
スティーブン・キングの別名義、リチャード・バックマンとして発表された作品。
既読。30年ほど前に扶桑社ミステリー文庫として邦訳が発売されていた。永らく絶版でしたが映画公開に合わせて復刻版が出版されたようです。今年1月に公開された「ランニングマン」と合わせてキングの作品ではかなり好きな作品。
何度か映画化の噂はありましたが、ずっとやるやる詐欺状態だったのでようやく叶いました。
軍事政権が幅を利かせる近未来のアメリカ。毎年選抜された100人の若者(12歳から18歳)がメイン州の北端から独りになるまで歩き続ける。
昼夜問わず食事も排出も歩きながら。時速6.4キロメートル(早歩き)以下になると警告され4回目で射殺される。ゴールは設定されていない。優勝者(生き残り)は多額の賞金とどんな願い事でもひとつ叶えてもらえる。自分以外が全て死なないと終わりがないのに参加者たちには友情が芽生え協力しあいながら歩き続ける、というストーリー。
1970年代キングが大学生の頃書かれた作品。発表は1979年。明らかにベトナム戦争の暗喩であり、当時のアメリカの世相を強く反映された作品であると思われる。映画では参加者は50人に減らされ、各州からの代表という形に変わった。2時間足らずの間に99人殺すのはちょっと映画的にしんどいという判断か。人数が減った分、参加者のエピソードは振り分けられ少々辻褄が合わないところもあった。特に「ウサギ」役が。まあ、30年前に読んだきりなので印象の強かったところしか覚えてはいないのですが。
優勝者とラストも変更されて観る人によってはすっきりした、と感じるかもしれないがはっきり言って不満。「ランニングマン」もそうだったけど、この作品の世界観で勧善懲罰で終わるのはどうにも納得できない。
今年はキング作品花盛りで映画化作品3本目。さて次はどの作品が映像化されるやら。
2026/6/27
ミッドランドスクエアシネマ スクリーン12
12:15~
F-6(ふたつくらい後ろがいいと思う)
Posted at 2026/06/28 10:57:55 | |
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