
今日、2009年の輸入車のブランド別登録台数が発表になりましたね。ニュース記事では、VWが10年連続No.1達成、とありますが、ちょっと違う見方をしてみると、また別の絵が見えてきます。
日本の銀行が不良債権処理に苦しんでいた2002年から、直近の好況/バブルを経て現在の不況にいたった過去8年ほどの新車登録台数を、それぞれのブランドごとに2002年の台数を100とした時の推移でみてみたのが、画像のグラフです。
これを見ると、各ブランドごとにいろんな栄枯盛衰があったことがわかります。
ポルシェは一時期ものすごく伸びて、この2年ほど苦しんでますがそれでも2002年の1.5倍の登録台数。
アウディは極めて堅実に伸びてきてます。これに対して、VW、BMW、ベンツのドイツ車御三家は苦戦中。VWとベンツは2002年対比で6割ほど、BMWも8割ほどの水準まで落ちてます。(MINIも入れればBMWはそれなりに頑張ってる?)
VOLVO、アルファロメオ、ジャガーはかなり苦しい状況が続いてるようで、特にジャガーは2001年デビューのXタイプが期待した通りの実績を残せず、結果としてインドのタタ傘下になってしまいました。2009年の登録台数は2002年対比で約2割まで落ち込んでます。VOLVOも中国の吉利に売却。アルファは現在フィアット傘下ですが、大丈夫でしょうか?
こんな中、この3年ほど元気に伸びてきてるのがフェラーリ。金融危機などどこ吹く風、という感じで、やはりフェラーリでなければダメなんだ、というファン/マニアに対する強いグリップを感じさせますね。さすがの"健闘"ぶりです。(といっても年間600台弱ですから、本当にニッチ市場です。ポルシェは3000台以上です)
試しにアルピナもプロットしてみましたが、台数がさらに少なくかなりなジグザグです。多くて年間200台程度ですから、止むを得ないでしょうね。
さてさて、今年は各ブランドどんな動きになるのでしょうか?
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Posted at
2010/01/08 19:21:13