
田舎家のストーブは二代目。田舎家を購入した時には同じscanの円筒形の大型ストーブが設置されていました。せっかくストーブがあるのだから使ってみたいのですが、家の中で火を燃やすというのは不安がよぎります。かといって20年前のストーブでメーカーの刻印もないため、どこに相談すればいいのかもよくわからないわけで、写真を元にアンティークのストーブを扱っているショップからメーカーを調べてもらい、現在の輸入元を紹介してもらいました。輸入元から、このストーブを扱ったことのある販売店に連絡してもらい点検をお願いしました。あまり使われていなかったようで煙突は問題なしということで、我家はこれを主暖房に使うことにしたのです。
雑誌には暑くて冬でもTシャツで過ごしているなどと書いてあるのに、我家は全然暖まりませんでした。今考えると、焚火もしたことのなかった僕は、やはり怖々と火を燃やしていたと思います。ストーブ本体も、この時代のストーブは鉄の引き戸を開けて薪をくべ、暖める時は戸を閉めて燃焼をコントロールし、火を楽しむ時は戸を開けて暖炉のように裸の火を眺められるになっています。ストーブは火を焚いて暖められた空気をできるだけ鉄の箱の内部に閉じ込めて、暖められた鉄を通じて部屋の空気を暖め、真っ赤な熾き火の放つ輻射熱で人を暖めています。実は暖炉というのは見映えほど暖かくないのです。せっかく薪を燃やして暖まった空気が全部煙突へ抜けていってしまうし、常に空気が取り込まれているので熾きの状態を保てずに一気に燃え尽きてしまうのです。できるだけ空気の供給が絞れて薪が燃えるスピードを落とせるストーブが優秀なストーブといえます。
我家の初代ストーブは、鉄の引き扉でしたから、扉は密閉されていません。しかも扉を閉めると内部は見えないので燃え具合もよく判らなかったのです。古いストーブですから歪みも出ていたかもしれません。初心者が燃焼をコントロールできなくて、暖まり難いストーブを使っていたわけです。
田舎家は家も古く大きいので冬でもTシャツというわけにはいきませんが、現在の二代目ストーブは、とても暖かく過ごせています。4シーズンを過ごしたので自分なりのストーブの使い方のポイントをまとめておこうと思います。使用状況が我家なりのものですから他の方にあてはまらないかもしれません。
ストーブの選び方ですが、暖房能力、暖まりやすさ(冷め難さと相反します)、投入できる薪の大きさ、壁との設置距離、焚付けの容易さがポイントでしょうか。
できれば、暖めたい空間より少し能力の高いものがいいように思います。ちなみに田舎家は1Fの30畳リビングと吹き抜けに面した2Fの2部屋合計18畳の暖房を薪ストーブだけで過ごしていますがストーブの暖房能力は10500kcalです。もっと大きなストーブの方がいいのかもしれません。
我家はいまのところ週末しか田舎家にいませんから、金曜日の夜中に到着した時はストーブはもちろん家中が冷えきっています。このため、到着してストーブに火を入れ早く部屋を暖めたいので鋼板製のストーブを選びました。(鋳鉄製のストーブを使ったことがないので受け売りです)
投入できる薪の大きさは、薪の準備と関わるので必ずチェックしたいところです。特に薪を購入する場合は40cmの薪が多いように思いますので、これより大きなものでないといざというときに困ります。我家は用意していた薪を初代に合わせて40cmで用意していたので二代目を選ぶ時に、協力していただいたメーカーには対応モデルが限られ、サンプル輸入されただけのアウトレットモデルを探し出してもらいました。
壁との設置距離はストーブのボディが二重構造になった対流式のものを選ぶと、壁から離さなくても設置が可能です。我家は必然的にこのタイプを選んでいますが正面以外は手で触れられるくらいの熱さです。
焚付けの容易さは、ストーブ屋さんに教わったものですが、灰受け皿が扉を開けなくても引き出せるタイプだと、点火の時に灰受け皿を引き出しておき、ここから空気を入れるようにすると簡単に着火し一気に燃え上がらせることができます。
田舎家は房総にあるので、杉が一番手に入りやすい樹種です。ストーブの燃焼方式で触媒式のものは杉などの針葉樹を燃やすと温度が上がりすぎるので使えないという話でしたので、クリーンバーンタイプのほうが融通がききそうです。(これも受け売り)
ストーブの運転はまたあらためて書こうと思います。
Posted at 2009/09/20 01:00:27 | |
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