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2014年03月31日 イイね!

“ひと” に会いに行く。

“ひと” に会いに行く。 Off会に参加して、多くの高級車を見たい・・・というわけじゃない、ぼくの場合。クルマ好きだから “ゼロではない” けれどね。(笑)

 それよりも “そのオーナーさんに会ってみたいから” 行くことのほうが多い。

 先日、GT3GGさんが面白い記事をUPされていた。ただ、普通のサラリーマンは “ポルシェを買えない” のではなく “ポルシェを買わない” んじゃないのかな?と思う。

 だって、家やマンションを買うお金があれば・・・ね。その頭金くらいには匹敵する金額をクルマに注ぎ込んでいるわけだから、世間から白い目で見られることはあっても、暖かい眼差しで見られることはまずないんじゃないだろうか。そこには、世間から見て “変な人” という一線を引かれているように感じる。

 ただ・・・その一線を越えてしまい、そういうクルマのオーナーになった方々の “波乱に満ちた人生” や、そこから生まれる “独特な考え方” を伺うのは凄く面白い。

 やっぱり、これくらいのクルマを維持していくためには、皆さん “それなりの苦労” をしてきているわけで・・・それに伴った “普通ではない経験” をされている方が多い。そういう話しを聞かせてもらうことで得られる “新しい考え方” は、ぼくにとって凄く刺激になる。

 “あの人があれぐらい頑張っているのだから、自分だってあれぐらい頑張らなきゃね!”

 そういう経験をさせてもらえる会が、ぼくにとって “心から愉しかった” と感じられるOff会。


2014/3 Daikanyama tsutaya-2
2014/3 Daikanyama tsutaya-2 posted by (C)ginapoolholic


 今回のOff会でも、クルマの話し、仕事の話し、共通の知り合いの話し、教育の話し、震災の話し、年金の話しなど・・・話しは多岐に及んだ。なかには成功談もあるし、失敗談もある。主に勉強になるのは失敗談かな。(笑)

 通常、育ちとか職種とか年齢とか・・・それらの垣根を飛び越していくのは難しいことだと思う。けれども、そのような方こそ “自分にはないもの” を持っていることが高くて、話しをさせてもらうと面白い。それを元に “自分の視点” を変えることができるようになるからだ。

 もちろん、話しのなかで相手に失礼にならないようにするのは大前提だし、相手が話しやすいよう、あたかもキャッチボールをするように会話を展開させていくことも大切なこと。過剰にならない程度に気を遣うほうが、お互いにとって上手くいくと思う。まぁ、全員が全員、仲良くなれるとは思っていないけれど・・・ブログはそういう “きっかけ” を作ってくれたわけだから、驚きのツールだよね。

 取り留めのない話しになっちゃったので簡単にまとめると “自分のOff会に対するスタンスはこのような感じです” という話しでした。もっと簡単にまとめると “今回のOff会は、それぐらい刺激的で楽しかったよ!” ということです。(笑)

 最後に・・・今回、幹事を務めて下さったサンデさん銀蓮さん(S1エリーゼ納車おめでとうございます)、ご参加の皆様、楽しい時間をありがとうございました。また次回、宜しくお願いいたします。(笑)
 
Posted at 2014/03/31 15:01:03 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年03月24日 イイね!

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 後編

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 後編 はい、前編に引き続き後編です。今回は数学みたいになりますが・・・難しい計算等は一切省略してあるので、アレルギーを示さずに安心して下さいね。むしろ “理解しているとメリットになること” と思いますし。(笑)

 さて、皆さんご存じのように、取り締まり測定には様々な方法がありますが、代表的な方法はレーダードップラー方式。wikiからその原理を引用すると・・・

 『測定する物体に向けて電磁波を照射し、物体による反射波を測定する。物体が運動している時はドップラー効果によって反射波の周波数が変化するため、これと発射波の周波数を比較することにより、運動の速さを算出する。』

 とあるわけです。

 つまり “反射波の周波数” を測定することで違反車の速度を割り出しているわけですね。で、それが本当に正解なのか、これまたwikiからドップラーの公式を下記に引用。


