職業ドライバー

「豊田彰男が愛したテストドライバー」を読んだ。

なかなかプロレーサーと違いサラリーマンドライバーに脚光が浴びる事は少ない(機密も、あるし)
成瀬さん側の話しを中心軸に色々な人から取材して時間をかけて作った作品。
偉人ではないし歴史に埋もれて、しまいかねない人を丁寧に書いて人物像を浮かび上がらせて良作。クルマ好きならサクサク読める！
この成瀬さんが、いくら有名で実力があっても理想のクルマ作りって売上コストの高い壁に阻まれ実現出来ない事がほとんど(理解者を設計、購買や組み立て作業員から販売や整備の末端まで行き届かせないと…)
この人の最高傑作と評価したLFAニュルブルリンク パッケージに乗る機会は私は生涯無いかもしれないが、成瀬さんに影響を受けたメンバーが、いつか低価格のハンドリングカー(遅くても良い)をトヨタが出す日を期待します(現行86じゃないな。たぶん水平対抗な限り…)

一つ初版で気になる記述が
福澤幸雄のフィアンセは「小川和子」って！知子の間違いが(笑)
昔、泉麻人の昭和のテレビを語ってる新潮社文庫で「ヒットパレードで泣いてしまう小川知子の姿が忘れられない」
って内容読んだ事があるが、トヨタ7ターボでの福澤幸雄の事故での事で黒井 尚志「レーサーの死」で詳しく書かれてる。
最近になって小川知子さんがテレ東「アド街」の六本木特集で「かっこ良かったの福澤幸雄君～」と言ってて
彼女の中で永遠に生き続けるのかなと思った。
ぜひ二版から直して！