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aki8572のブログ一覧

2010年09月08日 イイね!

ゼンハイザーのヘッドホンと初代ウォークマン

いまでこそ、耳にイヤホン入れてコードたらして歩いたり、電車に乗っている姿は当たり前ですが、30年ほど前はそうではありませんでした。

古いハナシで長~くなりますが、良ければお付き合いください。

さて、正確には31年前、若かりし自分は大学受験浪人中で、東京に出て予備校の寮に住み、近くの予備校に通う毎日でした。あんましマジメに行ってなかったけど。

予備校の寮で来る日も来る日も問題集とにらめっこしていると、息抜きも欲しくなります。
中学のころより自称オーディオマニアで、音楽好きだった自分は、音楽を聴くことに息抜きを求めました。しかし、まわりも必死になって勉強しているところに、ラジカセで音楽をかけるわけにもいかず、「そうだ、ヘッドホンだ!」と思いつきました。

「ラジカセ」ももはや死語ですかね。自分ら、中学のころより「オールナイトニッポン族」でしたから、ラジオカセットプレイヤー、略してラジカセは生活必需品でした。
ラジオから音楽を録音して聴くのが当たり前だった時代です。

話をもどして、ヘッドホンですが(当時はイヤホンと言うものは、テレビにオマケでついてくる片耳用のやすっちいものしかありません)、もともとアキバオタクでしたから、すぐさまアキバへ行きました。今とは違う意味でマニアックな街でしたよ。

いろいろなヘッドホンがあって悩みました。ゼンハイザーのHD424Xが、試聴の結果一番良かったのですが浪人生の身には値段が高すぎ、廉価版超軽量モデルのHD400にしました。

HD400の写真はありませんが、黒いプラスチックのヘッドバンドに、黄色いスポンジパッドが特徴のヘッドホンで、上級機のHD414と似たデザインでした。HD414は2001年に復刻版がでて、なつかしがって買った人が多かったようですね。

廉価版といっても、HD400はアキバ価格で8千円くらいしたと思います。30年前の浪人生にとっては、お高い買い物でした。ラーメンが200円の時代です。
ゼンハイザーとはそれからの長い付き合いになりました。

さて、コレを寮にある自分のラジカセで聴くのは、なんとなくレベルが違うような気がして、ふと目にとまったのがカーステレオコンポ。コンポというのは、カセットプレイヤー単体、アンプ単体、チューナー単体を組み合わせるもので、いま主流のオールインワンとは逆です。当時はこれが流行りだした頃でした。

安めのカセットプレイヤーと一番小さいアンプ、12ボルトの安定化電源!を買い、スピーカ出力からヘッドホンは音が大きすぎるので、アッテネータ付きヘッドホンジャックソケットを自作するための部品を買いこみ、寮に帰りました。
寮の同期生たちが、「何を買いこんできたんだ」と興味しんしんで見守る中、組み立て、配線がおわり、ヘッドホンジャックを差し込んで始めての音出し。

おおー、とおもわず喜びの声をだしてしまい、「オレにも聴かせろ」と皆かわるがわるヘッドホンをかぶります。皆同じように驚きの声。

それから、同期生の間でヘッドホンブームとなり、翌週にはみなでアキバへ行きました。

そうこうするうちに、夏が来て、衝撃的なニュース、ソニーウォークマンの発売です。

もちろん、最初の最初、初代ウォークマンです。7月発売開始だったと思いますが、夏休み後半の8月末には、ウォークマンを腰につけ、ヘッドホンをつけて電車に乗っている人が多くなってきました。

初代ウォークマンは、それまでの常識、(ラジカセの常識)であるスピーカーと録音機能をとっぱらい、小型化することで携帯性を高めました。
小型化にもうひとつ貢献したのは、ステレオミニジャックです。

