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ブログの20150709の続きの作業を行いました。



スペックＦ用のフラットディスク（内爪）を１０枚補修パーツとして購入しました。

カタログ上は新品のフラットディスクは厚さ2.1ｍｍです。

一応、新品部品をマイクロメーターで測定したところ…
2.10ｍｍが６枚と2.11ｍｍが４枚でした。




内爪デイスクをフラットタイプに変更します。



分解して…




交換しました。
取り外した内爪ディスクは一応保管しておきます。
1.5WAYで組付けしました。







自作SSTを使用してイニシャルトルクを測定します。





データシートを作成。




20150709のブログより…
新品時の総ディスクの厚さは
39.6ｍｍ。


O/H前は39.13ｍｍで差は0.47ｍｍ…このときイニシャルトルクは40～43Nm

O/H後は39.45ｍｍで差は0.15ｍｍ…　今回のイニシャルトルクは65～75Nｍに回復しました。


なんとなく、狙っていた数値がでたので満足です。




｢サーキットでプッシュアンダーの出にくい、マイルドな効きのLSD｣
をイメージして製作してみました。


そんな効果が結果に出ると良いです（笑）

たまには違うネタを…


随分と前からレストア後はＬＳＤを変更したいと思ってました。
ちなみに現在はＴＯＭEIのテクニカルトラックスの２ＷＡＹ、
以前はマツダスピードの２ＷＡＹです。


本格的にサーキットを走るようにになって…
１．５ＷＡＹのＬＳＤを試してみたいと考えてました。



候補はクスコＭＺタイプＲＳかＯＳのスーパーロックＬＳＤ。
内圧スプリングタイプを考えてました。





中古品ですが前者を手に入れました。使用距離、約25000ｋｍとのこと。





現在は１．５ＷＡＹで組まれてます。
クロスシャフトを入れ替えることで２ＷＡＹにも変更可能です、素晴らしい…






数年前に製作したイニシャルトルク測定治具。
ＦＣのオープンデフ用のサイドフランジの片側にソケットを溶接したものです。
もう片側はスタッドボルトを残しているのがポイントです。





こんな風にガレージの側溝の蓋にうまいことスタッドボルトが掛り、回り止めになります。
トルクレンチをセットして測定してみると、４０～４３Ｎｍです。
カタログ値が８～１０Ｋとありますから、それなりに摩耗していると思われます。

イニシャルトルクは単なる目安となる数値で、実際の効きに関わってくると言いきれません。
現在の数値でも全く問題なく使用できると思います。




でも、やっはり気になるので分解してみます。




組付け時わからなくなりそうなところは写真を撮っておきます。






分解完了。
特に異常な箇所は見られなく、各ディスクの溝もしっかり残ってます。









マイクロメータでディスクの厚さを測定します。







測定結果をデータ化しました。
外爪１０枚、内爪１０枚入ってました。



カタログのオーバーホールＫＩＴを確認し、現在のデータと照らし合わせると…

内爪２．１ｔ×１０枚
外爪２．１ｔ×２枚
外爪１．８ｔ×８枚

使用されていることがかわる。（Ｏ／Ｈキットの外爪１．８ｔの２枚は余ることになる）
すべての厚さを足すと
（２．１×１０）＋（２．１×２）＋（１．８×８）＝３９．６ｍｍ　　となる。


現在の厚さは
３９．１３ｍｍ　　であるから


摩耗は
３９．６-３９．１３＝０．４７ｍｍ　　となる。



この０．４７ｍｍの摩耗値はオーバーホールが必要かどうかはわかりません。





とりあえず、もとに戻しました。１．５ＷＡＹで組付け。





もう一度、トルクを測ってみると５０～５３Ｎｍになってました。
おそらく、当りの問題ですかね。
本来、こういったトルクを測るときはプレート型のトルクレンチが良いと思うのですが、愛用のＭＡＣTOOLSのトルクレンチが良い精度なので今回はこのようにしました。
以前、プレート型で測定を比較してみたのですが、このトルクレンチは何ら問題はなかったです。



次回に続く…