• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2009年10月03日

ロードスター 思いつくまま徒然記

ロードスター 思いつくまま徒然記 トヨタのクルマを売っていた頃は正直な所、「重心位置の適正化を計るためにエンジンの搭載位置を極力後ろに持ってきた」だの、「ツインターボから、VVT-i+シングルタービンターボに変えた」だのと言われても「あ、そうなんだ」以上の変化は感じませんでした。
うるさく見れば確かに変ってはいるのですが、まあ、その程度といえばその程度。急激な変化を求めない層向けだと言えば、そうだったかもしれません。

ただ、1車種だけ。カルディナ(210系)のGT-Tと呼ばれる4WDのターボ車。あれは酷かった。打倒レガシイGTの心意気は買いますがね。たまーに街中で見かけますが、よく買ったなー、と逆の意味で感心してしまいます。あれ買えるだけのお金があれば「レガシイのほうがいいよ。それにしな。」ってトヨタの営業マンとは思えないことをそっと言ってましたしね。
当時1人だけ「欲しい」という人とお話をしましたが、全力でそれを止めたので、めでたく「GT-T」を世に送り出す手助けはしませんでした。
ただ、知っている中で1人だけ、あれに乗っている人がいます。当時、営業研修でメカニックから2年だけ営業職に職種変更されていた人の奥さんです。社員販売で350万くらいのローンを組んで買っていました。心の底から止めたのですが、カタログだけ見て買ってしまう人を止めるだけの力は無かったですねえ。いや、恐るべし、カタログ販売。



近頃の車たちはことごとく「肥大化」「大排気量化」「重量化」をしています。その際たる存在としてR35GT-Rなんてのもあったりします。確かに「メーカー純正・時速300キロカー」として最適化されたされた至れり尽くせりの内容であるとは思いますが、行き過ぎの感は否めませんし、実車を見る気も起こらないので見に行ったこともありません。見たら何か少しは気が変わるかもしれませんが。

バブル前後のパジェロを思い出しちゃうんですよね。初代パジェロってけっこうシンプルでタフですっぴん美人だったと思うのですが、売れるとなれば欲が出てスーパーエクシードのロングボディ、3.5ℓエンジンで、総額500万円払ったなんて人にもお目にかかりました。
でもスーパーラグジュアリー本格派4WDなんて訳の分からない売り文句のもとで仕立てられたクルマは「浜に行けば重過ぎるのとワイドタイヤなのとで砂を掻き揚げてしまい、もぐってしまい亀になる」「しかも重いので引き上げるのに一苦労する」「雪山に行けば重すぎる車重が災いして止まるに止まれず壁に突っ込む」「重いのでいくら排気量を大きくしても加速が悪く、このためにアクセルの踏み方が乱暴になり、走りそのものが乱暴になる」などなど。そうそう、買ったはいいが納車されてから駐車場に入らないことが分かった、なんて話も耳にしました、
ただ、一つだけ「バンパーも何もかも丈夫にゴツく出来ているので、乗用車と当ったくらいではキズ一つ付かない頑丈なクルマだ」と褒めている人がありました。おいおい、それじゃあ装甲車だよ。ぶつかる事を考える前にぶつけない事を考えて欲しいです。




ロードスターに魅かれたのは、取っつきとしてはもちろん、その流麗なボディラインに魅かれた事、個人的にはスーパーカーヘッドライト装備車である事が重大なポイントでした。もちろん個々にもリアテールライトのデザイン性の高さであったりと見るべきポイントはたくさんあるのですが。
ただそれだけではなく、そのスタイルから想像される期待を裏切らない「ライトウエイトスポーツ」を地で行く運動性能を併せ持っていたことも重要です。

雑誌なんかではいろいろと言われる事は多いですが、やはりロードスターの最大の武器はその体重の軽さだと思います。運動する物体である以上、慣性重量の違いは運動性能に直結します。ロータスエラン然り、トヨタスポーツ800然り。