それまで、ステレオのジャックは、標準サイズの大きいものしかなく(いま高級ヘッドホンを買うとアダプタでついてくるデカイやつがもともと標準なのです)ミニジャックはモノラルのものしかなかったのです。
SONYは、独自にステレオミニジャックを開発し、コレはその後のウォークマンの世界的ヒットによって世界標準になりました。

初代で面白いのは、このステレオミニジャックソケットが2個ついていたことです。
最初期ロット3000個は、そこに「Guys & Dolls」と書いてあったことからもわかるように、彼と彼女が、1台のウォークマンで仲良く同じ曲を聴いたらいいんじゃない?というノリでした。さらに面白いのは、初代はもともと録音機能のあった機種の転用だったので、マイクがついていて、「ホットライン」というボタンを押すと、音楽がカットされ、マイクで拾った音が両方のヘッドホンで聞こえるようになっていました。
つまり、彼と彼女が、会話したくなったとき、いちいちヘッドホンをはずさずに「ホットライン」ボタンを押すことによって話せるというなんともありがたい機能がついていたのです。実際に彼女とこの機能を使った人がいたかどうかはわかりませんが。

初代についていたヘッドホンは、ヘッドバンドがプラスチック、長さ調整のところが金属性で、青いスポンジパッドのヘッドホンでした。
当時自分の持っていたゼンハイザーHD400が重さ80グラムで世界最軽量をうたっていたのですが、「それより軽くしろ!」の至上命令によって超小型のユニットが新開発されたとの事。
このヘッドホンは構造上仕方ないのですがけっこう音洩れがして、新聞などで問題になっていたと思います。ゼンハイザーも音漏れしましたが、売れた数が違います。

ウォークマンの値段はたしか3万3千円、アキバでも値引無し!浪人生にはとても買えるモンではありません。
しかし、その値段にもかかわらず、一時期は品切れで手に入れるのも大変だったような大ブームとなりました。

それまで外で気軽に音楽を楽しむ、という文化はありませんでした。
ラジカセをかついで歩いている人はいましたが、重くてデカくてあまり「気軽」じゃないですよね。
ウォークマンの大ブームによって、音楽の楽しみ方がガラッと変わってしまいました。


Posted at 2010/09/08 22:06:21 | コメント(0) | トラックバック(3) | 趣味 | 趣味
2010年09月04日 イイね!

バランスド・アーマチュア型イヤホン


また買っちゃいました、イヤホン、それも同じ機種を色違いで2個!

アホか!

でも安かったんで・・・
某オクで1個送込み¥1300くらい。

それに、このイヤホン、一般的なのとは違うんです。

一般的なのはダイナミック型といわれるヤツ。ダイナミック型とは、振動板にコイルがくっついているヤツで、早いハナシがスピーカーをそのまま超小型にしたと思えばいい。ソニーのはたしか全部このタイプ。このあいだおさわがせしたゼンハイザーIE8もこのタイプ

ところが、今回買ったのは、バランスド・アーマチュア型(以後BA型)という構造のイヤホンです。コレは、前に紹介した10pro(正しくはUltimate Ears Triple.Fi 10 Pro)と同じ構造。説明は省きますが。

もともとBA型は、超小型補聴器としての用途が主だったんだけど、その繊細な音や高い解像度が、スタジオでのレコーディングモニターや、プロミュージシャンのライブステージ用モニターとしてひそかに人気を集め、一般相手にも売り出すようになって来たんです。

ライブステージのDVD見てて、ミュージシャンが耳になんか詰めているのを見たことないですか?
あれがBA型イヤホンです。「耳型」を取って、耳の穴にピッタリとはまるよう、1個1個手作りされたものです。

そういう耳型をとって作るカスタムイヤホンの世界はちょっとおいといて、そのカスタムイヤホンと同じ中身で、一般的な誰でも使える形にデザインされたものの1つが10proです。

