クリスマスを横浜で祝う。
日本で最初の競馬場跡。
冬の昼下がり、冷たく淡い空気の向こうに
ぼんやり佇んでいる今は使ってないスタンド。
洋風建築の観客席が文明開化そのままで
とても味のある廃墟となっている。
アメリカ人のやるクリスマスパーティーは午後2時ごろから始まったりする。
日本では、こんな集まりは必ず、呑めや歌えの大宴会になってしまうが
日本の正月に匹敵するアメリカのクリスマスは、妙に飲まない人ばかりで
話題も無限にあるわけではないし、とても調子が狂う。
お話をして、家族と過ごす時間だからでしょうか?
しょうがないから、ローストビーフばっかり食べるのだが
大根おろしの代わりみたいにホースラディシュをのせて肉を小さく切って口に運んでいるので
どうしても酒が欲しくなる。ハウスワインかビールぐらいは欲しいけど、今回も全く無しでした。
流れてくるのは、ここでもやっぱり、ワムのラストクリスマス。。
何とかならないかなぁこの音楽。お約束のフレーズに埋まるクリスマスは悪くないけど
友達がたくさんいない、ワイワイガヤガヤしないときのクリスマスソングではないよな。
ビーフとガーリックライスとサラダを食べていて、窓の外を見れば、夕方の日差しに冬木立。
そうしたら突然、Leon Russell が聴きたい気分になってしまった。
お気に入りなのはライブを無許可で録音・複製した海賊版。
たぶん70年代前半の屋外コンサートのブートレグだ。
そのバージョンの Sweet Emily がいい感じだったなぁとか思い出した。
ボーカルが普段以上に、かすれていながらも野太い感じで
曲の魅力が2ランクぐらい上がっている。
ブートレグといえば、密造酒のことだが
俺も、よく密造酒を作っていると思ったら、なんだか笑ってしまった。
シェリーだけではなく、もちろん、マデイラでもポートでも酒精強化ワインはみんな好きなのだが
値段が少し高いのと、銘柄が少ない、どこでも置いてあるわけではないのが玉に瑕。
たくさんある中から、安くて、美味いものを選ぶという消費行動の一過程が抜けると
なんか、それだけで買い物をしたくなくなるのだ。だから、本物のシェリーはあまり買わない。
なので、同じアミノ酸を大量に含む酒として白羽の矢が立ったのが紹興酒だ。
こいつに、沖縄の黒砂糖をぶち込んで、燗にする。そうすると、あら不思議、味は全くシェリー酒です。
密造シェリー酒の燗酒が、身近な安酒で完成。
安酒と言っても為替の関係で安いだけで
紹興酒に関しては、中国製品でも十分信頼できると安易に考えている。
周りの人間には、シェリーが好みで、いつもいろいろな銘柄を試していると思われているようだが
実際に、ふだん喜んで嗜(たしな)んでいるのは、495円で買ってきて手を加える変造紹興酒。
でも、これが不気味なほど美味しい。しかも、アミノ酸をたっぷり含んだ酒だから、よく眠れるんだな。
写真:横濱競馬場観客席
横浜市が手を入れて、出来るだけ早く、綺麗に保存するように望みます。
みなと未来の夜景は派手で凄いものだったので、財政が苦しいとはいえ
文化遺産も大切に保存しよう。
そういえば、さかなくん、市長辞めちゃったからなぁ。。
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Posted at
2009/12/27 16:26:09