ジャッキのオイル漏れ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
車を整備した後に地面を見ると、所々シミがあります。
でも、車からは漏れはありません。
使い終わったジャッキを隅に置いておいたら、そこにシミができていました。
どうやらジャッキから漏れているようです。
<オイルシリンダーを固定するボルト>
オイルシリンダーを固定しているボルトの辺りにオイルが滲んで、滴っています。
2
製造元であるコンパクトツールへ連絡をとると、補修部品の供給だけではなく修理の受付も2011年3月に終了したとのこと。
自分でできるところまで整備するしかないと思い、分解図・部品表を貰いました。
分解図・部品表を見ると、オイルシリンダーはパワーユニットASSYとして、ASSY品での手配。
なので、市販のOリング交換等で凌ぐのは難しそうです。
以前、整備手帳に「一生もの」と書きましたが、パワーユニットASSY自体が壊れていれば、使えなくなる…なんて最悪のシナリオが頭をよぎりました。
3
いろいろ考えても仕方が無いので、オイル漏れの原因を調べます。
<油圧の開放>
まず、油圧が掛かっていると危ないので、ハンドルを回して開放します。
<ボルト外し>
オイルシリンダーを挟むように部品が配置されているので、左右片側ずつボルトを外して行きます。
赤○: リフトアームのナット(ソケット22mm)
青○: フロントキャスターボルト(ソケット17mm)
黄○: ハンドルベースのボルト(ソケット10mm)
その他のボルト(ヘキサゴンソケット5mm)
4
<ボルトの緩み>
オイルシリンダーのボルトを外そうとしたところ、なんと緩んでいる…
これがオイル漏れの原因ならいいのですが…
<オイルシリンダーの後ろ側>
何となくフレームとオイルシリンダーの間に隙間があるような気が…
5
<ハンドルベースの取り外し>
ハンドルベースの部分はスリーブがフレームに圧入されていて、ボルトを外してもフレームが外れません。
仕方が無いので、8mmのディープソケットをあてがい、ハンマーで叩き抜きます。
<スリーブ>
何とセレーション付きでがっちり圧入されていました。
これ、一度外したら、次は確実に締まりが悪くなりそう…
(写真は反対側のものです。ごめんなさい。)
6
<フレーム外し>
同じようにリンクロッドにもスリーブが圧入されているのですが、これを外さなくてもフレームをオイルシリンダーから外すことができます。
<オイルシリンダー側面>
側面にはOリング等は使われていませんでした。
確かにオイルが滲んでいますが、大きな隙間や傷は見当たりません。
もしかしたら、オイルシリンダーとフレームを固定するボルトが緩んだため、オイルシリンダーの溝からオイルが漏れてきたのかもしれません。
オイルシリンダーはフレームに挟んだ状態でないと、内圧に耐えられない構造?
7
<オイルシリンダーの掃除>
オイルシリンダーの側面についたオイルや汚れをきれいに拭き取ります。
<ボルトの締め付け>
オイルシリンダーを固定する4本(両側で8本)のボルトを12N・mで締め付けました。
数回に分け、なるべく均一にトルクが掛かるようにしました。
8
ついでに今まで一度も交換したことの無いジャッキオイルも交換します。
<オイル排出>
ドレンボルトを外して、ジャッキを逆さまにしてオイルを抜きます。
オイルは結構残っていました。
容量は少ないですが、オイルチェンジャーで吸った方がオイルまみれにならなくて良いかもしれませんね。
<オイル注入>
オイルを約100ml入れました。(規定量: 110ml)
その後、エア抜きをします。
何とか、漏れは止まりました。
今後は定期的にオイルシリンダーを固定するボルトの緩みを確かめなければ。
今回の費用:
ジャッキオイル AZ ジャッキーオイル10 / 528 300ml 699円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
(合計699円)
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