2013年05月01日
iSWEEP SPORT, IS2000 の暫定インプレ(単なるメモ&文字ばっか)
交換したての記憶が新しいうちに書き留めておこうと思いました。
メモ以上の価値はありませんので悪しからず・・・
■iSWEEP Suspension System "SPORT"
(1) Comfort Street とのバネレート比較
F: 6 kg → 7.1 kg
R: 4 kg → 4 kg
(2) Comfort Street との減衰設定の比較 (納車時)
[HARD] 1<->24 [SOFT]
F: 10 → 5
R: 12 → 12
(3) インプレッション (w/COX TPST)
街乗りではバネレートが上がったことによる "硬さ" を体感できるが、乗員に伝わるショックは角が丸められておりかつ一発で減衰するので不快感はない。Comfort Street では減衰を上げていくと路面の細かい凹凸がステアリングに微振動として伝わるのが少し気になっていたが(当時石川氏にも試乗してもらい、結局 F 側の減衰を 15-20 段程度に落とすことで回避)、SPORT では標準で高めの減衰設定にもかかわらずそれがない。その理由はスプリングの形状や固有振動数の違いなのか、ひいては HYPERCO 自体の特性によるものなのか、などと想像はふくらむが真相はわからない。しかし、いずれにしても嬉しい変化である。一方で目地段差や不整路面ではスプリングレートなりの衝撃を伝えてくるが、そういったシチュエーションを除いては押し並べて乗り心地の良いスポーツサスであると言えるだろう。絶えずコツコツとリアに凹凸を拾って落ち着かない感のある GTI ノーマルサスペンション(非 DCC 車)より快適といって良いように思う。ワインディングでは粘りと安定感が際立ち、コーナリング中の路面変化にも姿勢が乱れにくく安心して運転できる。同時装着した COX TPST の効能かコーナー入口でアンダーステアが強く、前荷重をきっちりかけないと車が曲がろうとしてくれないので、もう少し走ったらリア側減衰を上げて様子をみる予定。(代償として街乗りの突き上げ感が強くなるかもしれない)
総じて良い意味で予想通りに満足できている。
※TPST 未装着時のエクスペリエンスがないので、上記は TPST 込みのインプレである。
■iSWEEP Brake Pads IS2000
(1) ダスト量(大>小)
S3 純正 > IS2000 > IS1500
(2) 絶対的な制動力(ストリート~ワインディング。耐フェード性は未評価)
S3 純正 > IS2000 > IS1500
(3) インプレッション
ダスト量や制動力よりも、GTI のフロントに Golf R キャリパー (S3/TTS も同じ) を装着した際の ABS システムにおける F/R ブレーキバイアスの相違により発生する「カックンブレーキ」の解消を狙って装着。理想的には最大制動力を発生するポイントが奥になり、そこまでの過渡特性が踏力にリニアに比例していくフィーリングを狙いたいが、そこまで制御するには ABS ユニット内のコーディングを変更する必要がある。しかし、ABS ユニットは本国とオンライン接続された VAS5051 テスター以外でのコーディングを原則拒否するため、素人は手出しができない。(さらに言えば、ディーラーのエンジニアであっても初期設定時以外、不用意に触ることができない「聖域」となっている。ブレーキ制御ロジックはそれだけ厳重に保護されているという証左であろう)
したがって、我々一般ユーザーがチャレンジできるアプローチは下記の三者択一となる。
a) ノーマル GTI キャリパーに戻す
b) ブレーキパッドの特性変更
c) リアブレーキを R 仕様 310mm に大型化する
まだ R キャリパーを諦めたくないが、コストもかけたくない我儘な自分は b) を選択。様々なブレーキパッドを比較検討するためネットや知人のインプレッションを漁り、自らも試乗を重ねて熟考の末、候補は ENDLESS Ewig MX72 と iSWEEP IS2000 に絞られた。前者は市場に在庫が乏しく販路も極めて限られるため納期・価格面から除外され、消去法的に IS2000 に確定した。一部の方はご存知と思うが、IS2000 についてはシロッコで発生した摩材剥離というショッキングな事象の記憶が新しい。しかしながら当事者様のブログおよび石川氏のコメントから当該問題は一旦決着しているものと判断、自分自身の走行ステージも考慮し当モデルの購入を決断した。
IS2000 に決断する後押し材料としては、イシカワエンジニアリングの Golf 6 GTI デモカーに試乗した際のブレーキシステム (GTI ノーマルキャリパー + IS2000 + iSWEEP ローター) のフィーリングがきわめて好印象だったことが大きい。まさに真綿で首を絞めるかのごとくコントローラブルで制動力がリニアに立ち上がる理想形であり、鋳鉄片押しブレーキシステムではこれ以上のフィーリングに出会っていない。今回のパッド交換ではそこまでのフィーリングには到達できないにしても、同じ方向に改善されることを期待しての導入であった。
果たして、Golf R キャリパーに IS2000 を装着したことは期待に沿うフィーリングの変化をもたらした。ABS のコーディングが操作できない以上、最大制動力を発揮するペダルのストローク量は変化していないのであるが、そこに至るまでの過渡特性に改善がみられた。自己流の表現だがより具体的に書くと、直前に装着していた S3 ノーマルパッドでは、均等に踏力を増していったときの制動力の変化が「2→5→7→8→9→10」と初期に急激に立ち上がる特性であった。これが IS2000 では「1→3→5→7→9→10」とほぼリニアに変化するようになった。特に踏み始めから3段階めまでの領域は街乗りで多用する部分であり、S3 パッドでは極めて微細な踏力コントロールを必要としていたが、IS2000 では過敏さはすっかり鳴りを潜めており、自分が最も気にしていた部分に改善が見られたので、理想を 100% とするならば 70% 程度の満足は得られたように感じている。
ただし使い古したブレーキローターに新品パッドなので当然アタリがついておらず、もう少し馴染みを見てから再評価する必要はあるのだが、IS1500 や S3 パッドでは交換した当初から過敏さが気になっていたので、それと異なる状態であることは間違いなさそうである。
(2013/5/1 記)
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Posted at
2013/05/01 12:07:31
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