
薪ストーブは薪さえ手に入れば基本的に燃料費はタダです。ところが買うとなると薪ほど高価な燃料はないのではないかと思います。
僕の住んでいる房総では、ほとんど薪が流通していません。購入するとなると、ホームセンターにBBQ用に置いてあるくらい。一束(針金で括ったもの)が500円位します。
真冬に朝から就寝までストーブを焚くと少なくても5~6束を1日で使いますから3000円/日の暖房代についてしまいます。ネットで安い薪を購入するにしても、運賃が馬鹿にならず相当大量に購入しないとメリットがありません。
そこで薪ストーブを使うようになると、薪集めのネットワークが必要になります。
僕の経験では「薪ストーブを使っていて、薪にする材料を探してる」と
周囲に声をかけておくと、何とかやりくりできるくらいの情報が
入ってくるようになります。
ここでものを言うのが薪運搬車を持っていること。
たいてい声をかけてくれる方は、邪魔で処分したいから声がかかるので
すぐに引き取りに行くのが礼儀だと考えています。
軽トラを持っているのが一番いいのですが、車1台で普段の生活と
薪運搬車を兼ねようとすると、案外候補が限られます。
カングーの前のクルマは、
田舎暮らし以前から乗っていたベンツの初代Aクラス。
さて、薪運びはどうしていたかというと、Aクラスは運転席以外のシートを
そっくり外すことができました。エクスプレスのカーゴフェンス仕様みたいです。
これで薪を引取りに行くと皆ビックリしていました。
高さを生かして、そこそこ薪運搬力もあったのです。
しかし、カーペットには木屑がつまり、シートは滅茶苦茶重いし、
外して置いておく場所も確保しなくてはいけません。
薪をいただきにうかがう度に大騒ぎになっていました。
子供が成長して、Aクラスでは窮屈になってきたので
そろそろ次のクルマと考え始めたのが2007年です。
我家の場合は、平日過ごしている実家は表通りから幅2.5mの路地を
バックで30m入って、更に直角に車庫入れします。路地には電柱も立っていて
車庫入れは10回近く切り返します。
路地では車幅が問題、車庫入れは車長によっては身動き取れなくなります。
ここに置けるクルマで山の神様が買物に毎日使う、
金曜日の夜は家族4人に週末の衣類と食料を満載して移動する。
更に薪運搬に出動するというのが我家の条件でした。
この頃はカングーは全く候補になく、
プリウスにワゴンが出ないか問い合わせてもらったり
国産のミニバンを見に行ったりしてたのですが
4人+大量の荷物という条件に合うクルマがありそうでないのです。
小さなクルマで人も荷物も詰め込むには
シートの座面を高くして、レッグスペースを高さ方向で
稼がないと荷室を確保できないというのが僕のクルマ選びの
実感です。国産車はこのあたりの詰めが甘くて、
定員乗車だとトランクの容量が本当に少ないのです。
ベンツAクラスは全長が3.7mと短い割りに
シートの座面を上げて、前後のシート間隔を詰めているのと
案外トランクの天地方向はサイズがあり
4人乗車でも結構な荷物が積めたのです。
ちょうどCAR Magazineの「究極のアシくるま」というコラムに
カングーが登場したのを見て僕の頭に初めてカングーが
インプットされました。追いかけるようにエンスーCAR本「STRUT」の
カングー特集を輸入小型車ガイドと一緒に本屋で見つけ、
完全に洗脳されました。
「欲しいモード」に突入です。
ディラーに見に行くと、ほぼ我家の条件を満たしています。
それより、なんかレトロっぽいキャラに魅了されました。
実用面でネガティブなところはなさそうなので
Aクラスの車検(1年残っていた)を待って購入を検討しようかと
いうことになったのですが、
この頃新カングーの登場が噂され、相当大きくなりそうだ、
旧カングーの日本からのオーダーはストップになるという話も出ていました。
それならデカくならないうちに買おうということになったのです。
ちょうど年度モデルの切替え次期で、
希望のコスミックグレー・サンルーフ付は
2006年モデルの在庫が残っていました。
2007年モデルとの相違を問い合わせても、なかなか判らなくて
ようやくステアリングが革巻きでなくなる、12Vコンセントが付く、
外装の変更はなしという情報が入りました。
メタリック車が黒モールのカラードに変更になるなら
2007年モデルを待とうかと思っていたのですが、
それはなさそうなので2006年モデルを
値引きしてもらって購入することにしました。
ブログ一覧 |
カングー | クルマ
Posted at
2009/09/15 10:23:01