ドップラー公式
ドップラー公式 posted by (C)ginapoolholic


(↑)の式のうち・・・

・音源の出す音波の振動数(f) = 測定器からの周波数 (Xバンド:10.525GHz)= 一定値
・音速(V) = 340m/s = 一定値
・観測者の動く速度(Vo) = 有人固定式(地面においてあるだけなので0km/h)、パトカー追尾(一定時間同じ速度で走行しているハズ) = 一定値

このように(↓)の赤丸部分は “常に一定” の値を示します。


ドップラー公式-2
ドップラー公式-2 posted by (C)ginapoolholic

 
 なので、上記は “反射波の周波数(f’)と音源の動く速度(Vs)の値のみ変動する式” ということがわかります。つまり、どちらかの値が判明すれば、どちらかの値が判明する・・・ということですね。

 とすると、取締りをする測定側は “反射波の周波数(f’)” を測定しているので・・・私たち測定される側で何とかできるのは “音源の動く速度(Vs)” のみです。

 で、 “音源の動く速度(Vs)” なのですが、速度(V)=距離/時間なので、レーダードップラー測定器が見ているのは “時間当たりに移動する距離” ということになります。従って、次は “レーダードップラー測定器と対象車の距離” に注目。

 まずは、レーダードップラー測定器からレーダーが出る方向を(↓)と仮定。


レーダー方向
レーダー方向 posted by (C)ginapoolholic


■ Pattern1 - 観測者と対象が同一直線上の場合

 (↓)図のように、A地点(レーダーから100m)、B地点(レーダーから10m)があったとします。対象車がA → Bへと走行してきた場合は “測定器に迫ってくる動き” になり、100-10mで90m迫ってくることが測定できます。


A to B
A to B posted by (C)ginapoolholic


■ Pattern2 - 観測者と対象が同一直線上ではない場合

 しかし、(↓)図のように、対象車がC → Eへと走行する場合ではどうでしょうか?

 レーダーと直交するD地点を80mと仮定すると、E地点は92m、C地点は86mになります。(E地点へは30度、C地点は15度と仮定)

 この場合、C:86m → D:80m → E:92m、レーダーから見た場合には、6m近づき → 12m遠ざかる動き、結果的に6m遠ざかることになります。しかし、クルマはその間にC→E間である69m(C→D 23m+D→E 46m)を走行しているのですね。


C to E
C to E posted by (C)ginapoolholic


 このように・・・

 観測者と同一直線上のA→Bでは “90m走行において、90mの距離変移が測定できる”
 
 の対して

 観測者と同一直線上ではないC→Eでは “69m走行において、6〜12mの距離変移しか測定できない”

 ことになるわけです。A→Bでは100%の距離変移を測定できるのに対し、C→Eでは8.4〜16.8%しか距離変移を測定できません。これではC→Eの正確な測定はできませんよね。ということで、ドップラー測定の弱点は・・・

 “対象が進む方向と測定の方向に角度がついた場合には、正確な測定ができない”

 ところにあると考えられるわけです。

 ここで先程wikiから引用した公式を再度見直すと、左上に “観測者も音源も同一直線上を動き” という但し書きがちゃんとあります。(笑)


ドップラー公式-3
ドップラー公式-3 posted by (C)ginapoolholic


 もうすこし正確に述べると、角度がついた場合のドップラーはcosθでの補正式があり、角度補正も可能なのですが、どうも測定器には “遠 or 近” の二段階切り替えしかないようです。なので、測定側も測定器設置に関しては基準通り、かつ正確に行わなくてはならないことになります。

 しかし、それを怠った故に生じたのがH15.7の福井簡裁における判例。一部の弁護士さんもこういう事例があることを把握しているようですし、ぼくの推測も強ち間違いではないだろうと考えています。

