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イイね!
2009年10月02日

安全装備の昨今

安全装備の昨今 変化が訪れたのは時代が平成になる前後の事です。この頃から日本車の指標が欧州車へとシフトし始めました。
快適装備と呼ばれる一通りの装備(エアコン・パワーステアリング・パワーウインドウ・オートマチックなど)は既に取り揃え済みでしたから、まずは3№税制の撤廃を機にボディの拡大が始まり、それまでの平べったいスタイルからボリューム感のあるスタイルを採り始めます。
そのしばらく後になって安全性を強調することが流行となりました。サイドインパクトバー、エアバック、ABS、衝突安全ボディなどなどです。特に平成7年ごろ日産が始めた「エアバック標準化キャンペーン」が大きなきっかけとなり、これを受けてトヨタは「運転席+助手席エアバックと4輪ABS」の全車標準装備化に乗り出します。それまではオプション設定はあったにせよ、現実的には付ける人はほとんどいない装備でした。

安全が売りになる、というよりは「あの車より安全性に劣る(装備の有無という分かりやすい部分で)」という風評が立つのを恐れたというのが真相でしょう。さらに、この時期以降の新型車には「衝突安全ボディ」なるボディ構造が喧伝され始めました。GOAしかり、ZONEボディ然り、TACT然り。
当時それらの車を売っていた人間からすると、センターピラーと呼ばれる前後のドアの間にある柱が太くなったな、とかずいぶんのドアが厚くなった、という印象はありました。
実際にはあんまり関係ないのですが、よく言われたのは「ドアの閉まり音」です。これが低く重い音であればあるほど各部が丈夫である証拠といわれました。「んー、いい音だ。丈夫そうだね。」とお客さんも喜んでいたものです。実は吸音材の配置換えだけでも随分と音を作ることができるらしいですが。

衝突安全の追求はボディデザインにも随分影響を与えました。それ以前と以後で顕著に違うのはボディ部分の上下幅が異様に厚くなり、サイドガラスの下端が搭乗者の肩くらいの位置までせりあがってきてボディのボリュームが肥大してきたことです。
室内の安全装備にも拍車がかかりエアバックは運転席、助手席、両方のサイド、カーテンシールドエアバック、運転席のニー(膝)エアバック後席用のエアバックなど全部で9個も10個もあったりすることが珍しくなくなってきました。

その他思いつくだけでも横滑り防止装置にきちんとブレーキすら踏めない人のためのブレーキアシスト、プリクラッシュセーフティといわれたレーダークルーズコントロールにミリ波レーダー。4輪独立制御ABSに駆動力左右配分4WDなんてのもありましたっけ?そうそう赤外線ナイトヴィジョンなんてのも出ましたねえ。ただ、本当にこんなんでいいの?という思いは拭えません。


道路を走れば前には高齢運転者マークをつけたクルマが怪しげな挙動を見せつつ走り、右を見ればこれでもかという数のぬいぐるみがダッシュボードを埋め尽くし、あれで前が見えているのかも疑わしいのにおねえちゃんが携帯片手に運転し、後ろには若葉マークつけ、ペタペタに車高を落とされたセルシオなんかがマンホールをよけつつ蛇行しながらくっついてくる風景もあったりして。
クルマの安全装置も大事なんだけど、それより先にやることがあるような気がしてならない今日この頃です。
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Posted at 2009/10/02 22:14:03

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この記事へのコメント

2009年10月3日 5:31
おはようございます。
却って過保護になったような気がしますよね。
中には”こんなのいるのか?”って思うのまで。
そんなことよりも事故が起きないように車の旋回性能を上げたりして欲しいです。
コメントへの返答
2009年10月3日 11:22
コメントありがとうございます。

コーリン・チャップマンではありませんが、やはりSimple is bestだと思います。軽ければ止まれるんですから。軽ければ加速もいいし、エンジンも小さくて済みます。

安全装備と言われる内容自体が、投稿の中では書きませんでしたが「身体障害者でも乗るのか」と疑わしくなる内容のものになってきています。誤解されるかもしれませんが、いいかげんに、乗る人の性能を引き上げることを真剣に考えるべきです。そういう意味で「頭の不自由な人」が多すぎます。いくら言い訳をしたって動くクルマは十分凶器なわけですから。

お店屋さんの駐車場で身体障害者優先駐車スペースが設けられているところが多くなりましたが、よくあそこに恥ずかしげもなく堂々とクルマを止め、何の障害があるのかと疑いたくなる足取りでスタスタと店内に入っていく人もあります。ああいう人もまた「頭の不自由な人」なんだろうなあ、と呆れています。
2009年10月3日 12:26
こんにちは

この画像はメルセデスベンツVクラスですかねー

その昔、国産の1BOXカーはネコも杓子も「回転対座シート」を採用していましたが、最近はめっきり聞かなくなりました。
完全にクルマをナメてましたよね。

以前、どこかのメーカー(ダ○ハツ)の軽自動車の謳い文句で「高級車のようなドアの開閉音を実現しました」なんてのがあったような気がしています。(ト○タかも?)
音はあくまで高い剛性の「結果」であって、ソコだけを追い求めるのは言語道断ですよね!

国産車の場合、ABSやエアバッグも「とりあえず付いてる」状態です。
単に法的基準を満たすためだけに付いている気がしてなりません。

僕が最近気になるネタとしては、「助手席+リヤスライドドアのフルオープン」が挙げられます。
ダ○ハツとト○タで採用している車種がありますね。

フルオープンにして使うシーンって、どんなシーンなのか?
僕には思いつきません。
リヤスライドドアから降りる時に、わざわざ助手席を開けるか?
助手席に誰も乗っていない場合、わざわざ開ける人はいないでしょう。

安全性を置き去りにしての単なる話題作り!
僕はこんなクルマを作るメーカーを信用するコト、許すコトができません。
そんなにいいのなら、運転席側もBピラー無くしてみろ!と言いたいです。

まぁ、世間でこういう類のクルマを購入している人達を見ると、D○Nが多いのはわかる気がします。
コメントへの返答
2009年10月3日 18:25
こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。

あたりです。
安全に対する見識として、クルマの正常作動に関する信頼性は最悪でしたが、全席にシートベルトを完全に、確実に装着させる方策として、シートベルトとシートを一体化させた取り外し可能な独立シートを開発したVクラスのシートです。「安全装備」に対する意識の象徴としてご登場願いました。

装甲車・護送車として考えれば我慢も出来ますが、日本車的な1BOXカーを見慣れた人からは「これが本当にベンツか?」と言われたいわくつきのクルマでもありました。
まあベンツってこういうものなんですけど、一般的なベンツに対する思い込みなんてものは、そういうものでもあります。

えー、国産車。んー。

一つには「売り文句ばかりを追い求め」て、「今度の目玉はこれです」、なんて企画会議ばかりやってるからこうなる.........、というと身も蓋もないのですが、おそらくそうなんだと思います。

ロードスターの平井主査のように「コレが作りたいから・欲しいからこうする」という「作りたい意志が明確だった」とか、ビートのように「こういう車を今度作るから、参加したいやつは応募するように」なんて社内公募したら希望者がわんさと押し寄せてきて選ぶのに苦労した、というエピソードのあるクルマは幸せですよね。

「あ、それ便利そう」なクルマを開発したいのなら、ドアの開き方しか能のない薄っぺらなクルマにはならないでしょう。それしかアイデアが浮かばないのなら、それはそれ、1台のクルマをまとめあげるだけの量のアイデアがたまるまで造らなければいいのです。
それが嘗てのベンツのあり方だったのでは?と思うのですが。

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