
日本の調査捕鯨船に、捕鯨に反対する団体の活動家が侵入して捕まったようです。先日も、調査船にこの団体の船がぶつかって壊れたとかで、3億円の賠償を請求しているとか。
欧米の人々は何だか知らないけど、クジラには特別な感情を持ってるようです。その最大の論拠が、「クジラはとても賢い。人間よりも賢いぐらいだ」という主張のようなのですが、これがどうにも胡散臭い。
実際に、クジラの知能をきちんと確かめた実験というのは存在しないようです。そもそも、人間が規定する「知能」ってのはなんなんでしょうか?我々人類が使っている論理であるとか言葉の定義というのは、人間がこれまで生きてきた中で一番使いやすいように定まってきたものであり、別の種の生物からすれば全く別の知能の定義というのがあって当たり前です。
イルカが教え込めば芸をするとかいうのだって、犬レベルの理解力と人間に対する従順さがあればできること。他の動物がいくら教え込んでも芸をしないからと言って、その知性が劣る証明には全くなりません。羊だって同じぐらい賢いかもしれませんが、彼らは人間の言うとおりホイホイ従うのを馬鹿らしいと思ってるだけなのかも。
結局、人間様が一番、って思いあがりのもと、勝手に定めた「人間的な知性」の定義に従い、曖昧な論拠のままにクジラが相対的に人間に近い、と言っているのであり、さらに、それだけ相対的に人間に近い生物を殺すのは野蛮だ、とこれまた勝手に主張してる訳です。
じゃ、どれだけ「相対的」に人間から遠かったら食べてもOKで、どこからダメなんでしょうか?牛や羊は欧米人にとっておいしいからいいんでしょうか?牛の中でも「相対的」に頭のいい奴とそうでない奴を分けなくてもいいんですか?オーストラリアじゃカンガルーだって食べちゃいますね。スペインあたりでは闘牛士が牛を皆の前でショーとして殺してます。
結局、数多くの生命の犠牲の上に人間が生きている、そうしなければ今の生き方は成り立たないという事実を受け止め、そこに対して謙虚さと感謝を持つべきで、"この生き物は殺してもいいけどこれはダメ"なんてのは浅はかな人間の思いあがりに基づく偽善に過ぎません。
時々、欧米人の手前勝手な"This is THE RIGHT THING to do!"という思考停止の盲目的行動には驚かされます。
まあ、またまた勝手な独り言な訳ですが。
Posted at 2010/02/15 14:30:51 | |
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