
シルバーウイークは息子の卓球の試合と娘のピアノ教室の作曲発表会の後、20日の午後から田舎家に帰りました。年に何回か遊びに来てくれる友人と予定が合わず、この日の夜だけ一緒に過ごし21日の朝、彼が我家から出勤するのを見送りました。
彼は田舎暮らしの2年目に庭の焚火処を一緒に作ってくれました。焚火処に組んだ石は昔の漬物石よりちょっと大きいくらい、1個が35kgくらいあります。園芸材料店で一人で抱え上げられるぎりぎりの重さのものを30個選び、レンタルの軽トラで4回に分けて運び込みました。農作業用の資材バッグに入れて1個づつ斜面の庭に降ろしましたが滅茶苦茶に重かったです。ちなみに庭の中段のテラスは中古の枕木12本でつくりましたが、枕木は60kgくらいあって、大人一人で持ち上げる限界の重さ、個体のばらつきで動かせるものと、どうやっても一人では動かないものがありました。焚火処は柳生 博さんの本に素晴らしい石組みの炉が紹介されていて、田舎暮らしを始めたらぜひつくろうと思っていたものです。我家の庭は竹薮状態から開墾しましたから、刈り倒した竹の処分にどうしても焚火せざるを得なかったのですが、そうでなくとも落葉や剪定木や雑草取りの始末に田舎では焚火が必要になります。
田舎暮らしで周囲が焚火に眉をひそめるような建て込んだところでは、庭から出るゴミの処分に苦労するので住まい選びには焚火できるかは大きなポイントです。(焚火は法律で禁止されているという人がいますが、庭での個人的な焚火は禁止されておりません。)ただ、火事だけは絶対に出せませんから焚火をする場合は本当に注意が必要です。道ばたや庭先で落葉を集めただけで焚火するのは、土壌へのダメージもありますし、消えたと思ってもくすぶった火が再び燃えだしたりして危険なので何か工夫が必要だと思います。
僕は最初、前のオーナーが残していったドラム缶を使っていましたが、ドラム缶は火を燃やしているとそのうちに焼き切れてしまいます。石組みの焚火炉なら日曜日の夜に引き上げた後にもし燃えだしても、炉の中で燃え尽きてしまいますから、まずまず安心して焚火することができると考えました。直径が1.2mくらいで腰の深さくらいの穴を掘り石を組んで敷き詰めていったのですが、石の大きさだけ仕上がりは内側に小さくなってしまうので、考えていたより小さな焚火処になってしまいました。素人考えでまじめに石をミッチリと隙間なく組上げたので、空気の通りが悪く、燃え難い刈取り草などはあまり燃えが良くありませんでした。
友人との飲み話で焚火処のリニューアルを思いつき、今回はもっと石と石の隙間を取ることで空気を取り込めるようにし、必然的に大きな炉につくりかえようと計画しました。斜面につくるので、下側からは空気が炉の中心部まで流れ込むように空気穴も試してみることにします。いったん30個の石を掘り上げるところからスタートですが、4年前の記憶より石が重くて大きいです。4歳分体力の衰えを痛感することになりました。よくスキー場の中級ゲレンデのような斜面を降ろしたものだと自分で感心してしまいます。
次にスコップで今回は直径2mくらいの目安で、手抜きせず断面がなるべく垂直壁になるところまで穴を広げます。これもシンドイ。次々に木の根や竹の根にスコップがあたり、中にはのこぎりで切らないと先に進めないものもあります。完成度50%くらいでシルバーウイークの作業は中断です。
つくづく思うのは田舎暮らしを定年になってから始めるのは、大変だなということです。竹の伐採も、石運びも、薪の準備も僕は今から練習していますし、つくるものをつくってしまえば準備が整うものもあります。これが60歳になって経験なしでやらなければならないとなるとちょっと考えてしまうと思います。業者に任せると僕が竹の伐採の見積もりを取った時に150万円と言われました。毎年のメンテナンスもあります。待ちに待った定年で拠点を完全に田舎に移したら、戻ることも出来ないし後悔する方もいるのではないでしょうか。植栽も木々が育つには時間がlかかりますから田舎暮らしは早く始めれば始めるほど楽しめるし、最悪の場合でも撤退することを考える時間が残っていますから。
Posted at 2009/09/22 23:39:00 | |
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週末田舎暮らし | 日記