
前回、房総の山中に居を構えたことを書きました。
ここに決めるまでに本当にいろいろなところを
見に行きました。
那須/赤城/日光/つくば
田舎に家を持つことは、私の我侭で進めたのですが
山の神からのお告げは
「今より寒いところには行きたくない」でした。
そうなると、伊豆/湘南/房総になるわけですが
湘南はいまや田舎ではなく人気住宅地で論外、
伊豆は道路が少なくてたいてい週末は渋滞しています。
我家は加えて都心を抜けて帰ってこなければなりません。
必然的に房総か茨城の太平洋側を探すことになりました。
どうも我家は山彦の家系のようです。
茨城には海のそばの分譲地もありますが
波の打ち寄せる音は寛げず、どちらかというと
恐れを感じてしまうのです。
というわけで房総方面にしぼって物件探しを始めたのですが
ディープな田舎暮らしは自信がなく
隣家や管理のあるプチ田舎暮らしで毎週通えそうなところを
探すことにしました。所謂リゾート物件ということです。
プチ田舎暮らしを4年続けた今なら、もっと自然の濃いところを
探すと思いますけど。
最初は、らりピー事件で有名になった勝浦と御宿の大手開発会社の
別荘地を見に行きました。海岸からは内陸に入ったところなので
海は見えるけれど丘陵地です。もちろん波の音は聞こえません。
ところが、開発されすぎていて自然を感じないのです。
1区画がせいぜい100坪。東京の感覚ではゆったりしているのですが
隣の家の気配はする、窓を開ければ前の家の人と目が合ってしまう。
だいたい立ち木が少なすぎます。ニュータウンがそのまま海のそばに
できましたみたいといったら判りやすいかもしれません。
その後は、房総方面にゴルフの予定が入ると
2時間くらい余裕をもってでかけ
ゴルフ場の周囲をクルマを走らせて
気分の良い場所があると、カーナビに登録してチェックしていました。
見晴らしが良かったり、気持ちの良さそうな雑木林に囲まれていたり
数軒のいかにも移住者という家が適当な間隔で並んでいるようなところです。
リゾート雑誌/田舎暮らし雑誌/業者のWebサイトと自分の作ったリストを
見比べると、あそこじゃないかという土地勘が働くようになりました。
最後は予算とのせめぎ合いです。
私の場合は予算はないのに、300坪単位でしか売買できない協定のある
雑木林の分譲地が気にいってしまいました。
ここで中古物件があればなあと思いながら、半年くらいたった頃でしょうか、
予算に見合う中古住宅がある業者のWebサイトに登場したのです。
ここで日本の不動産取引の不思議に出会います。
周囲の土地物件より私の見つけた中古のほうが何割も安かったのです。
業者に問い合わせを入れ、すぐに見学に行きました。
そこで聞いたのは
築20年を超えると建物の価値はなくなり、壊すのにかかる金額を
土地相場から差し引いてあるということでした。
私の住んでいる家はもっと古いので、私にとっては願ってもない話です。
次の訪問にリフォーム業者に同行してもらい決心しました。
(暮らし始めたら夏はクーラーいらず、冬は大変寒いという房総らしからぬ
場所で山の神の怒りを買ったのですが、薪ストーブの気持ちよい暖かさは
山の神もお気に入りです。都内より4〜5℃は気温が低いです。)
この家に薪ストーブが付いていたのが、薪運搬車のきっかけです。
Posted at 2009/09/14 00:08:42 | |
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