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かぜなみのブログ一覧

2009年11月08日 イイね!

環境のコト/遺伝子の保護のコト

環境のコト/遺伝子の保護のコトこの記事は、naka3051さんの▽CO2 空蝉のごとく・・・から派生して書かせていただいています。

naka3051さんのブログからは少し話しの方向が変わっちゃいますが、「環境を保護したい気持ちを盛り上げる資料」になるかも知れないお話を少し書かせて下さい。

20代前半の頃、世の中の流行りも手伝いフライフィッシングを始めた事で、日本に棲む岩魚(いわな)や山女魚(やまめ)の様々な話を先人方から伺う機会が増えました。毛針釣りの深みにハマるにつれて魚の生態などにも興味を持ち、書籍を読んでは勉強した気分になって楽しんでいますが、体に大きな斑点を持つ山女魚という魚についてのお話です。

山女魚は体の側面に大きな黒い斑点を持っている魚です。ところが山女魚として産まれてきたのに斑点が出ない魚もあります。アルビノ(先天性色素欠乏症)ではなく、斑点だけが無くなる突然変異です。突然変異の場合は、1世代で途切れてしまう事が殆どで、斑点の無い個体が継続的に産まれてくる事は稀です。

動植物の多種多様な遺伝子がある中において、強いものは残り弱いものは無くなり、突然変異として出てくるものもあります。その突然変異も時間をかけて突然変異ではなくなり、通常の遺伝子として定着する事があります。ある意味では進化と捉えてもいいと思います。

その定着期に差し掛かっていると言われる、斑点の無い山女魚が上の写真です。下には同じ場所で釣った一般的なヤマメの画像ををアップしました。


この渓流は学者の間でも「突然変異」が「突然」ではなく、変化した遺伝子の定着が進行中の渓流として認識されています。しかし、全流程が数Kmと短く、斑点の無い魚の生息範囲も人里に近い為、絶滅してもおかしくないとも言われています。近年では、大手建設会社の宅地開発の為に、生活排水が流される計画も持ち上がってきました。このような場所と魚の保存を(保存というよりは定着の保護と言った方が解り易いかと思いますが)進めていかないとそこでは絶滅する可能性すらあります。

こんな小さな事が起こっていても世間一般では誰も気にしませんし、知らないと思います。大手建設会社にしてみれば経済が優先で「開発された宅地に住む人たちが幸せを共有できるんだから、いいだろう。」って感じだと思います。ましてや政治家にしてみれば、鼻で笑う位の小さな出来事かも知れません。そんな企業や役人が言う環境保護は人間が生息できれば問題ないというのがベースの環境保護でしょうから、魚の生息域なんて二の次なんでしょうね。でも、人間が意識して保護しなければ、こういった魚やレッドデータブックに上がっている貴重な生物は居なくなるのがほぼ間違いありません。

日本ではいまだに「釣った魚は持ち帰り、食べて成仏させる」と言うような風習が幅を利かせており、昔からいたはずの岩魚や山女魚が既にいなくなっている川が沢山あります。戦後から推進された放流事業では、遺伝子についての研究がなされていなかった時期という背景もあり、遺伝子的には居なかったはずの岩魚や山女魚が沢山放流されました。在来の貴重な岩魚や山女魚が居なくなってしまった所も沢山あるのは、先に上げた「持ち帰り食べる」という風習と合わせて、遺伝子の事までは知らずによかれと思って放流してしまった事が関わっているようです。釣った魚を食料として必要な分だけ持ち帰る事について、悪くはないと思います。釣った魚は逃がし方さえ間違わなければ滅多に死なないのですが、食料事情に問題の無い今では残念な事です。

もう4年以上前の写真ですし、渓を荒らされる事が懸念されるので上記の場所は一切明らかに出来ませんが、なんとか居なくならないで欲しいものです。



なんだか、取り留めの無い、分かりづらい文章になってしまいましたが、読んでいただけた方それぞれに、環境について色々と考えていただくきっかけになれば幸いです。

最後に、上記の文章も踏まえつつ、「キャッチアンドリリース」は動物虐待の最たるものだと思いながら、しかし「フライフィッシングを心から楽しんでいる私がいる」という事も記しておきたいと思います(笑)。もちろん状況を考えながら持ち帰って食べる事もありますし(爆)。
Posted at 2009/11/08 21:40:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | 世の中、色々あるなぁ | 日記

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