今回買った900Nも、中身は似たようなものが入っています。安っぽいけど。

BA型は、繊細な音は出るけれど、構造上低音が出しにくい、音圧が小さいなどの弱点があり、それを補うために耳の奥深くつっこむ「カナル型」という形が考え出されました。まあ、もともと補聴器は耳奥深く突っ込むものでしたが。

耳の鼓膜にできるだけ近く、しかも密閉された空間を耳の中に作ることにより、鼓膜にBA型のダイヤフラムが発する繊細な音をしっかり到達させる事ができるのです。

それ以外にも、10proにはいい音を出すための秘密があります。
それは、大型スピーカーと同じマルチウェイ・マルチユニット方式です。

大型スピーカーを見たことがあるでしょうか。
低音は大きなスピーカー、高音は小さなスピーカーにそれぞれ受け持たせるやり方です。カーステレオのスピーカーにも、ウーハーとかツイーターとかありますね。

あれを、10proはこのちっちゃなボディの中でやっているのです。
この中に、高音用1個、低音用2個の3個のユニットが入っています。

この写真は、青い大きいL型が10pro、左下の一番小さいのが今回買った900N、右のはおなじみIE8です。

同じBA型の10proと900Nが、こんなに大きさが違うんです。10proの中にはユニットが3個。900Nは、ユニットが1個だけなので小さいのです。
補足:10proは、低音が弱いというBA型の欠点をカバーするため、低音専用設計のユニットを2個使い、高音は高音専用ユニット1個でより繊細に鳴らしています。
900Nは1個のユニットですべてを鳴らさなければなりません。

そーすると900NはBA型の弱点がもろに出ちゃうんだろか、ちょっと試してやれ、と思ったのも買ったきっかけです。
2個買ったのは、あわよくば改造してさらに楽しもうかと・・・

とりあえず、安さにマケて買っちゃいましたが、意外とマシな音がしています。
低音は少なめだし、音の広がりもないし、解像度もイマイチですが、それは10proとかIE8と比べてのハナシ。
¥1300くらいで売られているイヤホンとしては、ビックリするくらい音がいいと思います。(もともと希望小売価格は¥9800だったかな)
さあ、どんな改造をしていこうか・・・

どうでしょうか、たかがイヤホン、されど、こんなに奥深いとはみなさんご存知でしたか?

ご感想お待ちしております。(爆)

ちなみに、関連情報は、10proのメーカーHPです。
Posted at 2010/09/04 01:25:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 趣味 | 趣味
2010年08月31日 イイね!

ゼンハイザー IE8 シビレル!

20時間ほど聴きこんで、エージングが進んで来ました。

始めの頃は高音域が少しササル感じでしたが、だいぶまろやかになって来ました。
クラシックにも使えるレベルになっています。
もともと雄大な低音域ですから、高音域が落ち着けばクラシック最強です。

こうなると、10proはロック・ジャズ用に使い分けできますね。
Posted at 2010/08/31 20:06:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味 | 趣味
2010年08月26日 イイね!

イヤホンスパイラルに突入?

ウチのIE8ですが、10時間ほど鳴らしたら高音の暴れが収まってきました♪

分厚い低音をベースに、キッチリ、ピラミッド型の音の構成です。
Jeff Beck の「Wired」なんて、古い録音であまりいい音じゃない、と思っていたのに、IE8はけっこう聴かせる!

10proも、50時間ぐらいたってますますツヤが!
ヴァイオリンは反則なくらいの音です!相反するようですが、スネアドラムの音も最高!

んでもって、今度は、モンスターのタービン・プロ・カッパーが気になるッ!
これってIE8以上にニセモノが多いらしく、さすがに正規品以外買う気になれず。しかし、サウンドハウスでも¥32800!
Posted at 2010/08/26 00:43:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 趣味 | 趣味
2010年08月22日 イイね!

ゼンハイザー IE8 ニセモノ?!

8月26日 少し補足しました。

届きました、ドイツから。


そーです、知ってる人は知っている、
ゼンハイザーのハイエンドイヤホン、IE8です!

