タイロッドエンド交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
整備手帳「ロアアームボールジョイント再組み付け」で、ホイールアライメントが21mmトーインになっていることを書きました。
トーを調整するならばそのついでと言うことで、タイロッドエンドを交換することにします。
以下、断りがない限り、作業は右側のタイロッドエンドの写真となります。
<タイロッドエンドの取付長さ確認>
タイロッドを外す前に、タイロッドの先端とボールジョイントの中心までの長さを測ります。
と言っても、タイロッド側は目測で、おおよその長さを確かめられれば良いかなと。
(後でこれが大変なことに…)
<タイロッドエンド取外し1>
モンキースパナでタイロッドを押さえ、クロウフットレンチ(19mm)でタイロッドエンドを固定するナットを緩めます。
2
<タイロッドエンド取外し2>
ソケットレンチ(16mm)でボールジョイントを固定するナットを緩めます。
<タイロッドエンド取外し3>
タイロッドエンドプーラーをボールジョイントに挟みます。
めがねスパナ(19mm)を掛けて力をこめて回すと、「パッキーン」という音とともにボールジョイントが外れます。
何度聞いても、外れる音は怖いです。
上で緩めたナットを外さずに付けておけば、
○ボールジョイントのねじの先端を傷めない
○ボールジョイントが勢いよく外れても、タイロッドエンドは落下しない
そうです。
3
<タイロッドエンド取外し4>
あとはタイロッドエンドを手で回して外します。
右側は2010年10月に整備手帳「ステアリングラックブーツ交換1」で外したことがあるので、簡単に外すことができました。
<タイロッドエンド取付部清掃>
テーパーとタイロッドの穴をパーツクリーナーで清掃します。
そして、左側も外します。
4
<左側タイロッドエンド取外し>
一方、左側は取外しに大苦戦。
外れないので、ロッキングプライヤーでタイロッドエンドを挟み、無理やり回しました。
交換前提なので、傷付けても良いかなと。
<左側タイロッドエンドのねじ部>
ほぼねじ山全周に渡って、錆びていました。
なかなか外れない訳です。
5
<新旧比較>
左: 外したもの 純正部品 309g
右: これから付けるもの マイレ製 320g
マイレ製はHDシリーズで丈夫に作られているせいか、純正よりも重たいです。
ボールジョイントの先端に六角穴が付いていて、2つのナットも二面幅が純正と異なります。
純正部品にはボールジョイントのナット部にプラスチックのリングが付いていますが、マイレのナットのサイズに合わないので付けませんでした。
リングは水が入らないようにするためのもの?
外したものはブーツの破れもなく、内部のグリスも硬化していませんでした。
凄い!!
6
それでは組み立てに入ります。
<スレッドグリス付け>
左側の錆の状態が酷かったので、ねじ部に多めにスレッドグリスを付けます。
<タイロッドエンド取付1>
ヘキサゴンソケット(5mm)でボールジョイントの回り止めとし、めがねスパナ(17mm)でナットを締め付けます。
純正部品は足廻りに16mmのナットが多く使われていますが、マイレ製に換えたらサイズが増えてしまいました。
スタビライザーリンク:16mm→15mm
タイロッドエンド:16mm→17mm
この後、ソケット(17mm)をトルクレンチに付けて、35N・mで締め付けます。
7
<タイロッドエンド長さの調整>
1項にて調べておいた数値に調整します。
交換前は約20mmもトーインだったので、これを解消するため、左右とも2mm短く調整しました。
<タイロッドエンド取付2>
はみ出したスレッドグリスをきれいに拭き取り、スパナ(22mm)でタイロッドエンドを固定するナットを締め付けます。
その後、クロウフットレンチ(22mm)をトルクレンチに付けて、45N・mで締め付けます。
8
<タイロッドエンド交換前後>
左: 交換前
右: 交換後
前にも書きましたが、マイレの部品は青いクリップがワンポイントになり、お洒落だと思います。
今回の費用:
タイロッドエンド マイレ / 11-16 020 5703/HD 2本 2,866円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
(合計) 2,866円
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク