12年で2回、サル年とトラ年に行われる、御柱祭、正式には「式年造営御柱大祭」が、トラ年の今年、行われました。
といっても、大祭のほうは4月と5月にやっちゃいまして、今は各地の分社の御柱祭(小宮祭)が行われています。
他地域の人から見るとあきれ返っちゃうようなお祭なので、ご紹介したいと思います。
歴史は非常に古く、文献などでわかっているだけでも平安時代初期からですので1000年以上の歴史があります。
御柱の名前のとおり、神社の4スミに建てる柱を、山から10km以上の距離を、人間の力だけで、引っ張ってきて建てます。
何でこんなことが始まったのか、いろいろな説がありますが、そのひとつは、神社の建て替えのために山から木材を引っ張ってきたんじゃないの、というものですが、結局4スミに柱として建てるだけですので、それも良くわかりません。
わかっているのは、4月に3日間、山から切り出して引っ張ってきて(山出し祭)5月にまた3日間、町の中を引っ張り、神社に建てる(里曳き祭)祭で、、諏訪地区6市町村21万人が夢中になる祭、ということです。

写真は諏訪大社上社前宮の柱の「木落し」です。山から神社までひっぱってくる間には、いくつかの難所があり、この「木落し」も難所のひとつです。
写真はないですが、諏訪大社下社の方は、木落しの坂が最大斜度40度近く、まさに命がけで滑り降りる、はたで見てるとアホとしか思えない祭です。
たいていの会社は、この6日間お休みです。営業しても誰も出社してこないでしょうけど。
柱を引っ張る人、それを応援する人、見物する人、それらの人に酒や食べ物をふるまう人、21万人が何かしらで参加します。
柱は全部で16本、地区ごとで割り当てがあり、一本の柱(重さ12トンくらい)を300人~1000人で引っ張ります。機械の力を使うことは許されず、すべて人力です。
先日の小宮祭は、分社のお祭、地域のお祭です。
大祭をそのまま小型化したような祭です。
Posted at 2010/09/14 00:35:47 | |
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