ちなみにぜんぜん話は違いますが、つい最近までヨタハチの800ccエンジンって、冷凍車か何か、その辺のコンプレッサーの動力用として流用されていたらしくって、未だに部品が出るらしい、という話を聞きました。
また、エンジン式のフォークリフト車(近頃は工場の中が煤けないからという理由もあってバッテリー式フォークリフトが多い)のエンジンには未だに初代カローラ用のK型エンジンが使われており、部品が出る、というよりエンジンそのものがまだ生産されているようです。恐るべしトヨタ。使い回すねえ。


話を元に戻すと、その体重の軽さは乗ってすぐに体感できました。なんといっても鼻先が軽い。これにはびっくり。慣性重量を減らす為に、極力重心位置から遠い箇所にある重量物をそぎ落とす、という事も行われたと聞きます。
2代目以降はリトラクタブルヘッドライトが撤去されてしまいましたが、これも「フロント部分の慣性重量軽減のため」だそうですね。ドイツとかの北方に輸出されたロードスターの中にはヘッドライトが凍り付いて開かなくなってしまったのもあったようで、安全面での問題も考え合わされ、以後固定式に変更されたようです。

また軽いということは構造がシンプルという事でもありますから、整備性がいい、という事にも繋がります。いいことずくめですよね。

ただ、残念なことに代を重ねるにしたがってロードスターも重く、大きくなってきています。それに伴い排気量も僅かづつながらも拡大されてきました。仕方の無い部分も多いのでしょうけど、少々残念な気もしています。
ここらで一発、新規でボディ設計・開発でも出来れば、骨格の組み合わせから見直された軽量ボディも全く不可能という訳ではないでしょうけど、流石に予算がかかりすぎますから、この御時勢に、なかなかそれを望むのは厳しいんでしょうね。
となればより一層、初代を長く乗り続けられるようにメンテナンスを施すという意義も大きいわけです。ブッシュ交換もしておきたいし、幌も部品が出るうちに何とかしておきたいですねえ。やはりネックはゴム・プラ関係ですか。


そういえば、そういうもんだと思って気にもしていなかったんですが、私のロードスターはフロントの両サイドとリアの両サイドのマーカーが点灯するようになっています。ただ、考えてみれば日本車にこのような保安基準は無かったはずですから、これって先代オーナーが頑張って点くようにしたんでしょうね。
フロントのポジションランプの所に分岐コネクターが咬ましてあったので「なんだこれ?オリジナル状態でこんな部品を使っているのか」って思ってはいたのですが。今思えばサイドマーカーを点灯させるための電源線だったのか。

フロントのウインカーユニットの配線状態を知っているということで気が付かれた方もあったかもしれません。もちろん、あそこも外して掃除しました。ネジ穴の回りに赤黒く苔みたいなのも発生していましたしね。
ただ、何気なくランプのソケットを外そうと捻ったら「あっ」と思う間もなく電球ソケットとランプユニットとの結合部の一部が崩れ落ちました。プラの劣化って怖いです。あのコネクター部分を何とかしなくては....。

おじいちゃんの扱いを間違えると修理してんだか壊してるんだか分からない危うさもあったりして気が抜けません。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2009/10/03 14:02:22

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

福岡空港展望デッキ
空のジュウザさん

JTP筑波山コラボイベント(202 ...
インギー♪さん

おはようございます!
takeshi.oさん

後輪と添い寝する昼下がり
きリぎリすさん

今朝の読書 Old-timer N ...
彼ら快さん

ロードスター。
.ξさん

この記事へのコメント

2009年10月3日 15:28
こんにちは。
カルディナGT-Tについては、知り合いも言っていました。
SW20の初期型と比べてどうなんでしょうね。

確かに最近の車、至れり尽くせりでお節介感は否めないですね。
もう少しシンプルで面白みのある車は出て来ないもんかと。あとはワクワク感のある車ですね。
それですよ。今欠けているのは。
昔、例えばダルマやケンメリを見れば、”おー!”っと感じるものがありましたが、今では別にないですものね。

