
先日、
セイコーの腕時計のデザインに「?」を投げかけました。
今日は、逆にコイツはいい、と思った時計。
オリエントスタークラシックのヴィンテージシリーズ、PGメッキケースにダークブラウン文字盤。 クラシックにヴィンテージまで付けるなんて、名前が大げさすぎるとも思いますが、そのデザインの作法は僕のようなアンティーク好きにもビシッと嵌まるツボを押さえたもの。
なんといっても、余計なものをそぎ落として、しかもこだわるところはこだわってデザインした感じが伝わってくる。この間のセイコーでがっかりさせられた日付表示なんてものは、この時計は綺麗さっぱり切り捨ててます。さらに、アンティークテイストの文字盤と針の美しさを損なわないため、夜光すら無視。この潔さにまずはグッと来ます。
しかも、ボックスミネラルガラスの温かみのある風防、メッキだけどきれいなPGケースと素敵な濃さのブラウン文字盤の組合せ、50年代風のラグ形状、楔形の同じくPG色のアプライドインデックス、PGドーフィンハンド、いやはやなんとも切れとバランスのあるデザイン。いい。いいです。(言っときますがオリエントの回し者ではありません)
裏ブタはお約束のシースルーで、このスクリューバック部分はPGではなく素のSSのまま。これもヴィンテージもののメッキケースの一般的パターンで、まさかそれを狙ったわけではないと思いますが却って風情を増しています。 (現代の時計なんでさすがにSSスナップバックってわけにはいかなかったんでしょう。でも真面目に仕上げたムーブが見えるから許します)
結構な確率で「なんじゃこりゃ」っていうデザインの時計も出しますが、こういうキラッと光るデザインを時々作ってくるんで、オリエントからは目が離せません。
(そういえば、セイコーでお家騒動というか、社長交代がありましたね。上があんな感じでごたごたしていては、真面目に時計作りをしようとしている人たちがかわいそうです。早く落ち着いていい時計作りがちゃんとできるようになることを祈っています)
Posted at 2010/05/11 00:24:01 | |
トラックバック(0) |
時計 | 日記