
地球温暖化対策としてのエコ。エコの目玉としてのハイブリッドや電気自動車。この根幹が揺らいでます。過去100年の地球温暖化の急速な進行を明快に示していたグラフが、もしかすると科学者による都合のよいデッチ上げだったのではないか、と話題になってますね。
1998年に科学誌ネイチャーに発表され、国連のIPCCにも取り上げられて大きな話題になったグラフが写真のものです。確かにこれを見ると、1000年前からほとんど変動していなかった気温が、ちょうど100年ほど前から人類の産業化の進行に合わせてきわめて急速に上昇しているように見えます。「科学者が分析した結果、こういうことが分かった」と国連のお墨付きで言われれば、素人は「へーそーなんだー、こりゃーたいへんだー」となるに決まってますよね。
それが、当の分析を発表した教授の過去13年にわたるメールがハッカーにより盗まれネット上に公開されてしまい、いろいろとみょうちくりんな話が出てきてます。例えば、適当な翻訳で恐縮ですが「過去20年ぐらいの実温度を追加するネイチャーでのトリックを使えば、(中略)低下を隠すことができる」といったその教授による文章や、温暖化に反対する内容の論文を載せた学術誌に対する圧力を示唆する内容など、???となるものテンコ盛りです。
いったい何が本当なんでしょうか?ちょっと調べてみると、そもそもこの1998年の分析に対しての懐疑論は発表当初から根強かったようです。「1000年前から100年前まで、温度が一定だったことなどはなく、かつては(今氷で覆われる)グリーンランドでも農耕がおこなわれるほど温暖だった(これは事実)」という話や、1930年代の方が今よりも温暖だったとする研究成果など、「今までずっと安定してた気温を最近の人類による産業化が危機に陥れている」という温暖化論者の主張に首をかしげたくなる話もたくさんあります。
一説によると、地球の温度は太陽の黒点活動と高い相関を示し、その黒点が近年ぱったりと減ってしまったために寒冷化に向かう、という説まであります。
そもそも地球の気候がどうやって変動するのか、現在の科学では十分に理解と予測をすることは不可能です。だって、3ヶ月程度の長期予報だって結構あいまいだし、しかも外れたりしますよね。週間予報がはずれまくるのはまあ別の問題としても。それなのに、1000年前からの気候変動を木の年輪やら南極の氷やらの観察からかなり大胆に「推測」し、それと最近の観測データを組み合わせるってのは、どうも結果的にはできそこないのモンスターのような分析になりそうな気がしてしょうがありません。
「亀の甲羅を焼いて、出来たひび割れで将来を占い、国政を決定していた」なんて歴史で習った時には、ずいぶん未開で野蛮なやり方だな、と思ったもんですが、下手すると今もあんまり変わらないかも?いわゆるエラい「専門家」が亀の甲羅を焼く人で、マスコミが「神官」役?
もしも、ホントは「寒冷化」だった!!なんてことになったりしたらどうなるんでしょうか?クルマの世界では大排気量のCO2出しまくり高性能車が大人気、とか?「みんなでエンジンふかして地球を暖めよ~!!」な~んて話になるのかな?でももしそうなったらガソリンの値段がえらいことになりそう、、、、
さてさて、いったいどういうことになりますやら。
Posted at 2009/12/14 18:17:57 | |
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