学んだ、ということもありますが、別のピストンは切り刻んで、各部の硬さと金属組織を調べました。こうすることで、どの部分が何℃くらいになったか、分かっちゃうんです。そしてその事から、エンジン内の熱の流れが分かるんですね。ピストン1つから、エンジン全体の思想?というものが良く分かります。

ロータス79、キレイなマシンでしたね。もちろん、キレイなだけでなく、マリオ・アンドレッティにより、年間のドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトル両方を取った名機ですね。

ウルフなどのチームが出てきたり、大メーカーが技術力に物を言わせる前の時代の、自分にとってF1黄金期でしたね。
2011年8月11日 21:20
熱間鍛造はお金がかかります。
たとえばSCM(クロムモリブデン鋼)その後の機械加工前に、
焼ならしや焼なましをします。
当然費用がかかります。
鋳造でも組織を均一化し加工性をよくするために
熱処理を行います。
切削等の加工後、浸炭焼入れなどの熱処理をし、
金属の靭性を上げてやれば、鍛造より安く出来ると思います。

ちなみに
この話は
ミッションの部品での話し。
でも似たような事していると思われます。
コメントへの返答
2011年8月12日 3:40
金属材料を使う上で、最もすごいのが「熱処理」だと思います。

ほとんどの方々の知らないところで、いろいろな熱処理が行われ、このおかげでそれぞれの材料の持つ長所がさらに生かされるようになってますよね。

たとえば鋳造カムシャフト、カム部分だけ硬度を上げて磨耗しにくくするために、チルド鋳造、浸炭処理などいろいろな手を使いますもんね。

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