
その昔、清少納言が綴りました。
夏は、夜。
月の頃は、さらなり。
闇もなほ。
蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
そして、それから1000年ののち、僕はアルピナをオープンにして初夏の街を流します。時刻は夜の8時15分。
バイクやオープンカーに乗っていると、やっぱり本当に「夏は、夜」だな~ってのを実感します。
日中、陽射しがあると普通に外を歩いているとき以上に強烈な暑さを感じます。やはり立っている姿と、バイクにまたがったりシートに座っている姿とでは日射にさらされる面積が大きく違うんだと思います。
オープンカーに乗っていて濃い色のジーンズでも履いていると、モモがこんがりローストされちゃうんじゃないかってぐらい。
その点、夏の夜は爽快です。昼間に比べて気温が下がるのはもちろん、交通量も減るので気持ち良く流せるので、一仕事終えて気持ちをリフレッシュさせるのにサイコー。
この間の夜のドライブの相棒は、ホイヤー「モンツァ」復刻版のクロノメーターモデル。LVMHグループということで、ゼニスのエルプリメロをムーブメントに採用し、綺麗な仕上げを施してCOSC認定をとっています。
復刻版だけあり、クラシックなクッションケース、ギョーシェ文字盤やアプライドインデックスなど、ちょっと古風なつくりで、さらにシースルーの裏ブタからハイビート毎時36000振動の美しいエルプリメロが見えるのがとても気に入ってます。でも、かつては世界初の自動巻クロノグラフ開発を目指して競い合ったホイヤーとゼニスが今は同じ資本系列で、ライバルのムーブを綺麗に仕上げて積んでるのを見ると、スイスの時計ブランドが辿った苦難の歴史を改めて感じますね。
Posted at 2010/06/11 08:46:34 | |
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時計 | 日記