銀行の投資信託は

担当者にもよると思いますが、銀行の信託部門は素人だと思います。今回の損失騒ぎでは「お持ちの投資信託を円ヘッジしましょう」……円ヘッジとは、為替の上下に左右されない様に高い手数料を取って為替リスクをゼロにしているので、日本国内から見ると確かに為替リスクが無くて安全ではある様には見えるのですが、ヘッジ手数料のせいで、リターンは半分以下になります。とは言っても為替がこれだけ不安定だとヘッジしても良いのは確か。でも面白味も無ければ、ヘッジを付ける時の基準価格の差で、元本も相当減ります。例えば5,000円で購入した投資信託が4,000円になってから基準価格が10,000円のヘッジあり商品にスイッチングすると1口買うのに、4,000円：10,000円=4：10=1：2.5(＋手数料)で1対3で交換する計算。逆に値上がりしていて8,000円の時にスイッチングすれば8000：10000=8：10≒1：1.25(＋手数料)で1対1.5程で交換出来たんです。なのでヘッジなしが値上がりしている時ならリターンは減るものの、資産防衛と言う意味ではスイッチングの価値は十分にありますが、値下げ時にスイッチングをするのは、非常に不利になるんです……ところが、私以外の年輩な顧客には全員ヘッジを勧めたとか……。確かに目に見えている恐怖から逃げたいと言うのも分かりますけど、何だか人を馬鹿にしていると思いませんか？特に担当者が基準価格は把握していても指数(中身の動向)を聞いても分からなかったと言う衝撃の事実を知ってからは、自分の判断以外は信じ無いことにしました。初めから証券会社と付き合っていれば……。