ドライブシャフトブーツ(右)グリス漏れ(3回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
2018年4月20日にSASIC製のインボードのドライブシャフトブーツと大野ゴム製のブーツバンドに交換しました。
これで、漏れないことを期待していたのですが、現実はそんなに甘くありませんでした。
これだけあちこち車を触っているので、グリスが漏れていることに気が付かないことは無い訳で…
そう、グリス漏れに嫌気が差して、放置(現実逃避)していました。
<右側のドライブシャフトインボードブーツ>
史上最大の漏れ量。
いかに放置していたか、分かります。
半年を経て、心が回復してきた(?)ので、手当てすることにしました。
以下、作業は断りがない限り右側の写真となります。
!警告!
私は整備士ではありませんので以下の作業に不適切な部分があるかと思います。
ご自身で作業される場合は十分にご注意下さい。
<ドライブシャフト取外し>
ベアリングロックを外してから、ドライブシャフトを抜きます。
中間のベアリングの固着も無く、引っ張るだけで外れました。
(ドライブシャフトの外し方は、整備手帳「ドライブシャフト取り外し1・2」他をご覧ください。)
2
<ドライブシャフトを外した状態>
インボードアウターレースの外周に、見事にグリスが飛び散っています。
これ、地面にも飛んでいるはずで、凄い迷惑です。
グリスを拭き取る時に、作業着の袖にべっとりと付いてしまいました。
もう、やだ… (やる気なしモード突入)
<漏れたグリスの状態>
上: 左側…わずかに漏れている
下: 右側…多量に漏れている
左側もわずかに漏れていたので、左右とも、ブーツバンドを交換します。
3
<ブーツバンドの状態>
インボードアウターレースを固定し、ドライブシャフトブーツをひねると、簡単に回ってしまいます(特に右側)。
これ、バンドの締め付けが弱過ぎる気が…
<ブーツバンドの溶接部の状態>
溶接部が折り返し部分に引っ張られ、バンドが浮き上がっているようにも見えます。
実際この部分から、グリスが漏れていました。
4
グリスが漏れてくる原因を考えてみました。
○遠心力でブーツとバンドが膨らんだ?
○グリスが温まり、粘度が落ちて漏れやすくなった?
等々
でも、何れにせよ、アウターレースとブーツの間に隙間が有る(できる)から、そこから漏れるんです。
では、隙間をなくすにはどうすれば良いか。
そう、バンドを強く締め付けるのが一番なんです。
前回はブーツバンドの厚みを替えて、重なる部分の隙間を減らそうとしました。
今回も、その考え方の延長で、強く締めることによって、隙間をなくそうと思います。
一方、ブーツバンドを強く締めることによって、ますます溶接部が浮き上がることも予想されます。
なので、こちらは2重巻きにして浮き上がりを防ごうと思います。
5
では、作業に入ります。
<ブーツバンド切断>
ブーツバンドカッターでブーツバンドを切ります。
<インボードジョイント>
内部にまだグリスは残っていました。
6
<グリス補充>
以前、部品商さんのご好意で頂いたグリスを補充します。(約40g)
それでは、締め付けの準備に取り掛かります。
ブーツバンドツールは通常ハンドルを回して、ブーツバンドを巻き上げます。
今回は、ハンドルを外して、軸の6角の部分を使おうと思います。
<ブーツバンドツールのハンドル取外し>
ハンドルの滑り止め・抜け止めとなっているゴムキャップを外して、ハンドルを軸から外します。
7
<バンドの巻付部>
実は前回強く締め付けようとしたところ、バンドがブーツバンドツールから外れてしまいました。
バンドが薄いため、バンドを挟む溝から簡単に抜けてしまったようです。
これが、3項の締め付けが弱かった理由だったりします。
<ブーツバンドの締付>
なので、今回は溝からバンドが抜けないようにするため、バンドに折り返しを付けました。
そして、軸にソケット(13mm)を付けて、スピンナハンドルで締め付けると…
8
<バンド破断>
「ブチッ」
「エ~、バンドが切れちゃったー」
そんなに強い力で締めたつもりはなかったのですが、簡単に切れてしまいました。
そして、もう一度試してみると…
「ブチッ」
「…」
ステンレスとは言え、やはり厚さ:0.2mmでは強度が低いんですね。
非力な私がステンレスバンドを引き千切るなんて、想像もしませんでした。
と言うことで、あっという間に予備がなくなりました。
結局、
左側: バンド2重巻…弱めのスピンナハンドル締め
右側: バンド1巻…強めのスピンナハンドル締め
で、やりたいことができませんでした(残念)。
これ、絶対にまた漏れるな…
締め付けに納得がいかなかったものの放置する訳にもいかないので、元に戻しました。
(詳しくは整備手帳「ドライブシャフト取り付け1,2」をご覧ください。)
今回の費用:
ブーツバンド 大野ゴム ブーツバンドセット 大小 爪あり/ 2個 1,500円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
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