また買っちゃいました、イヤホン、それも同じ機種を色違いで2個!
アホか!
でも安かったんで・・・
某オクで1個送込み¥1300くらい。
それに、このイヤホン、一般的なのとは違うんです。
一般的なのは
ダイナミック型といわれるヤツ。ダイナミック型とは、振動板にコイルがくっついているヤツで、早いハナシがスピーカーをそのまま超小型にしたと思えばいい。ソニーのはたしか全部このタイプ。このあいだおさわがせした
ゼンハイザーIE8もこのタイプ。
ところが、今回買ったのは、
バランスド・アーマチュア型(以後BA型)という構造のイヤホンです。コレは、前に紹介した
10pro(正しくはUltimate Ears Triple.Fi 10 Pro)と同じ構造。説明は省きますが。
もともとBA型は、超小型補聴器としての用途が主だったんだけど、その繊細な音や高い解像度が、スタジオでのレコーディングモニターや、プロミュージシャンのライブステージ用モニターとしてひそかに人気を集め、一般相手にも売り出すようになって来たんです。
ライブステージのDVD見てて、ミュージシャンが耳になんか詰めているのを見たことないですか?
あれがBA型イヤホンです。「耳型」を取って、耳の穴にピッタリとはまるよう、1個1個手作りされたものです。
そういう耳型をとって作るカスタムイヤホンの世界はちょっとおいといて、そのカスタムイヤホンと同じ中身で、一般的な誰でも使える形にデザインされたものの1つが10proです。
今回買った900Nも、中身は似たようなものが入っています。安っぽいけど。
BA型は、繊細な音は出るけれど、構造上低音が出しにくい、音圧が小さいなどの弱点があり、それを補うために耳の奥深くつっこむ「カナル型」という形が考え出されました。まあ、もともと補聴器は耳奥深く突っ込むものでしたが。
耳の鼓膜にできるだけ近く、しかも密閉された空間を耳の中に作ることにより、鼓膜にBA型のダイヤフラムが発する繊細な音をしっかり到達させる事ができるのです。
それ以外にも、10proにはいい音を出すための秘密があります。
それは、大型スピーカーと同じマルチウェイ・マルチユニット方式です。
大型スピーカーを見たことがあるでしょうか。
低音は大きなスピーカー、高音は小さなスピーカーにそれぞれ受け持たせるやり方です。カーステレオのスピーカーにも、ウーハーとかツイーターとかありますね。
あれを、10proはこのちっちゃなボディの中でやっているのです。
この中に、高音用1個、低音用2個の3個のユニットが入っています。

この写真は、青い大きいL型が10pro、左下の一番小さいのが今回買った900N、右のはおなじみIE8です。
同じBA型の10proと900Nが、こんなに大きさが違うんです。10proの中にはユニットが3個。900Nは、ユニットが1個だけなので小さいのです。
補足:10proは、低音が弱いというBA型の欠点をカバーするため、低音専用設計のユニットを2個使い、高音は高音専用ユニット1個でより繊細に鳴らしています。
900Nは1個のユニットですべてを鳴らさなければなりません。
そーすると900NはBA型の弱点がもろに出ちゃうんだろか、ちょっと試してやれ、と思ったのも買ったきっかけです。
2個買ったのは、あわよくば改造してさらに楽しもうかと・・・
とりあえず、安さにマケて買っちゃいましたが、意外とマシな音がしています。
低音は少なめだし、音の広がりもないし、解像度もイマイチですが、それは10proとかIE8と比べてのハナシ。
¥1300くらいで売られているイヤホンとしては、ビックリするくらい音がいいと思います。(もともと希望小売価格は¥9800だったかな)
さあ、どんな改造をしていこうか・・・
どうでしょうか、たかがイヤホン、されど、こんなに奥深いとはみなさんご存知でしたか?
ご感想お待ちしております。(爆)
ちなみに、関連情報は、10proのメーカーHPです。
Posted at 2010/09/04 01:25:43 | |
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