
先日の海外出張先のフツーの時計屋さんで写真の時計を買いました。
セイコーの海外専用モデル、SUPERIORワールドタイム版です。他にもメタルブレスの黒文字盤、白文字盤のモデルもありましたが、フラッシュフィット型のレザーベルト、グレーの結構手が込んだつくりの文字盤が気に入ってこいつにしました。
で、こいつはなかなかすごいんです。4R系のムーブメントを積んで裏ブタがシースルー、風防はサファイアガラスで10気圧防水、文字盤の仕上げもケースの存在感と質感も上々、ベルトも上述の通りケースと隙間ないフラッシュフィット型になっていて、尾錠もステンレス製のしっかりしたものが付いてます。さらに、2時位置のつまみで内装リングを回転させ、世界の時間を知る機能が付いてます。(例えば、東京を現在時刻=長針の位置に合わせると、世界のほかの都市の現在時刻が文字盤上の位置で分かる。一般的なワールドタイムの24時間表記ではなく、12時間時差のずれた都市が並んで表示されるのがユニーク。実用性としても意外と便利でした。)
そんでもって、海外での実売は余裕で2万円を下回るお値段。円高の影響ももちろんありますが、しかしそれにしても、、、って感じです。
200万超えのモデルもあるグランドセイコーと同じロゴを付けた時計を、しかもこれだけちゃんとした内容を持たせたモデルを、1万数千円で売ってしまうのは、ホントにいいんだろうか?SEIKOのブランド価値って、もっともっと高められそうなのに、なぜ全て同じロゴで売っちゃうのかな?
中身を見れば、セイコーの方がよっぽど真面目に作ってると思わされることも多い海外のソコソコブランド時計は、間違っても1万数千円の自動巻モデルを自分のブランドネームをつけて販売しないと思います。
こういうやり方をしてしまっていると、せっかく本当にいいものを作ってるのに安売りするしかなくなって、結局は自分で自分の首を絞めてることになるんじゃないのかな?トヨタも似たような苦しみがあって、頑張ってレクサスを作っていったんだと思いますが、セイコーもなんかちゃんと考えた方がいいと思います。(ま、こういう安くていい時計を見つける楽しみがなくなるのも寂しいような気もしますが、いわゆるディフュージョンブランドで出せばいいんだし)
お家騒動も一段落して(したのかな?)、根本的なところからきっちりと見直しながらいい時計を作っていってね、セイコーさん。
(セイコーの時計も古いのから新しいのまで結構あるので、また今度アップしよーっと)
Posted at 2010/05/20 00:03:01 | |
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時計 | 日記