 ということで、ぼくが推測するレーダードップラー測定器の弱点をまとめると・・・


【レーダードップラー測定器の弱点】

① 直線道路でしか測定できない

 → ドップラー原理より対象車と角度をつけられない為
 → 角度による測定誤差がある程度許され、ドライバーが違反を認めやすい速度が+30〜40km/h以上?(覆面PCなど)

② カメラは路側帯にわざと見せるように置いてあるわけではなく、測定精度を考えるとそこに置かざるを得ない

 → 頑張って目をこらしていれば発見できるハズ(笑)

③ 集団に対しては速度測定ができない

 → どこにレーダーを照射しているのか、正確には把握できないから

 
 前編において “厳重注意のみ” で済んだのは、①+③じゃないかな?と予測しています。ただ、この時の警察官の方は、上記をある程度わかっていたと思うのです。でも彼は “点数を切れないであろうにも関わらず、自分をわざわざ停車” させました。で、停車後、自分の所に来て・・・

『運転手さん、スピード出し過ぎで後ろがついていっちゃったから・・・今後は気をつけてね!』

と口頭で注意、かつ握手してその警察官は去って行きました。

 この事件、正直、減点になった時よりもインパクトがありましたね、ぼくにとっては。この警察官は “本当に安全について考えているんだな” と強く感じられたからです。

 個人的には “取り締まりに絶対反対” というわけではなく、“場合によっては必要である” と考えています。しかし “それってノルマ稼ぎじゃないの?” と思えるような取り締まりと、上記のような真面目な取り締まりがあるように感じているのも事実です。

 まぁ、こんなところに書いてもしょうがないのかもしれませんけど・・・昨年、国家公安委員長のこのような発言もありましたし、そろそろ “取り締まりの行い方” を再考する時期に差し掛かってきているのではないのかな?と思う次第ですが・・・如何でしょうか?


※ 上記はあくまで『素人の仮説』です。参照されるのは構いませんが『運転は全て自己責任』でお願いします。こちらでは一切の責任を持ちません。また、内容に関して、もし間違っていたら・・・コメントでやんわりと教えていただければ幸いです。(汗)
Posted at 2014/03/24 12:04:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年03月17日 イイね!

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 前編

レーダードップラー測定器の弱点を探る / 前編 2/26に書いた覆面クラウンのブログにて、ある方からいただいたコメントへの返信が長くなってしまったので、それをネタにもう一稿ブログを書こうかなぁ、と。ただ、今回のテーマに関するタイトル画像を持っていないので、ネットで覆面写真を検索開始。

 “おっ?これなんかいーんじゃなーい?”

 なんて軽い気持ちでピックアップした一枚の写真。ふと、覆面の後ろにいる捕まったクルマを見ると・・・なんか見覚えのあるクルマだ。あれ?シルバーのボルボだね??


 って、これ・・・俺じゃねーーーか!?


 ・・・・・・うーん、驚愕・・・・・・。(滝汗)


 いやぁ、ネット怖い。“自分が捕獲されたときの写真” なんて・・・珍しいとしか言いようがないし。まぁ、写真の解像度もかなり低くて顔もほとんどわからないし、ナンバーも晒されてないから良いんだけど・・・こういうことってあるんですね。

 でも、この時・・・切符は切られていなくて“怒られただけ” なのです 。

 ぼくも “ある理由” で取り締まりに関して気をつけていることがあって、この時はその法則がたまたま嵌まっていたという話し。まぁ、魔法を使うような話しではないんですけど。こんな感じでこのテーマへの “写真探し” はピッタリ、というか “まさにその瞬間” のリアル写真になっちゃった・・・。(苦笑)

 気分を取り直して、その時の話しを徐々にしていくと・・・確か、3〜4年くらい前、横浜から都筑ICに向けて走行中だったと思います。途中、三ツ沢のオービスを過ぎ、その直後のトンネルから長い右→左→右と気持ちの良いコーナーが連続するポイントがあるわけですよ。


横浜 → 第三京浜
横浜 → 第三京浜 posted by (C)ginapoolholic


 前述したポイントから横浜新道からの合流が左手に見えるまで、その日も “気持ちよいスピード” で駆け抜けたんですね。(笑)ただ、この日がいつもと違ったのは、途中から元気の良いZ34が後ろについてきてしまったこと。

