首都高速大橋JCT「ブロガーさん限定!第3回プレミアム見学会」(その4)
投稿日 : 2009年12月16日
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さて、ビル約10回分に相当する高さから、立派な非常階段で一気に地上まで下りて行きます。
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ここから今度は地下トンネルへ下りていきます。
この辺りは工事真っ最中な感じで慌ただしい雰囲気でした。
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トンネル部はこんな感じのシールドマシンで掘削されました。(既に解体済み)
ちなみに直径は13m、重量2100トン、掘り進む距離は一日約4.5m 。お値段、30億円。どひぇー。
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ここがループ部とトンネル部の境界です。
トンネルはシールド工法で掘られているので断面が丸くなっているのが分かります。
シールドマシンは山手トンネル方向から上層部を掘り始め、大橋の縦坑で180度機降ろし&機回しして方向転換、その後下層部を反対方向へ掘削したそうです。
ここの天井あたりがその竪坑の跡だとか。もう埋められちゃってますけど。
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天井部に張り巡らされた耐火パネルは、万一の火災の時、天井面の温度を約350度に抑えるとの事。
また、この付近の地下で交差する田園都市線の側壁との距離は約6mしかなく、高度な近接工法が用いられているのだそうです。
説明員の方が、山手トンネルの中野坂上駅付近は2本の地下鉄と殆どクリアランスのない難工事だった、と力説されてました。
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こちらはトンネル内の消火設備。消火器、泡消火栓、通報装置が一体になっています。
距離の長~い山手トンネルの防火設備は国内最高ランクに設定されているそうです。
一般の人でも操作できるよう、ホースも通常よりかなり軽いものを採用しています。
放水可能時間は40分。うち10分は消火性の高い泡が出るとの事。
右側には消防用のバルブも搭載されてます。
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前方右側面に見える隔壁が、品川方面へ向かう山手トンネル本線との分流部になります。
シールドトンネルの側壁を開削して拡げるのにも、高い技術力が要るのだそうです。
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ということでとても楽しく見学をさせて頂きました。
ご招待、ご案内頂いた関係者の皆さん、ありがとうございました!
このような都心部での大規模工事には、様々な環境や地域住民への配慮など、非常に様々な観点からの検討が必要で、そのため制限、制約がもの凄く高くなり、それらをクリアするために最先端の高度な土木技術が用いられているという事がよく分かりました。
時節柄公共工事には批判も集まりがちですが、現場の方は本当に凄い努力で設計や作業をされているようで頭が下がります。本当にお疲れ様でした。開通後はすぐに走りに行こうと思ってますw
開通前の2月には一般向けの解放デーが予定されているそうです。ジャンクション全体を歩いて走破できる最後のチャンスですので、首都高のHPをチェックして、応募してみてはいかがでしょうか。
(おしまい)
※最後にお茶を頂きました。ご馳走さまでした。
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