
この間、ある会合で東京プリンスホテルに行ったら、開業45周年記念ということでスバル360が展示されてました。
このクルマ、子供の頃の実家のクルマじゃなかったと思うんだけど、見るたびになぜか懐かしい気分になります。なんでだろー。
45周年というと、ちょうど1964年の東京オリンピックの年に開業したんですね。海外からの観客の宿泊施設として、たくさんのホテルが東京にできた年のようで、ニューオータニの開業も64年だったはず。
オリンピックに合わせて東海道新幹線や羽田から都心への首都高の一部も建設され、当時の東京は昨今の北京・上海並みの建設ラッシュだったことでしょう。
ニューオータニの突貫工事を間に合わせるために、手間と時間のかかるバス・トイレの湿式工事ではなく、新開発の「FRPユニットバス」による乾式工事方式を世界で始めて採用した、というのは有名な話のようです。
当時の日本は、今の中国に負けないぐらい、とても勢いがあったことでしょう。このころの日本のエネルギーと前向きな姿勢は、今の時代の日本にとってもう一度思い出すべきものだと思います。もちろん当時は公害問題や交通事故をはじめとして、問題山積だったのは間違いありません。でも、現代だって年金問題、借金漬けの国家財政など、問題山積ですし、そんなことはいつの時代でも同じでしょう。だからこそ、前向きに問題に取り組んで行く姿勢とエネルギー/明るさが大事だと思うんです。
多分こんなわけで、僕は「昭和」なものごとが、特に昭和30年代から40年代前半ぐらいの「高度成長」を感じさせる時代の様々なものごとが大好きなんですね。クレイジーキャッツの映画、当時のファッション、ウルトラ特撮もの、当時建てられた年季の入ったマンション、昭和の建築デザインや家具デザイン、などなど。
それで、このスバルを見たときにもとても嬉しかったんです。その後の会合も上機嫌でしたっけ。
スバル360というのは、やっぱり名車ですね。さまざまな制約がある中で、当時の普通の勤め人がちょっと頑張れば買える4人乗りのファミリーカーを360ccのエンジンで作ったんですから。
このクルマの写真はフォトギャラリーにアップします。
ではでは。
Posted at 2009/10/18 22:42:37 | |
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