やはりコモデティ化してしまったんでしょうね。最近の若い子が車に興味を抱かないのも頷けます。
全てが平均値に近付けばこういう結果になってしまうのでしょう。
コメントへの返答
2009年10月3日 17:37
こんばんわ。

SW20.......。そういえば言われてましたねえ。トヨタにしては珍しく3回ほどマイナーチェンジしてましたね。実体験がないので分からないんですが。とりあえず聞かれたら「最終型にしときな」とは答えていましたが。

これまたお得意の妄想ですが、国内メーカーって企画立案はどヘタ(もしくは勇気がない・意欲がない)ですけど、生産技術や最終品質の作りこみは得意分野なんですから、企画立案を外部に丸投げして(ロータスとか、はたまたマクラーレンとか)、デザインもイタリアのカロッツェリアあたり(出来ればピニンファリーナとかガンディーニ、ジウジアーロあたりに競作させる)に丸投げして、1/1モデルのの仕上げくらいから社内モデラーとの共同仕上げに入る。せっかくスバルを傘下に収めたトヨタならSTIにいる高橋さんにセットアップを一任して........、なんてモデルはやらねえだろうなあ。

デザイナーやらエンジニアのヘッドハンティングなんて珍しくないんだから、それくらいやってもいいような気がするんだけど。少なくとも電通あたりの「子供店長」などというくだらないCMに何億もつぎ込むくらいなら、まだ生きる金になるし、社内の資産やカンフル剤にもなるんじゃないかと?

とりあえず、他車種と同条件で「これだけのメニュー(安全装置その他)は一揃い標準装備とする」、なんてところから開発が始まってるだろうからなかなか難しいんでしょうけどね。

ただ、豊田章男さんってけっこうレース好きとは聞きますから、なんかやってほしいとは思うんですけどね。
2009年10月3日 20:21
こんばんは

カルディナGT-Tの件は全く同感です。
搭載されていた3S-GTEエンジンを製造していた某会社で仕事をしておりましたが、同社関係諸氏もぶっちゃけ同じような思いがあったような気がします。

個人的には、スタイリングと3Sを搭載し続けた事が敗因じゃないかなと考えます。

ユーノスロードスターは、1994年に一度だけ運転した事があります。
運転していてとても楽しかったと今でも記憶に残る名車だと思います。
ぜひ大事にして下さい。
コメントへの返答
2009年10月4日 0:02
こんばんわ。コメントありがとうございます。

文中、こちらで批評をしてしまったクルマに乗っていらっしゃる方、惚れ込んでいる方には申し訳ありませんが、少なくともそういった車の販売に携わった者である以上は正直な感想を申し上げていますし、当時も、もちろん仕事上のこともあるので硬軟取り混ぜた表現をしていたにせよ、こちらの正直な感想をお伝えしてきたつもりです。

ただ、それがご機嫌をそこねてしまうこともあろうかと思いますので、そういう箇所については御批判や反論はお受けいたしますが、どうか御容赦願えたらと思います。

幸か不幸か、こうした場にめぐり合え、予算の都合はあるにせよある程度自由にクルマ選びが出来る環境が得られたことは幸せなことです。
ロードスターも所有できていますしね。
2009年10月3日 23:42
こんばんは!

私はそこまで考えて車を選んだ事がないですね。今のW202を除けば、思い返すと大概スタイル⇒価格⇒性能の順で買ってました。

速い車は欲しくない、その前に腕も付いていけない。高い車は支払えないので勿論買わない。そうなるとやはりスタイルや価格を優先しますね。

ブログに書いてあるパジェロですが、実は兄と共有で初期の2500ccターボロングを乗ってました。実にワイルドな車で、重くて遅いけど、オフロードコースでの性能は素晴らしかった。内装はシンプルでシートの位置が高く、四角い車体は見切りも良かった。室内は広く、当時はスノーボードシーズン中兄と二人で二週間位パジェロに寝泊まりしながらスキー場を転々としてまして、フルフラットシートは重宝でした。

