
サッカーW杯、日本代表チームの戦いは終わりました。
一次リーグを突破し、決勝トーナメント一回戦でも善戦を見せた岡田ジャパンに対しての評価は随分と高くなりました。トルシエさんが「日本にとって理想の監督は岡田さんだ」と言ったとか。
パラグアイに敗れた後、岡田監督は「われわれはレクリエーションでサッカーをやっているのではない。勝つためにここにきているのだから、『ひとつ』になっても、勝てなければ……」とコメントしたそうです。
これに対して、日経の記者(?)が「しかしそれは本心ではないだろう。今回の日本代表は、負けても日本のサッカーに大きな財産となるものを残した。その最も重要なものが、「ひとつになって戦うこと」の意味を日本のサッカー界に強くアピールしたことに違いない。」などと、安易な締め方をしてるのが、まあいかにもチープなマスコミらしい。
僕は岡田さんはこのコメントを本気で言ってると思います。ホントに実現する可能性がどれだけあったかは別として、彼は指揮官としてなんとかベスト4まで行ける戦い方をイメージしてたはずです。
かつて、ユニクロが2000年頃まで破竹の成長をしたころ、各種メディアは手放しで絶賛でした。で、そのすぐ後に大量の在庫を抱え、新規事業や海外展開の不振もあり業績悪化となった途端に、ユニクロのやり方をこき下ろす論調一色に。
そしてまた好調となった現在のユニクロと柳井さんに、どこのメディアもまた尻尾を振ってます。
柳井さんも言ってましたが、手のひらを返すように言うことを変えるメディアは何とかならないもんでしょうかね。
どうにも僕には、この辺の付和雷同っぷりが、実はニッポンの企業や個人が、これから世界の競争相手に対して苦しい戦いを続けざるを得ない中で、本当の実力を身に付け発揮していくうえでの障害になりそうな気がしてなりません。
元来、指揮官や経営者は孤独なものです。ですから、彼らも良い時にはやたらと持ち上げられ、良くない時にはめちゃくちゃこき下ろされるのは覚悟のうえのはず。でも、それ以外の人々はそれをやって気持ち良くなっているだけだと、大切な学びが成功からも失敗からも色々とあるはずなのに、みすみす気づかずに終わってしまいそうです。
な~~んて、極楽トンボの僕が心配する事じゃなかったですね~~~。
しっつれいいたしやした~~~!
Posted at 2010/07/01 17:13:32 | |
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