
腕時計のケース素材にはステンレス、チタン、アルミ、イエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ、プラスチックなどいろいろありますが、皆さんは何が好きですか?
僕は、
貴金属ケース系はよっぽど気に入らないと買いません。というのも、中身が同じ時計でもケースが18Kになるだけで馬鹿みたいに値段が高くなるのがしっくりこないんで。貴金属ケースしかない時計は別ですが、ランゲアンドゾーネの値付けなんかは「これってどうよ」と感じてしまいます。ま、要するにシブチンってことですね。
実際、貴金属ケースの時計と普通のモデルの定価を比べてみると、こんな感じです。
ロレックスデイトナ:18KモデルはSSモデルの3.2~3.3倍の値段(220~230万円高)
ブルガリブルガリクロノ:同じく約3倍(126万円高)
こんなこと調べてたら気になったのが、「ところで、こういう貴金属ケースモデルにはいったいどれぐらいの金が使われてるんだろう?」ってこと。
でも、これまで時計の説明の中で、「この時計には○○グラムの純金が含まれてます」なんてのは見たことないし、、、
それじゃ、ためしに計算してみよう!!考え方は、こんな感じ?アバウトに分かりゃいいやってレベルで。
*基本的に同じ時計で、素材だけ違う18KとSSのモデルを用意。
*それぞれの重量を調べる。
*重量の差は、使われている素材の比重の差から来るものだと仮定する(ケース形状=体積は同一、ムーブメント、風防ガラスや文字盤など、両方に共通の部品でかつ同じ素材でできているものの重さは同じはずだから、この仮定は概ね正しいはず。)
*二つの時計の重量の差を18KとSSの比重の差で割って、使われている素材の体積を求める。 (18KYGの比重17グラム、SSは8グラムを使用。)
*素材の体積に18Kの比重をかけて、使われている18Kの重量を求める。
*18Kには75%の純金が含まれているので、18Kの重量に75%をかけて純金の重量を計算。
間違ってないかな?ま、とりあえずやってみよっか。
おんなじ時計の素材違いを色々と販売しているブランドとしてブルガリが思い浮かんだので、こいつを調べてみます。といっても、ブルガリの時計はクロノグラフ一本しか持ってないから、ネットで入る情報ベースで。
ブルガリブルガリ、クロノグラフ、42mm、皮ベルト
*SSモデル:105グラム、定価64万円
*18Kモデル:145グラム、定価190万円
計算すると、18Kは76グラムぐらい使われてて、純金換算57グラム、約17万円分 (最近の金相場ベース。3年前の相場なら12万円程度)
エルゴン、40mm、皮ベルト
*SSモデル:115グラム、定価41万円
*18Kモデル:160グラム、定価151万円
こちらは18Kが85グラム、純金64グラムで19万円分
ためしに、ブレスレットモデルのロレックス・デイトナで計算してみると
*SSモデル:145グラム、定価100万円
*18Kモデル:195グラム、定価320万円
使われている18Kは95グラム、純金71グラムで21万円分
なーーーーーるほどーーーーー。
やっぱり思ったとおり、せいぜい20万円分の「金」を使ってるだけで、定価ベースで少なくとも100万円、下手すると200万円高くなったりするんですね。こうやって見ると、もしかするとエルゴンは「相対的に」お買い得なのかも?あれ、でもそんなに「金」が欲しいなら素直に田中貴金属にでも行きゃいいだろ、ってことか。
サブプライムバブルがはじけるまで、どこのブランドもこぞって貴金属ケースモデルを次々と発売してた訳もよく分かりますね。そりゃ儲かるもん。
いやはやそれにしても、こんなこといちいち計算までしちゃって、シブチン全開デース。こりゃまた失礼しやした。
Posted at 2009/10/17 23:39:33 | |
トラックバック(0) |
時計 | 日記