頑丈さですが、以前日差しで信号の判断を誤り、乗用車のカペラ セダンに追突した時ですが(恥ずかしい)、パジェロは当時流行りのスチール製グリルガードを付けてまして、追突したカペラはトランクが無くなりました。パジェロは?グリルガードがボンネットに軽く接触して塗装が少し剥げて、純正のステンレスバンパーの右側が5cmほど内側に曲がった位でした。カペラセダンは聞くまでもなく、廃車になりました。とっても後悔してました。

その後パジェロは異常もなく、更に4年半乗って、走行距離が170,000kmに、ボディーの錆が酷くなり、泣く泣く廃車にしました。

車は好きですが、そこまで知ろうと思ってなかったので、勉強になりました。また良い車ネタをアップしてくださいね。

ではまた。
コメントへの返答
2009年10月4日 0:32
コメントありがとうございます。

いや、基本皆さんそうだと思います。自分もロードスターとのファーストインプレッションはそうでした。

過去には以前書いたとおり、トヨタディーラーの新車セールスとして勤務していた訳ですが、仕事だけで言えば別に欲しい人には欲しい車を売っていればいいわけです。
ですが、こちらもプロである以上、一歩引いた目で見てこうだという評価軸は必要だと思っていましたし、それが私とお付き合いいただいているプレミアムの部分の一つでもあると思っていました。もちろん好きか嫌いかはお客さんの判断ですが。

もちろんパジェロを好きな方もいらっしゃいましたし、それを作っていた人もいましたし、MR2が欲しいんだけど、という相談も受けました。で、「どう?」と聞かれれば、「うん、いいとは思うけど、少々こういうデメリットもあるみたいだから気をつけてね」っていうくらいです。選択の対象に入っていない方には正直に、ストレートな感想を述べていましたけど。

少々横柄な考えでもあるのですが、「クルマを手配してもらう手続きをして欲しいだけなら、別に他のセールスの所に行ってくれればいい。でもそれにプラスアルファの何がしかを加え、それを求めるのならば、それが出来る営業スタッフはは此処には私一人しかいない」くらいのプライドはありました。

うーん、パジェロ。三菱らしい車ではありますし、」初期モデルのシンプルさは好きだったんですけどねえ。

これはどこのメーカーもそうなんですが、調子にのる時ってあるんですよね。全体が妙に勢いづいちゃって、上づく雰囲気。
その調子にのり始めのころってのは商品にも勢いがあるので、わりあいいい感じの仕上がりを見せる車が多いような気はします。

あくまで一般論ですが。

また、よろしければそんなお話にお付き合い下さい。

プロフィール

「[整備] #タフト ダイハツ・タフト オーディオレス車への純正ナビ取付 https://minkara.carview.co.jp/userid/603944/car/3542135/7641092/note.aspx
何シテル?   01/14 11:39
どノーマル車が好きなので、派手なカッコにしたりとか、ボディへのお絵かきはしません。中味もそのままです。仕事が暇な時はクルマを磨こうかなあと思ったりもしますが、大...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

浜松市 歯科 オペラデンタルオフィス 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/06/10 09:35:08
 
しばた新聞 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2009/09/22 19:37:56
 

愛車一覧

トヨタ マークX トヨタ マークX
22年ぶりにセダンに戻ってきました。と、思ってたらC200がセダンだったからそうでもない ...
トヨタ ラッシュ トヨタ ラッシュ
平成30年7月15日 ハイゼットカーゴの後釜として登場です。アイ同様、4WDモデルを選び ...
トヨタ iQ チョロQ (トヨタ iQ)
Return of the Yellow これですね。 今年は妙に代車稼働率が高く、一 ...
スズキ アルト 赤アル (スズキ アルト)
アルトです。どノーマルです。CVTです。しかも人生、初赤。初ハイブリッド(エネチャージ) ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation