エコ話の続き。世界のいろんな国でのエネルギー消費ってどうなってんのかなーと思って調べてみたら、英語版Wikipediaでこんなの見つけました。
なんだかよく分からない感じのグラフですが、これは「一人当たりのGDP」つまりはその国の経済的な豊かさを縦軸にとり、横軸には「一人当たりのエネルギー消費」を電力(kW)換算したものをとって、世界の主な国をマッピングしたグラフです。(2006年時点の分析らしい)
グラフの見方としては、日本を例にとると縦軸が38000ドルぐらいの所にあって、国民一人当たり年に38000ドル稼いでることになります。為替の影響もありますが、主要国で一番高くなってますね。本当かなって感じもしますが。で、横軸は一人当たり5.5kWとなっていて、これ自体では意味が分かりませんが、他の国と比べてみると、先進国の中では低めの感じですね。
これを見ていろいろと面白いなーと思いました。まず目に付いたのはアメリカとカナダ。ダントツのエネルギー消費量です。この二つの国だけポーンと右に飛び出してます。あんたたち、いい加減にしとけよ、といいたくなるぐらいの消費(浪費)っぷりに見えますね。実際アメリカに住んでいたときにも「この人たちってホントにモノを無駄にする人たちだなー」ってのをよく感じました。食べ物の残しっぷりもそうだし、ペーパータオルやティッシュなどの無造作な使い方、どこに行くにも大きなクルマに一人乗りで移動、といった具合なので、浪費する国だとは思っていましたが、データで見てみると如実です。カナダの場合には寒冷な気候で暖房のためやむをえない面もちょびっとあるかもしれません。
あと、全体に見てみると当たり前ですが、国が豊かになるほどエネルギー消費量が増える、という一般的関係があります。産業が栄えれば国が豊かになり、特に第二次産業はエネルギーをたくさん使うし、豊かになれば国民も生活の中で冷蔵庫を持ち、クルマに乗り、エアコンを使いとどんどんエネルギー消費に向かうわけですね。
で、一番感銘を受けたのは(大げさかな?)我等がニッポンの位置。少なくともこのグラフ上では世界一の一人当たりGDPを稼ぎ出しているのに、エネルギー消費量はイギリス、ドイツ、フランスと変わりません。つまり、非常にエネルギー効率のいい経済になっているということです。しかも、輸入超過のアメリカと違い日本はエネルギー消費をして生産したものを輸出しているのですから、国内でのエネルギー消費に限ればさらに効率はいいはず。日本人のまじめさや「もったいない」精神が如実に反映されているようで、「さすが!」と思いました。
世界に対しても、もっともっとこういう日本のすごさをアピールして行きたいものです。
ちなみに、「世界平均」ってのが書いてあるので試算してみると、もし世界中の人口が日本並みのエネルギー消費をするようになると、世界でのエネルギー消費量が現在の2倍になり、もしアメリカ並みに使うようになると4倍になる感じですね。エコや環境の話をするなら、アメリカの浪費っぷりをどう変えるのか、エネルギー効率の低い中国、インド、ロシアなどの経済発展に伴う消費増をどうするのか、など根本的なところに切り込まざるを得ないように思います。
Posted at 2009/09/19 18:04:28 | |
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