海外オークションで、円高のメリットを十分に生かし、
国内正規品の半分以下の値段で買うことができました。

ところが・・・

落札して、送金した後で、ナニゲにネットを見ていたら、
安いIE8は、ニセモノの可能性が非常に高い!!!

某国内オークションで、正規品の半値で売られているものは、ほぼ100%ニセモノ!!!

ゲゲッ、マジっすか!
なにやら、ニセモノ、ホンモノの見分け方のホームページまで出てきたっ!

それから1週間、モンモンとしながら到着を待ち、今日届きました!


さ~、ホンモノかどうか、見分け方のホームページ見ながら、検証!!




まず、ハコ。最初の写真ですが、見ただけでホッとしました!

イヤホンの写真が、ホンモノはしっかり浮き出し、盛り上がっているとのこと、そのとおりです。補足:ニセモノは盛り上がりが低い、よくわからない。

続いて本体。

ホンモノは「R」の文字の向きが、音の出る筒状の根元より外の方向へ向いていること、
また、ホンモノは矢印部分に赤い配線が見えること。
(この写真ではわかりにくいけど、あります)
補足:赤い配線は右耳用のイヤホンのみです。

本体裏側

青矢印のネジが、ゼンハイザーの特許の低音調節機構なんですが、
ニセモノはこのネジがぐるぐるどこまでも回る。ホンモノは、目盛りの範囲しか動かない。
自分のは目盛りの範囲だけでした。
補足:目盛りの範囲だけ動くニセモノもあるようですが、低音の調節ができないそうです。回しても変わらない。

また、赤矢印のところにこのように赤い配線があるのがホンモノ。
補足:コレも右耳用だけです。

というわけで、見た目はホンモノのようですv(^^)

でも、最近のフェイク技術はすごい、とのこと、最終的には音質で判断するしかない!

ということで、手持ちのもうひとつのハイエンドイヤホン、10proと聞き比べてみました。
10proはホンモノであることは疑う余地がありません。聴けばわかります!(爆)

さて、IE8のインプレッション。

まず、鬼太鼓座。やっぱ、低音聴くならコレでしょう。一応、低音調節機構は最小目盛りに。
スゲーっっっ!!
地震かと思った!


め、めまいが・・・

こんな低音は生まれて初めてです。10proもまったくかないません。
それでいて鈍重なのではなく、アタックと余韻がハッキリして、しっかり下の下の音域まで伸びている印象。

大口径のスーパーウーファーみたいです!
低音調節機構を最大にしてみたら・・・ぐえっ!
自分は最小でいいです・・・

これで、ホンモノであることを確信しました!

続いて、芸能山城組 交響組曲「アキラ」から「ぬいぐるみのポリフォニー」。
そう、知っている人は知っている、あのキモチ悪いヤツ。

10proでこれを聴くと、「えっ」と思わず振り返ってしまいます。誰かが横で、後ろで、上で、歌ってるぅ~。

この表現力は、IE8は一歩及ばず、というか鳴らし込みが足りないようで、高音が暴れる。

エージングしだい、というところでしょうか。

これからが楽しみです!

最後になりますが、コレを売りに出したドイツ人は、大量にIE8を出品していました。
それも怪しいと思った理由になりますが、ホンモノであれば、いわゆる「アウトレット品」をまとめて仕入れたのではないかと思います。

最終的に、工場で箱詰めした後、箱にキズがついてしまったなど、本体性能に関係ない不良は存在します。
箱をシールしてしまうので、取り出す手間や取り出し時に本体までキズつけてしまう恐れもあり、基本的には捨てるしかないものなんでしょうが、メーカーとしては、商品にはならないけど少しでもカネになれば、というところでしょうか。

今回はホンモノのようで良かったですが、オークションはコワイです!
Posted at 2010/08/22 00:48:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 趣味 | クルマ

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