 2台併走が目立ったのか、覆面PCにマークされてしまい、いつの間にか “ぼく → Z34 → 覆面PC” の順で走行。通常であれば、Z34のドライバーさんが停められるような気がするんだけれど・・・その時には、何故かぼくが停車を求められるという異例の事態に。(汗)

 まぁ、そんな感じで停車して、お巡りさんから怒られました。その瞬間がTopのサムネイル画像。まぁ、怒られて当然なんですけどね。(苦笑) ただ、前述したように “厳重注意のみ” で、ぼくもZ34のドライバーさんも “切符を切られること” はなかったのです。では、この場合・・・

 彼らは違反切符を切る気がなかったのか?それとも切ることができなかったのか?

 後編では、それを詳細に考えてみようと思います。(笑)
Posted at 2014/03/17 14:24:36 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日々徒然 | 日記
2014年03月11日 イイね!

2度目のPDKトラブル

2度目のPDKトラブル とは言っても、1度目のトラブルに比べると大したトラブルではないのだけれど。(笑)

 先日、アンパネの件でPCに伺った際、丁度1年点検の時期だったので、そのまま入庫&点検をお願いした。結果、アンパネ内側にオイルが付着を認め、その原因は “PDKオイルの滲み” 。PCでは、一度清掃&ロードテストまでしてくれたものの状況は改善されないとの連絡をいただいた。

 問題のオイルが滲んでいる部分は “PDKのオイルパン” からで、想定漏れ量は500ml前後。原因としては、同部の “ガスケット” がダメになっているとのこと。修理するには、“ガスケット&オイルパン” のパーツが必要になり、パーツ代のみで¥52000との返答。

 んー、それ、ちょっと高くない・・・?(汗)

 で、ふと思ったのが “ガスケット単体でのパーツ供給はないの?” ということ。というのも、自分の持っていた “ガスケットのイメージ” は、タイトル画像のようなパーツ。なので、単体でのパーツ供給があっておかしくないのでは?と考えた。PCサイドはもう一度確認してくれたが、やはり “単体供給はない” とのこと。

 そこで、最近、PDKオイルの交換をされているクレフ水島さんにも問い合わせ。もしかしたら、PDKオイル交換の際にガスケットも交換されているかも?と考え、単体供給があるなら、そちらでお願いしようと考えたからだ。しかし、水島さんの解答も “単体供給はない” とのこと。更に、オイルパン自体が変形していることもあるので、場合によってはオイルパン毎の交換が推奨されると教えて下さった。

 PCでは既に同部のパーツを準備してくれていたので、クレフさんには申し訳なかったが、今回はそのままPCで作業をお願いすることにした。で、ケイマンを受け取りに行った際、営業さんがそのオイルパンを見せてくれた。


oil pan (PDK)
oil pan (PDK) posted by (C)ginapoolholic


 問題のガスケットは “辺縁にあるOリングのようなパーツ” 。自分のイメージでは “水道管のパッキン” に近いもので、正直、そこだけなら換えられそうな気がした。(笑)けれども、今回のように “滲みがある場合” には、水島さんから教えてもらったように “オイルパン自体が変形してしまっている可能性” が考えられるので、やっぱり全交換しておいた方が今後のためには良いのかも?・・・なんて思う。

 でもって、1年点検(4年目)の総費用は(↓)のように。

 パーツ代自体が安いとは思えないんだけれども、今回は “転ばぬ先の杖” で交換しておくことにした。PDKは精密部品であり、ここのオイル漏れを放置しておくと他に影響する可能性も考えられること、クレフさんのブログを見てから “PDKクラッチオイルは交換しておいても良いかなぁ?” なんて朧気に思っていたというのもある。まぁ、他のPDKユーザーさんのご参考までに。

