
前々週、タイミングベルトを交換しついでにファンベルトも交換し
これでしばらくは安心して一緒に暮らせると思っていた薪運搬車から
異音がすると山の神様からお告げがありました。
「うちのカングーがディーゼル車になっちゃった」というのが
電話の第一声だったわけですが、本当はディーゼルモデルが欲しかったから
いいんじゃないかと、点検が万全と思っていたので意表を突かれて
僕が理解するのにはちょっと時間がかかったりして。
「ゴムか何かが焼ける匂いがする」次のお告げです。
凄い振動と異音がしていてゴムの焼ける匂いがするというわけです。
帰宅してから乗り出して確認してみると
確かに近所迷惑なくらいの振動と異音がカラカラとしています。
一瞬交換したタイベルかファンベルトの作業の不具合を疑ったりしてしまった
わけですが、タイベルの不具合ならエンジン停止だろうし、ファンベルトは切れていないし
エアコンもちゃんと動いている。暗くてあとはわからずという状況でした。
どこか回転部分が具合が悪いのは確実です。
一応自走はできるし、山の神様のお告げでは
「走っているうちに振動も異音もなくなる」ということだったので
タイミングベルト&ファンベルトの交換をお願いした松戸方面へ自走して行き
点検をお願いすることにしました。もちろん振動・異音の交換作業との関連も
あるかもしれないわけで。
何があるかわからないので高速は使わず、一般道でトコトコと松戸方面に向かい到着。
到着するころには、異音も振動もなくなっていました。
ボンネットを開けて症状を説明するなり
「オルタネータープーリーの破損でカングーのウイークポイントなんですよ」
という診断が下されました。なるほど、それなら症状は納得です。
写真は違う車種のオルタネーターですが、先端の黒いところがプーリーです。
ちょっと前にも他のカングーのオルタネータープーリーを交換したということで
ごみ箱からダメになったプーリーを持ってきて説明してくれました。
↓以下、説明の内容
カングー・ルーテシアのエンジンのオルタネータープーリーは内部に樹脂ダンパーが
組み込まれていて、その樹脂部分がある程度の走行距離で破損する。
なんでそんな作りかというと、エンジンフィーリングをよくしようとしてダンパーを入れて
いるんだけど、思想に部品の作りがついていかないから、他の金属部分に比べて弱い
ダンパーが壊れてしまう。余計なことをするからこういうトラブルが絶えない。
樹脂が壊れてガタガタになると、オルタネーターの本体にプーリーのベルトが当たったり
切れたりする。
純正で部品を取り寄せると、オルタネーター本体とプーリーがセットになった状態のアッシーで取り寄せることになるし、いまだにダメなダンパーが組み込まれている。
社外品でオルタネーターを送ってプーリーを組み込んだオルタネーターを送ってもらうリビルト品も
あるけれど、これもダメダメなプーリーが組み込まれてくる。
あまりにこの型のエンジンのオルタネータープーリーのトラブルが多いので
ダンパーを入れていない金属部品だけの対策済社外品のプーリーというのが販売されるようになった。
薪運搬車は幸いオルタネーター本体は異常ないので
対策済社外品プーリーでプーリーだけを交換するのが今後のことも修理費用も一番良い。
↑
以上説明
話を聞いていて
オルタネーターの本体とアッシーと言われて、あちゃー工賃と合わせて二桁諭吉?
と青くなりましたが、ちょっと安堵いたしました。
プーリーそのものはコーヒーカップくらいの直径の丸い金属部品2個ですから
現物見たらなんで本体まで交換されたら怒りますよ。
加えて、前回のタイベルその他作業のときに交換していたら工賃もついで工賃で
済んでいたはずなので、そこは気は心でというお言葉もいただき薪運搬車を
預けてまいりました。一応見積もりは諭吉3人くらい。
帰宅してから、Web検索すると有名なタイベル交換よりも情報量が多いですね。
タイベルは予防で交換するけど、オルタネータープーリーは壊れてから交換するからでしょうか。
もしDらーだとオルタネーター本体とセットで取寄せで卒倒しそうな請求が来るんでしょうか。
まだまだ乗り続ける薪運搬車ですが
部品の寿命や信頼性が原因で、あきらめざるを得ない日が来ないことを祈るばかりです。
Posted at 2011/06/27 12:23:55 | |
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カングー | 日記