
この間、
時計のデザインについてちょっと書きました。
今日は、デザインというか設計について。
写真は、この間出張で泊まった海外のホテルの部屋のドライヤーです。 こいつのデザインが、何とも問題だな~と思ったんですね。
ぱっと見た感じでは、「え?どこが問題なの?」と思われるかもしれません。 でも、誰でも一旦使ってみれば「こりゃ問題だ」というのを実感するはずです。
っていうのも、このドライヤーを使うと、髪を乾かしている最中にいきなり温度が変わったり、風量が強くなったり弱くなったり、時にはスイッチが切れて、とてもまともに使えないんです。でも、どこかが故障してこうなる訳ではありません。
このドライヤーのちょうどグリップを握る位置に、シーソーのように動くロッカースイッチが二つとプッシュスイッチが一つあって、ロッカースイッチが風の温度と風量(オンオフ兼用)を調節して、プッシュスイッチで冷風になるようになってます。そして、スイッチの間隔が狭いので、グリップを握る指がどうしてもスイッチの上にかぶる形になります。そのために、フツーにこのグリップを持ってドライヤーを使い始めると、ちょっと角度を変えたりする拍子に握りの具合でスイッチの位置が変わり、温度や風量、さらに電源のオンオフが変わってしまうんですね。 スイッチを避けてグリップを持とうとすると、一番下の細くて不安定な部分しかない、ということになります。
これには、あきれるのを通り越して不思議な気持ちになりました。こういうレベルの製品をデザインしてしまうってのは、一体どんな設計者がどんな組織でやってるんだろう、って。(ま、ご想像の通り中国製でしたけどね)
さらに、このホテルはその街ではかなりいいレベルのホテルのはずだったんだけど、ちゃんと担当者がテストもせずに導入してしまったのかな、ってのもとっても不思議でした。
ヘアドライヤーのデザインなんて、枯れ切った世界でほとんど違いはなさそうなイメージでしたが、そんなところでも「悪いデザイン」ってのはちゃ~んと存在するんだな~と変に感心した出来事だったわけデス。
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Posted at
2010/05/01 23:42:02