タイミングベルト交換準備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
来年で走行距離が10万キロを突破しそうな感じです。
製造から16年が経過し距離も大台に乗ることから、乗り続けるためには、そろそろ重整備を考えなければなりません。
中でもタイミングベルトの交換は重要な整備で、切れてしまうとエンジンが壊れてしまうかもしれません。
交換履歴も無くベルトを一度も見たことが無かったので、自分で交換できるかも含め、確かめてみます。
<カバー外し>
まずはフロント右側にあるバンパー下のカバー・フェンダーのインナーカバー・エンジン横のカバーを外します。
(詳しくは整備手帳「ウィンドウウォッシャー液漏れ1」の2~5,7をご覧下さい。)
エンジン横のカバーを逆さまに置いてしまった…
<エンジン右下>
見えているベルトはドライブベルトです。
タイミングベルトを交換する時は、ドライブベルトを外す必要がありますが、今回は触りません。
一番左側がクランクプーリーで、これは外す必要があります。
2
クランクプーリーを外すためには、ボルトを緩める時の周り止めと、取り外しのギヤプーラーが必要となります。
周り止めについては色々な方法があるようですが、次回に更新する整備手帳「フライホイールの固定方法検討」をご覧ください。
<クランクプーリー>
ボルト二面幅: 22mm
プーリー直径: 127mm
プーリー厚さ: 27mm
以上の寸法から、ギヤプーラーを選ぼうと思います。
次にタイミングベルトカバーを外します。
合計7ヶ所のボルト・ナットで固定されているのですが、これが実に外しづらい。
前傾姿勢で作業をしていたら腰が痛くなりました。
<タイミングベルトカバー外し1>
カバーの真ん中にあるナット2ヶ所を外します。
まず、上側のナットをメガネレンチ(10mm)でエンジンの上側から外します。
次に下側のナットをエンジンの下側から外します。
3
<タイミングベルトカバー外し2>
カバーの上側にあるボルト3ヶ所をヘキサゴンビット(4mm)で緩めます。
これらのボルトは緩めてもカバーから外れません。
手前のボルトはスペースが狭くレンチが入らないので、ホースのクランプを外して上側へ持ち上げます。
奥のボルトは奥まった位置にあり、ブレーキリザーバータンクに手があたり、レンチを回すのが大変です。
<タイミングベルトカバー外し3>
カバーの下側にあるボルト2ヶ所をヘキサゴンソケット(5mm)で外します。
右側のボルトを緩める時は、ソケットが冷却水のホースに当たりますが、気にせずホースを持ち上げて緩めます。
4
<タイミングベルトカバー外し4>
ブレーキリザーバータンクを避けながら、タイミングベルトカバーを上へ持ち上げます。
真ん中下側のボルトの先端がカバーに引っ掛かるので、タイヤレバー等で外側へ押してあげると簡単に外れます。
<タイミングベルトカバーを外した状態>
合計6個のギヤやプーリーが付いています。
a. インテークカムシャフトギヤ
b. エキゾーストカムシャフトギヤ
c. テンショナープーリー
d. ウォーターポンプギヤ
e. クランクギヤ
f. アイドラープーリー
5
<タイミングベルトカバーの状態>
タイミングベルトのカバーはこんな形をしています。
右下に水が漏れたような跡があるので、ウォーターポンプから水が漏れているのかもしれません。
左: 表
右: 裏
6
<タイミングベルトの状態>
写真はインテークカムシャフトギヤ側から見たところです。
細かいひびが入っていますが、ベルトのコードが出ていたり、一部が削れる等の危険な状態ではないようです。
右側に寄っている気がしますが、これで良いのだろうか…
お世話になっているショップに聞いたところ、テンショナープーリーが壊れて、結果としてベルトがだめになるケースもあるそうです。
もしかしてその兆候?
7
<テンショナープーリーの状態>
テンショナープーリーは自動調整のタイプでした。
六角レンチ(6mm)を回して、切りカキにマークを合わせるタイプです。
これが手動調整のタイプだったら、ショップにお願いしようと考えていましたが、これならば何とか自分できそうです。
テンショナープーリーのボルト二面幅: 13mm
アイドラープーリーのボルト二面幅: 16mm
(ご参考:カムシャフトギヤのボルト二面幅: 18mm 外しませんが…)
<ウォーターポンプの状態>
やはり水漏れの跡がありました。
徐々にクーラントが減っていったのはこれが原因かもしれません。
8
タイミングベルトを交換する場合は、1番シリンダーを圧縮上死点の位置に調整してから作業を開始するそうです。
306のエンジンは圧縮上死点にすると、インテーク・エキゾーストカムシャフトギヤとクランクプーリーのそれぞれのサービスホールの位置が合う構造となっています。
交換時にはロックピンを挿した状態で作業します。
<圧縮上死点での穴位置>
カムシャフトギヤの穴とエンジン側の穴の位置が一致しています。
エンジンを動かしたら、たまたまこの位置で止まりました。(ラッキー!!)
<穴の深さ確認>
上記の穴に手持ちのドリルの刃を通して、穴径と深さ(ギヤの表面まで)を確かめました。
インテークカムシャフトギヤ: 6.0mm入らず、5.5mm入る 深さ37mm
エキゾーストカムシャフトギヤ: 6.0mm入らず、5.5mm入る 深さ37mm
クランクプーリー: ノギスで約8.0mm 深さ52mm
以上を参考にロックピンをどうするか考えます。
調べるとフライホイール固定ツールとロックピンは特殊工具があるようです。
でもプジョー用ということで他の車種に使う工具も含まれていて、セットで20,000円ほどします。
(タイミングベルト交換ツール:UN08133)
どうしようかな…
今回の費用:
ビットセット(ヘックス) ベッセル/ TD-BS2 483円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
(合計) 483円
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