
アメリカで鳴り物入りで販売開始になったiPad。要するにiPhoneがやたらと膨張してしまった、という雰囲気のタブレット端末です。(機能的にもはっきり言って大差ないみたい)
現地での反応は二極化していて、PCオタクじゃない人には大好評、ディープなマニアは酷評という感じになっているように思います。ただ、電子書籍端末としてアマゾンが頑張って販売しているキンドルという端末の普及台数を早い時期に軽く抜き去るのは間違いないようです。
で、先日ロスアンゼルスに行った時、ドライブ中のラジオで議論になってたのが、「iPadが大ヒットすると、アップルによる情報統制が問題となってくる」というテーマです。
つまり、iPadはiPhoneと同様にアップルのプラットフォームを使ってアプリをダウンロードすることで様々な機能を使うことができるのですが、この「アップルのプラットフォームを使って」というところがミソ。アップルが認めない機能や内容を持つソフトはiPad上で動かすことができないという訳です。
その典型例が、前回の大統領選挙です。アップルは、政治的メッセージに繋がるアプリを一切iPhone用に許可しませんでした。ですので、大統領選に関して当時iPhoneで使えたアプリは「新しい大統領が就任するまであと何日何時間何分何秒」というカウントダウンタイマーだけだったとか(ラジオでこう言ってましたが、ホントにホントなんでしょうかね?)。もちろん、Podcastは様々な内容のものがあったようですが、アプリに関しては情報統制の対象となっていたようです。もちろん政治的アプリを規制する正当な理由としては色々考えられますが、それにしても、、、、という感じです。
果たして、アップルはこれからもこういうスタンスで行くんでしょうか?極めて優れたユーザーインターフェースを武器にして、通常のPCとネット環境が持つ自由度を大きく規制しながら熱烈なファン層を広げていくというアップルの戦い方が、結果としてネットを通じて得たはずの個人の情報収集や発信の自由を下手すると制限してしまうことにつながるってことかも。アップルの信念や都合による情報統制の世界?
アップルという会社は、これまでマイクロソフトの「ソフトウェア暗黒帝国」に挑戦を続ける自由とおしゃれさの旗手のようなイメージがありましたが、このまま行くとマイクロソフトの独占企業的振る舞いに勝るとも劣らない独善的なリーダーになりかねない、のかも????と思ったわけ。
いやはや、それは、いやだな~。だって、アップルの製品結構好きなの多いし。尖がった面白い製品で世の中を刺激し続ける存在でいてほしい。ジョブズだって、もちろんアップルをマイクロソフトみたいな会社にしたいとは死んでも思わないだろうしね。
余談ですが、僕はマイクロソフトって会社は申し訳ないですが大っきらいです。最近のOffice 2007のユーザーインターフェースの改悪がこの会社の思いあがりと馬鹿さ加減を如実に物語ってます。クルマで言うなら、「これまでは、アクセルの左隣にブレーキペダルがあったけど、今回からハンドルの裏側にブレーキペダルがあるからね。だって、その方が”ロジカル”なんだもん。他にも20か所ぐらい操作の仕方を”ロジカル”に変えといたから。じゃ、よろしくね!」って言いながら、これまでと全く操作方法の違うクルマを売りつけるようなもんです。しかも、他にまともなクルマを売る会社が存在しない状態で。(「あ、他の会社はマイクロソフトがきっちり潰しておいたんで。んじゃ、よろしくね!」)
マイクロソフト関係者がいたら気を悪くすると思いますが、ま~自業自得だと思ってあきらめてくださいね~。どうにもこうにも、失礼いたしやした~。ちゃんちゃん。
Posted at 2010/04/08 21:36:03 | |
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