日曜日に
新蕎麦ツーリングに行ってきたばっかりでしたが、突如鮭の遡上が見てみたくなったので、関東の比較的近くで鮭を見られる福島県浪江町で祝日の火曜日に行われた
「鮭まつり」に行ってきました。
(カテゴリがツーリングとなってますが今回、車の写真は出てきませんw)
またまた前日に急遽行くことを決めたのですが、鮭が大好物の相方さんに話すと、予定をキャンセルして「行く!」との事。
さらに、
デミオドライブさんに「鮭の遡上を見に行きます」とメールしたところ「
妻(にゃごさん)が行きたがってます」とのお返事が。さすがマイミク。。。
ということで早朝7時過ぎに守谷SAに集合。デミドラさんは相変わらず寝不足です。
途中休憩を挟みながら常磐道を北上、東京から約3時間ちょっとで浪江町に到着しました。
鮭まつり会場の全景はこんな感じ。
泉田川河口近くの簗場(やなば)周辺全体がイベント会場になっています。
簗場というのは、川の途中に柵を作って魚の行き来を阻害して、付近に溜まった魚を捕まえるのです。ここ泉田川の簗場は東北最大規模なんだとか。

右下に人が沢山集まっていますが、これはこの後で先着500人に振舞われる「鮭汁(紅葉汁)」の配布を待っている列です。
我々もこの配布時間に間に合うよう、早朝から出発したわけです。
列の先頭では地元のおばちゃんたちが大鍋で鮭汁を仕込んでいます。
山形の芋煮会と良く似たスタイルですね。

時間が来て振舞われたの鮭汁はこんな感じ。味噌仕立てです。
鮭以外に、野菜がたっぷり入っていて旨かったです。
この日は朝から物凄い冷込みでしたが、とても暖まりました。

鮭汁をゲットしたあとは、簗場の見学へ。
簗場の上には木板が渡してあり、川の真上から鮭が上ってくるのを眺めることができます。
木板の幅が狭くてすれ違いが超大変でした。

簗は鉄製の柵で魚の行き来が出来ないようになっています。画像の手前に魚道があり、そこに入ってきた鮭を人間様が一網打尽にするわけです。
川の水は柵の間から流れているので、沢山の鮭が上流へ向かおうと簗へ向かって突進しています。感動の動画はコチラ!
鮭の大きさは50~60cmはあるでしょうか。その動きの力強さに驚くとともに、何度トライしても柵が越えられないので力尽きて再び下流へと流されてしまう鮭たちに無常を感じずにはいられません。
さらに、中にはボロボロになって動きが鈍くなる鮭もいるわけで、そんな鮭を狙ってカモメたちが周囲をウロウロしています。

何匹かの鮭は、カモメにつつかれたのか背中がえぐれていました。
カモメのネガティブな一面を目の当たりにしてマツダユーザーとしてはちょっと複雑な気分ですが、これも自然の豊かなメカニズムの一端なのでしょう。
さて、普段は前述の魚道に入った鮭を捕まえているようなのですが、この日は鮭まつりという事もあって観光用に地引網の実演が行われました。
漁師さんたち数名が網を川中に回し、岸の方向に引上げていくと、沢山の鮭が網にかかって激しくもがいています。この鮭をどうするかというと。。。
こうやってポカポカ頭を叩いて生き〆にするんだそうです。
一気に〆た方が、徐々に弱っていくよりも鮮度が落ちにくいんだとか。
網にかかった鮭は、その場でどんどん水揚げされていきます。
この鮭たち、なんとその場で買うことができるんです。
しかも、1匹、せ、千円?!
オスとはいえこのサイズが1,000円ですよ!安すぎです。
当然飛ぶように売れていきます。

こんなデカい魚、私は当然捌けませんし、いくら安いとはいえ買うつもりはなかったのですが、、、
デミドラさん何と1本お買い上げ(爆)

しかも、おまけで少し小振りのサイズのものがもう1本付いてきたので、それを我々2人にくれる、というのです。どうやって捌けばいいんだこれ。。。とりあえず車に積込みます。
近くの直売所を覗いてみると、凄い量の筋子が売られていました。
こちらも次々に買われていきます。皆さん自宅でイクラにするんでしょうか。

店の奥では、水揚げされたメスの鮭から次々に筋子を取り出しています。

つまりこれ、腹から出したての超新鮮な筋子なんです。
ただ未加工なので足も早いらしく、保冷剤入れていても東京まで持たないそうです。残念。
さてお昼ご飯は当然、鮭です。
簗場に隣接する
「泉田川観光食堂」で、「イクラ丼定食」(1,680円)をオーダー。

新鮮なせいか塩気が少なく、イクラ本来の味を強く感じました。生臭さは皆無です。
鮭、鮭、鮭の会場でしたが、うちの相方さんもにゃごさんも大満足して頂けたようで、
良かった良かった。
自分的にも念願の鮭の遡上を見ることができて終始ハイテンションでした。
ところでデミドラさんはこの日、元々はRE雨宮にあるパーツを下見に行く予定だったのですが、
福島に行った事でスケジュール修正を余儀なくされてしまいました。
しかしそんな事で諦めてしまうようなデミドラさんではありませんw
何とか閉店時間に間に合わせるために、ちょっと早めに会場を後にします。
デミドラ夫妻は圏央道経由で富里へ向かい、私たちは東京に戻るつもりでした。
(結果的に渋滞で閉店時間に間に合わなかったようで。。スミマセン)
しかし帰る途中で私の実家に連絡してみると「鮭?捌けるよ」との事。
助かった~
しかもうちの実家は圏央道の近くにあるので、ここは迷わず寄り道決定。
圏央道でデミドラ夫妻とお別れして、我々は私の実家に向かいました。
デミドラさんからお裾分け頂いた鮭です。小さいからまだ若いのかな?

手こずりましたが私の母、相方、私の三人がかりで何とか捌きました。
はいこちら!

ちゃんちゃん焼きとアラ汁になりました。

ちゃんちゃん焼きが異様に旨かったです。ご飯お代わりしちゃいましたw
つか今日鮭ばっかり食ってるな。。。
ということで、鮭づくしの楽しい1日でした。
鮭の遡上を目の当たりにすることで、自然のダイナミックさや生き物同士の関わり合い、人間がどのように自然から恵みを受けているのかを少し理解することができたような気がしました。お子さんがいる方にもとってもオススメだと思います。
鮭まつりは終わってしまいましたが、12月上旬あたりまでこの簗場には鮭がまだまだ上がってくるそうなので、ご興味のある方はぜひ行ってみて下さい。