
私は今 サーバー室のコンソール端末よりこれを記している。
ここもそう長くは持たないであろう。
せめて事の顛末を記し 後世への教訓としたい。
事は 昨年の初冬の頃に遡る…
工程管理より物流に異動した私は 倉庫在庫をチェックしていた。
これが、毎日徐々に増えてゆくのである…
やがて製品は規定スペースを埋め尽くし
他部署との共用スペースを埋め尽くし…
他部署の空きスペースを埋め尽くし…
通路脇を埋め尽くし…
事務所の中にまで流れ込んできた。
これに対して
営業:売れている 予定通りに売れている 予算も達成している。
購買:見込数通りに購入している。
誰かが… 誰かが嘘をついている。
そう直感した私は密かに調査を開始した
営業が提出している出荷見込み
購買の発注計画 そして発注数
実際の売り上げ
これを付き合わせば おのずと誰が嘘をついているのか判る
しかしデータを取り寄せ エクセル上で集計をし始めると 何故か停電するのである
最初は気のせいかと思った
しかし 必ず停電するのである。
いや正確にはブレーカーがサーマルする(落ちる)のである。
ここは工場である。 一般家庭ではない。そうそう落ちるものではないのだ。
冬休みを挟んで 4日に作業を再開したがやはり落ちた
5日 やっぱり 落ちた
6日 案の定 落ちた
そして今日 7日
世間様はお休みである。
工場の稼働機も出勤者も少なく電力には余裕があるはずであるが、落ちた…
サーバー復旧をかねてサーバー室に閉じこもり 今に至る
そうなのだ… そういうことなのだ…
私はおぞましい事象の核心に触れようとしているのだ
だから データ集計を始めると落ちるのである
これは 必然だったのだ…
RAIDの修復ももうすぐ完了する。
短くも長がかった話も すぐに終わりの時を迎える。
私もここで筆を置こうと思う。
願わくは 後世 この悲劇が繰り返されんことを願う
誰かがきたようだ 足音が聞こえる…
あぁ!窓に!窓に!
Posted at 2017/01/09 19:06:04 | |
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