ピナちゃんのエアコンが切れない~
ピナちゃんの見えないトコでチラッと書いたが、
ピナちゃんのエアコンは何度かの修理を受け、レトロフィット化もされ
効きは申し分ないほど冷えているが、
サーモが効かず、エアコンスイッチを手動でON-OFFしてやらないと
エバポレーター(室内機)が凍ってしまう・・・
凍ってしまうと何故ダメなのか?
暖かい空気がエバポレーターフィンにあたり、冷却されると空気中の水分が凝縮し、
エバポレーターフィンに水滴が付着します。
この水滴が車外に放出される水の正体です。
このとき、フィンの温度が0℃以下に冷やされている場合には、
付着した水滴が氷結したり、霜になったりします。
このような現象をフロストといい、エバポレーターでの熱交換効率が低下し十分な冷房能力
が得られなくなります。
一旦フィンが氷結してしまうと氷の壁が出来たのと同じ状態となり、
ブロアーの風が通れず、結果涼しい風が全く出なくなる。
そうなってしまうと氷が解けるまで待たなければならない・・・
なので、5分ON、5分OFFとかの繰り返しで乗っているのだとか~
そんな面倒な事ようやってるなぁ。。。
ピナちゃん 次から次へと~で見つけましたよ~ 切れない原因!
ピナちゃんの見えないトコで書いたサーモスイッチを分解した画
空洞の針金状のセンサー部(感温筒)と画の蛇腹が繋がっていて、種類は良く知らないが
ガスが充填してある (壊れたスイッチなので縮んだ状態)
感熱筒内のガスが温度によって膨張する性質を利用してエバポレーターの温度を検知し
物理スイッチをON/OFFします
エバポレーターの温度が設定温以上の時は蛇腹が伸びていて
黄丸のレバーを押し込んだ状態になっていて、レバーがスイッチを押してONとなる
エバポレーターが冷やされると感熱筒内のガスが冷やされ、ガスの気体容積が減り(収縮)
蛇腹が縮む、蛇腹が縮むとレバーはスプリング力により戻されスイッチOFFとなる
設定温度も調整できるようになっている
このサーモスイッチの感熱筒が折れた状態で壊れていると言う事は
蛇腹が縮み、OFFになっているからエアコンは作動しない筈
にも係わらずエアコンはガンガンに効いて、しかも冷えても切れない~
効かない方向に壊れているのに、効き過ぎる~
??? 嫌な予感~ 重複して壊れたんじゃなくて、人為的な悪さ・悪戯がしてありそう・・・
ここで、サーモスイッチが不良だと分かっていれば、スイッチの端子を短絡すると
切れないエアコンの完成だけど、スイッチ付近に手が入った形跡は無い
簡単に回路図を書くと
最初は見落としていたのだが、見つけました・・・ バイパスハーネス!!
右ヘッドライト裏、リキッドタンク辺りなんですが、
レトロフィットする際にプレッシャースイッチが変更になっていて、
一部ハーネスを短絡処置しなければならず、配線がごちゃごちゃしてるE30が多いので
その改修ハーネスだと思い込んでいたが、
ピナちゃん 着陸でヘッドライトを外して、前からエンジンルームを覗いた時に
ハーネスが一本、エアコン配管の内側に隠す様に這わせて室内に引き込んであるのを発見
コイツかぁ~!? とハーネスを軽く引っ張ったら端子の圧着がお粗末で抜けちゃった
接触抵抗で焼ける可能性もあるだけに、見つけられて良かった。
カプラーから一旦抜いて、根元からカットじゃ~
短絡処置端子は半だ付けまでしてあるのに、余分な長いオリジナルと思われる
ハーネスカプラーを追加延長するような格好に??なってるし、
バイパスのスイッチ側はエレクトロタップで取り出してある
マグネットクラッチに直結する電源にはちょっと恐い取り出しですね。
室内側も配管裏に隠す様に取り回されてた~
苦肉のバイパスハーネス撤去
ピナちゃんの見えないトコでも書いたが、
恐らくA/C修理かレトロフィット化の際、センサー(感熱筒)を外さずにエバポを取り外し、
そのままエバポを挿入してセンサーを押し出しサーモスイッチを壊した事には気付かず~
(86/10以降車はサーミスター式のセンサーを使用していて、温度変化による
抵抗値の変化でアンプがON/OFFをスイッチングする)
あるいは古いタイプの感熱筒式のサーモスイッチを使っているとは考えず
(僕もバラすまでは全車サーミスタ式だと思っていたし、知らなかった)
作動しないので、直結バイパスを施されたんじゃないかと推測される。。。
しかし、分厚いファイルに残っているピナちゃんの修理履歴からは、
まさかそんな事がしてあるとは思いもよらず~
原因を最初に見つけられなかった為に、途中バッテリーを外しての作業だったり
エンジンを掛けられない状態では原因探求も出来ず
部品は日本在庫がないし、時間的余裕もないし・・・
困った時の白次郎
白次郎は並行車で外品のクーラー装着車
エアコンスイッチ兼サーモスイッチが使用されている
序にいうと、ダイヤル式で設定温度の調整が出来るタイプ
このスイッチをイグニッションスイッチの右斜め下辺りに設置する
こんな感じ
このスイッチに交換することにより、エコノミースイッチ的使い方が可能になる
春や秋、又は曇り取りに便利な機能が追加できたと思っていたら今度は
ドレンの割れは修理したが、ケースカバーのパッキンから水洩れ~
アンドローラ号もこの部分から洩るんです・・・
パッキンが細くてショボイんだよね~ココ
接着はまずいので、ブチルテープでシーリング、
べた付く為ビニールテープを張っておく
ラジエーターの状態とかを考えて、オーナー処置と同じテンプスイッチのローハイを入れ替え
エアコン使用時の水温も落ち着き
面倒な操作から開放され、涼しい~ 暑い~ 涼しい~ の温度差も無くなり
常に涼しい状態でエアコンを使用できるようになった。。。!!
ふぅ~ 良かった♪♪