
アメリカで、コカ・コーラが従来の350ml缶の容量を6割ほどに減らした222ml缶を発売する、とのこと。一応、肥満対策ということらしいです。
アメリカに行かれた方は感じたと思いますが、向こうの「太った人」は本当にケタはずれです。大都市の中心部だと比較的少ない(それでも日本よりはるかに多い)ですが、中西部のちょっと田舎なんかに行こうもんなら、「えっとー、どうしてそれで歩けるの?」っていうぐらいの人が普通に歩いてます。
バスに乗ると、一人で普通に座ってるだけなのに横幅で3人分の座席をごく自然にふさいでしまう人が結構います。日本で「ちょっと太ってきたかも」と思う人がそういう町に行けば、「俺って実はめっちゃスリム?」って感じると思います。
画像は、アメリカの州別の肥満人口比率を示したもの。各州の成人人口のうちで、BMI(体重÷(mであらわした身長の2乗))が30を超える、というWHOの基準で「肥満」とされる人がどれぐらいの割合でいるのか、というのを示してます。ちなみに、身長170cmの人は86.7kgで「BMI30=肥満」となります。
これを見ると、一番肥満が多いのはミシシッピ州で、それ以外にもいわゆる南部と呼ばれる州で肥満率が高い傾向が見てとれます。実際、南部では脂っこい料理(揚げ物など)が多く、しかもたくさん食べますね。南部の州では大人の3人に1人近くが肥満だ、ということです。また、低所得者層になるほど肥満率は高いので、平均が3人に1人というのは恐ろしい話です。数年前にアトランタ(ジョージア州都、そういえばコカ・コーラ本社がある)の地元で有名だというレストランでオススメのステーキを頼んだら、巨大としかいいようのないのが出てきたっけ。意地になって全部食べたけど、大変だった。
日本はどうなのか、と思って調べてみるとBMI30以上という基準では人口の3~5%程度という推計のようです。最近随分と「メタボメタボ」と騒がれていますが、アメリカに比べればまだまだ健康な国ですね。でも、戦後ずっとBMIの上昇が続いていて、日本もやがてはヤバい状態になりかねないので、今のうちから騒いでるぐらいで、ちょうどいいのかも。
それにしてもアメリカの状況は深刻です。「テロや災害や温暖化ではなく、肥満で国が滅ぶ」と多くのアメリカ人が心配してます。コークの容量をちょっと減らしたところでどうなの?って感じですね。(コーク好きの人がこれを買っても、結局2本飲んでカロリーが逆に増えちゃった、ってなるだけのような)
Posted at 2009/10/16 12:59:19 | |
トラックバック(0) |
一般 | 日記