トランスミッション取り付け3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
トランスミッション取り付け2の続きです。
次に整備手帳「トランスミッション取り外し4」にて駄目にしてしまったスピンドルのねじを修正します。
実は
○ボルトのねじ山の外径: 11.8 / 10.95mm(つぶれていない部分/つぶした部分)
○ナットの谷の径: 9.6mm
なので、ねじ山の引っ掛かる高さが、なんと約61%も減少します。(規格に対しては、29%減。)
本来なら、部品交換ですが、ディーラーの国内在庫がなく海外手配とのこと。(在庫があっただけでも奇跡?)
入荷は早くて4月以降。
仕方がないので、ねじ山を修正して急場をしのぎます。
仮にねじの掛かりが浅く、走行ができなくても、車を動かすこと位はできるようになるので。
<スピンドル修正>
ダイス(M12、ピッチ1.75)でねじ山を修正します。
2
<スピンドル修正前後>
左: 修正前
右: 修正後
完全に台形ねじですが、多少ねじ山は残っています。(笑)
3
<スピンドル締付>
錆び転換剤を塗ったプレートを挟み、ディープソケット(16mm)を付けて、トルクレンチで締め付けます。(25N・m)
本来はねじロック剤を塗りますが、近いうちに交換するので、塗りませんでした。
スピンドルにカラーを通して、トランスミッションを取り付けようとしましたが、ブラケットの穴に入りません。
ブラケットを見てみると…
<ブラケットの状態>
「スピンドルとブラケットの穴の芯がずれている!」
道理で入らない訳です。
4
フロントを持ち上げた状態でエンジンホルダーで吊っているので、エンジン・トランスミッションの位置が前にずれているようです。
<エンジンホルダー移動>
なので、一度エンジン・トランスミッションを下からジャッキで支え、その間にエンジンホルダーをバルクヘッド側へ少し動かします。
<トランスミッションマウント取付>
すると、写真のようにトランスミッションマウントをブラケットの穴に通せました。
想像以上にスピンドルの先端の出代が大きいです。
これならば、つぶれていないねじ山が、2山程引っ掛かるかも。
そして、それぞれのナットをトルクレンチで締め付けます。
○スピンドルに固定するナット…ソケット(18mm), 65N・m
○ブラケットに固定するナット(2ヶ所)…ソケット(16mm), 30N・m
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<スピンドル・ナットの状態>
結構、スピンドル先端の出代がありました。
これならば、壊れていないねじ山に十分掛かっているので、簡単にはトランスミッションは落っこちないでしょう。
<クラッチワイヤー取付>
次に、クラッチワイヤーを取り付けます。
バッテリーが付いていないので、作業性はとても良く、簡単に取り付けられました。
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ここで、ドライブシャフトを取り付けました。
<トランスミッションオイルプラグ締付>
実はトランスミッションを上げ下げした時、ドレンプラグを何度かぶつけたので、パッキンを交換することにしました。
トランスミッションを何度も傾けたからか、プラグを外すと100ml程のオイルが出てきてびっくり!
<トランスミッションオイル注入>
バッテリーを付ける前に注いだので、こちらも作業性抜群。
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<スピードセンサーの配線修正>
ボロボロになっていたスピードセンサーの配線を覆うコルゲートチューブ。
折角の機会なので、市販のコルゲートチューブに交換しました。
そして、スピードセンサーにつなぎます。
8
<グランドの配線の締付>
グランドの配線(2ヶ所)をめがねスパナー(13mm)で締め付けます。
端子の部分に錆はありませんでした。
次にリバーススイッチの配線のコネクターをトランスミッションにつなぎます。
ですが、なかなか差し込めません。
<リバーススイッチの配線取付>
よく見てみると、コネクターの端が本体にぶつかっていました。
組み付け時に付いたと思われる、ぶつかった跡も残っていました。
コネクターはプラスチック製なので、赤○部を削ってスムーズに差し込めるようにしました。
トランスミッション取り付け4へ続く。
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