池沢さとし先生の「サーキットの狼」でいちやく有名になったスーパーカー。
そのピストンがコレ。
6.5という低い圧縮比のせいか、バルブリセス(バルブがピストンに当たらないようにするピストン頭部のヘコミ)がない、ごくゆるい球形の一部を画く頭部。
何よりもまずビックリしたのは、この写真だと両サイドにあるスカート面積の少なさ。
ピストンの首振りを抑えるためだけに、申し訳についているだけ。
フリクションロスの低減を極限まで狙ってる設計です。軽量化にも有利な形状です。
仕事上、かなり参考にさせていただきました。
その名も高き「MAHLE」製の鍛造ピストンです。

頭部裏側に、誇らしげに刻印が。
それにしても、ピンボスサイドの壁が、この薄さで鍛造されていることには驚きです。
後加工で削って薄くしているのではない点がスゴイ!
40年近く前に、すでにこんなハイレベルの鍛造ができていたんですね。
Posted at 2011/08/13 22:48:11 | |
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