 “PDKは比較的耐久性がある” と聞いているし、ネット上でもトラブルがでた話しはほとんど見かけていないけれど・・・PDKに限らず、DCT等の2ペダルモデルも、これからこういうことが起きてくる可能性があるかもね。


2014/3 1年点検&PDKオイルパン交換費用
2014/3 1年点検&PDKオイルパン交換費用 posted by (C)ginapoolholic


 受け取り後は丸の内に用事があったので、試走がてらそのまま都内へ。日中の湾岸線は混雑していたので、周りのクルマと紛れる速度でクルージング。“ゆったり速度” だけれども、アンパネ、PDKともに特に異常は感じられず。時間が早めだったので、辰巳PAで珈琲を飲んで時間調整し、のんのお祝いで土佐料理をいただいてから帰宅。


2014/3 辰巳PAまで試走
2014/3 辰巳PAまで試走 posted by (C)ginapoolholic


 うぅー、お金はすっ飛んでいったけど・・・アンパネの件も含め、これで安心して乗れるようになったから、気持ちは晴れたかな。もう少し暖かくなったら、伊豆スカでも行きたいなぁ。(笑)
 
 
Posted at 2014/03/11 17:35:03 | コメント(7) | トラックバック(0) | porsche | 日記
2014年03月06日 イイね!

一般車におけるアンダーパネルの役割

一般車におけるアンダーパネルの役割 先週末は所用があって、夜の大黒PAへ。

 ひさびさにケイマンを出したので、最短距離で大黒PAではなく、第三京浜 → 釜利谷JCT → 湾岸線のちょっと遠回りコースを選択。

 “やっぱケイマンは淀みなくEng廻るよなぁ” なんて思いつつ、ひさびさに “気持ちの良いスピード” で走行していると、床下から “ガッ・・・、ガガッ・・・” と結構な音量の異音が発生。色々と原因を確かめているうちに、どうやら “ある一定速度以上だと異音がするが、速度を落とすと鳴り止む” ことがわかった。

 で、PCに持ち込んで調べてもらった結果・・・


アンダーパネル-1
アンダーパネル-1 posted by (C)ginapoolholic


 アンダーパネルの一部に削れが認められ、パネルを留めるボルトが数ヶ所脱落していた。それで、パネルが風力で捲れて地面にこすれ、異音が生じていたのであろう。うーん、下回りをHitした覚えもないし、それらしき傷跡もなかったんだけどな。

 ちなみに、アンダーパネルのボルトはプラスチック製&特殊ピッチであり、時々脱落が見られるとのこと。ボルトは新しいものを取り付けてもらうことにし、削れていたパネルの交換も考えたが、今回は交換せず。というのも・・・

 一般車にアンダーパネルの意味ってあるの??と疑問に思っていたから。

 例えば、ラディカルのようなクルマで “グラウンド・エフェクトがー” とか言うのであればわかるけれども・・・ケイマンのように床下10cm前後もあるクルマが、そこから多大なグラウンド・エフェクトを得ているとは、どうにも考えにくかった。でも、実際にアンダーパネルは装着されている。ポルシェが意味のないことをやるとも考えにくいし・・・なんでだ?

 ということで、“一般乗用車におけるアンダーパネルの役割” を調べてみた。

 調べ物をする時にまず覗いているwikipediaには “アンダーパネル” という項目はなく、代わりに “ディフューザー” がHit。そこには・・・

『一般的な乗用車の場合、車体下面には様々な部品が露出しているため、気流の通過の妨げとなる。レーシングカーや高性能スポーツカーは車体下面を平滑なアンダーパネルで覆い、床下の気流を高速かつ低圧な状態に保つようにしている。』

 とのこと。わかったような、そうでもないような感じなので、もう少し突っ込んで検索をしていると “自動車における空力開発と取り組み動向” という論文がHit。わかりやすかったので、そこから引用させていただく。ちなみに著者はトヨタの車両技術開発部主査の方で、プリウス開発時のことを書いているように思う。

ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー

【自動車における空力開発と取り組み動向】
前田和宏 日本風工学会誌 第36巻第3号(通号第128号) 平成23年7月

※前半は抜粋としたので、全文を読まれたい方はこちらへ → 全文

・最も重要な特性の一つであるCD値(Constant Drag:空気抵抗係数)は、燃費や最高速、加速性能に大きな影響を及ぼす。
・平均的な乗用車における全走行抵抗消費仕事の内、空気抵抗の占める割合は約10%~20%である。つまり、空気抵抗を10%低減すると、1%~2%の燃費低減が可能となる。
・自動車における空気抵抗低減の取り組みは、主として以下の観点、各部位について実施されている(図5)。

 (1) ボデー整流と3面流れ整合:ルーフ・側面形状
 (2) 床下整流:地上高さ管理と平滑化
 (3) タイヤ周り整流:バンパ・ホイル形状
 (4) 冷却流れ(通気)最適化:エンジンルーム流入・排出形状

・自動車の特徴的な条件としてボデーが地表面に近接しており、車体と地面の間の流れが少なく後方での上面・下面の流れが非対称となる。そこへ側面流れが合流するため、3面の流れの整合を取ることが重要となる(図3)。


アンダーパネル-3
アンダーパネル-3 posted by (C)ginapoolholic


【床下整流】
 基本的な考え方は、流れエネルギーを損失させず車両後方に流し圧力回復させることである。そのために、まず床下構造・部品の地上高管理、次にカバーによる平滑面の拡大を実施する(図8)。


アンダーパネル-4
アンダーパネル-4 posted by (C)ginapoolholic


 空力基準ラインを設定し、燃料タンク高さを上げ、リアサスペンション地上高を前方のタンクよりも高く配置し、スペアタイヤハウス面をさらに上げることで、車両後方へ切上がるラインを構成する。ホイールベース間の切り上げは約0.5°、リアフロアの切り上げは約7°とし、車両パッケージと両立の中で圧力回復を最大限に狙った。

 次に、車両構造での平滑化の難しい部分を、カバーを設置して平滑化する。エンジンアンダーカバーは、エンジンルームからの流れ吹出しも抑制し、大きな効果を発揮している。リアフロアカバーには垂直フィンを追加することでさらに整流効果を高めている。

 また、タイヤ前スポイラ(スパッツ)を設置、タイヤでの乱れを抑制し、床下流れの悪化を防いでいる。これらの床下部品は、CD低減と共に高速走行時の走行安定性にも効果を発揮している。

ー◇ー◇ー◇ー◇ー◇ー

 上記はプリウスの例だけれども、プリウスのCD値(Constant Drag:空気抵抗係数)は0.25と、ケイマンのCD値0.29より良い値をマークしている。高性能を追求したスポーツカーの場合、タイヤのグリップ力を高めるために、ある程度CD値を犠牲にすることもあるので、この値を一概に比較することはできないのだけれど、プリウスの空力はかなり研究されているといえる。燃費のためなんだろうね。

 以上より、一般車におけるアンダーパネルの役割は “CD軽減と高速走行時の走行安定性” に寄与していることがわかった。

 また、今回のアンダーパネルの削れは “気流を阻害するレベルにはない” と判断、交換せずに様子見しようと思う。元々、完全Flatのパネルじゃないしね。(汗)

 ちなみにレーシングカーのグラウンド・エフェクトも調べてみたが、アンダーパネルのみで発生する負圧はそれほど大きくないようだ。それよりも下面は凹凸を無くすことで気流を高速で流し、ディフューザーで負圧を発生させる方が効率的なのかもしれない。
 

アンダーパネル-5
アンダーパネル-5 posted by (C)ginapoolholic


 仮にケイマンのも完全Flatにしたら一定の効果が得られそうに思うんだけれど・・・上面気流と下面気流のバランスが崩れて、逆に抵抗になっちゃうんだろうか? Flatにするとパネル事態の重さとか排熱の問題、整備性の問題もあるし・・・難しいもんだなぁ。(汗)
 
Posted at 2014/03/06 11:23:23 | コメント(14) | トラックバック(0) | porsche | 日記

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