
今シーズン初めてまとまった薪割りをやりました。
今年は夏が暑く長く、気温が低くなってからは毎週末天候が崩れてと、それなりに言い訳しながら薪つくりをサボッておりました。薪ストーブを焚くようになると、根が貧乏性なものですから、急に備蓄の薪が心細くなり、ついに立ち上がったわけであります。
こういう時は、なぜか私の周りも薪絡みの話がたくさん沸いてきます。なんと先週は南房総エリアの隣町に薪ストーブショップがオープンしました。早速お邪魔してみるとネスターマーチンのH33(だと思う)が稼動していて、何組か薪ストーブ体験のお客様がいらっしゃいました。スタッフと少し話をしましたが、基本的には自社施工のストーブ以外のメンテナンスはやらないということで、僕の場合は薪割り道具を探しに行ったついでにストーブ談義ができれば嬉しいなというお付き合いになりそうです。
今日は、毎週日曜日に出かける(ここ数週間はこれも寝坊してパスしてました)朝市で顔なじみの農家のおばさんが、地元の旧家から、薪にする伐採木を貰えるように話をしてくれたというありがたいお話をいただきました。朝市を仕舞う時間に一緒に現場に向かい、そこにあった伐採木とこれから出てくるものをいただけることになり、帰宅してからの薪つくりに気合を入れなおしました。
田舎家では、周りの方とお付き合いが深まるのに比例して、結構いろいろなお呼びがかかるようになりました。お誘いがあると、雑草取りや薪つくりはどうしても後回しになってしまうことを痛感していましたので、今シーズンは薪つくり新兵器を導入することにしました。写真の「手動薪割り機」40kgもあります。
仕組みは単純で、中央のレールに丸太を乗せ、片側にはクルマの油圧ジャッキが横向きに固定されています。ジャッキをどんどん伸ばしていくと、反対側の三角形の部分に丸太が強く押し当てられてメリメリと裂けるというものです。
使い方もクルマのジャッキそのもので油圧を高めるのにキコキコと突き出たレバーを動かします。
左手で動かすレバーは1ストロークで動かせるアームの移動量が大きいので丸太にアームがぶつかるまではこちらをキコキコします。ジャッキをクルマの下においてアームを伸ばしていくとクルマに接触するまではカル~く廻せるのと一緒です。
丸太にアームが届くと抵抗で動かなくなるので、今度は右手のレバーをキコキコ動かします。こちらは1ストロークで動かせるアームの移動量は少ないですがトルクが強く作られています。クルマのジャッキがボデイに届くとジャッキを廻すのが重くなって一気には廻せなくなるけど力を込めると少しづつクルマが持ち上がるあの感じです。
製品には10tという表示がありますが、アームが伸びきった後高まった油圧を逃がすと縮まってもとの位置に戻るリターンスプリングで逆向きの力が働いていますから、丸太を押し割る力としては6~7tというところでしょうか。
薪割り機はけっこういろいろなタイプが世界にはありまして、上は数百万円する産業機械並みの4mの長い丸太を40cmにカットするところから8分割に割って、トラックの荷台にベルトコンベアで積み込むところまで1台でできちゃうものがあったりします。
自家用として売られているものも、油圧を動かすのが手動・電動・エンジンと様々あってエンジン付だと40万くらいするようです。昔は薪ストーブの先進国で作られている機械が細々と輸入されていたようですが、数年前から商社が中国で作らせたものが安価に販売されるようになり、ホームセンターで電動薪割り機が4万円くらいで売られていたりもします。
田舎家ではこのタイプを一昨年在庫処分バーゲンで28000円で購入し、昨シーズンまで使用していましたので、こういう安価な薪割り機が実際に使用に値する能力があるのか実際に使ってみた感想です。
破砕力〇tというのが一応カタログ値の丸太を押し割る力なわけですが
これが一番小さいのがホームセンターで売られている家庭用電源で動く電動薪割り機で、だいたい4tと表示されています。結論から言うと、この機械で割れる丸太は斧でも楽に割れます。
せっかく買った機械だから今まで苦労していた太い丸太や枝分かれしているような厄介なものが割れたらと期待するところですが、自分が斧一撃でヒビを入れられないものは、この機械でも割れません。油圧アームが丸太に当たると情けない悲鳴を上げて機械がストップし、すぐにスイッチを切らないとコンセントのブレーカーが落ちます。この程度の能力でもすごく電気は食っています。杉のような割りやすい樹種で直径25cmくらいまで、楢とか樫だと直径20cmはちょっと厳しい感じです。
ただ、このクラスの電動薪割り機が使えないかというと、節や瘤のない素直な玉切り材なら、直径が30cmくらいまでの太さはたぶん割れます。ちょっと癖のある材は全く歯が立ちません。
あと助かるのは丸太を斧で割るときに、2分の一→4分の一→8分の一と細くしていくと、薪割り台に立たなくなってしまいます。また、斧がぶれると半端な材になってしまうことがあります。これを電動薪割り機なら望みの太さまできちんと割ることができるので4分の一より小割りするようなときには重宝します。丸太も一筋斧で裂け目が入ると相当割れやすくなりますから、そこから先は電動薪割り機で効率を上げるというのもありです。立てにくい薪は電動薪割り機で。
子どもに薪割り手伝わせるにも、まずはこのあたりからが楽しんでもらえるかもしれません。
売場には、電動だけど高能力の5tとか7tとかいう表示のものも探せばありますが、田舎家では電源の関係で使えません。動力用の200V使用のものと100Vだけど20A以上の回路のコンセントを要求されるものがあるようですが、どちらも田舎家では対応していません。4tの機械を使った経験からすると滅茶苦茶に電気を食いそうですし、すぐブレーカーが落ちそうです。知らないで購入して電源が取れない家って多そうですので要注意です。
さて新兵器の手動薪割り機ですが、電動4tとはパワーが全然違います。ストロークの大きな方のレバーで丸太にあたってもそのままこちらのレバーで何とか割ろうとして歯が立たないというのが電動4t並みな感じで、ここからさらにパワーモードのレバーでジワジワ(1ストローク5mmくらい)押していけばたいていの材は割ることができます。手動なので材の手強さがきちんと手に伝わってくるのと最後のパワーはレバーを押し切る自分の力次第なところもあります。想像と違ったのは、パワーをかけていくと、油圧で伸ばされるアームと戻ろうとするスプリングと裂けそうで裂けない材の力が反発しあって、それぞれの悲鳴が混ざり合った結構耳障りな音がすること。ものが破壊される寸前の音ってあまり耳にする機会はないですが、この機械なら簡単に聞けちゃいます。そしてミシッミシッパリパリバリバリバリと材に裂け目が入ります。結局この日手動薪割り機で割れなかった材はありませんでした。今までとは逆に斧で気持ちよく割れそうなものを楽しんで、数を稼ぐのは薪割り機でというのも邪道だけどありかななんて思ってしまいました。機械は中国製で18600円でした。
動画はコチラ
Posted at 2010/11/10 15:37:32 | |
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ストーブ | 日記