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イイね!
2010年01月13日

これは酷い ホンダ エリシオン篇

もちろんそのクルマは私がお勧めした訳ではなく、お客さん御本人の指名買いでしたので、私がその責を負う謂れはこれっぽちも無いのですが、流石に今回は酷いと思ったぞエリシオン、というお話です。



もちろんこの話は車の出来やデザインやなんやら、というお話ではありません。エリシオンという車の設計というか、構成や作りに関したことです。

昨日のお昼にお客さんのところからエリシオンをお借りしてきました。フロントガラスの傷が成長してしまったので交換して欲しい、というお話です。
先週の土曜日に傷の具合を見に行って「うん、これは交換するしかない(補修は無理)な」と診断してありましたので、クルマをお借りして工場に持ち込んだ訳です。部品発注のこともありましたので既に工場には手元にあるこの車の車検証のコピーをFAXしてありました。

基本的に、ガラス傷に関しては車両保険に加入していただいていれば、部品代・作業工賃はそこで支払われるのですが、このお客さんは何度か車両保険付保の御提案をしてあったにもかかわらず、毎回拒否されていました。このため、今回のガラス交換は自腹での作業となります。
もちろんそのことは御本人にも十分説明はしてあり、「どのくらい掛かるの?」とのお問合せに「おおよそ10万強は掛かると思います」ともお答えしてありました。


実際普通の車であればそのくらいで済む工事なのですが、今回はそうじゃなかったので「ホンダめー、この野郎」と少々怒っている訳です。


まずは軽いジャブからはじまりました。

「柴田さん、エリシオンのガラスの金額は調べてあったんだけど、高いよ、これ。どうする?」と工場の社長。
「え?どれ位するんですか?」の問いに「定価で13万円強」とか何とか。そんなに高かったら全部で16万円くらいになっちゃうじゃん。うーん。

こうなると次の手は、純正品じゃあないガラスメーカーブランドの部品です。
とはいっても、どうせガラスはガラスメーカーでしか作っていないので、品物自体に違いはありません。隅っこにマーキングしてあるステンシルにホンダの文字が入るか、アサヒガラスとかのガラスメーカーの名前が入るかだけの違いです。

最後の手は中古品を探すことです。早い話、廃車したクルマから使えそうな部品は取り外され、それらは中古パーツとして流通しているので、それを使おうという考えです。但し、あくまでも未使用品ではないので小傷が付いている可能性はあります。

さて、この3つの選択肢の中でどれを使う?

ちなみにこのエリシオン、わざわざワイパーの根元に熱線ヒーターが入っています。当時寒冷地仕様を選択したかどうか記憶に無いのですが、ともかく少々面倒な仕様になっていたわけです。
まずはここで、ガラスメーカーブランドの部品は選択肢から外れました。そうしたあまり売れそうにもない仕様はラインナップから外れていることが多いものです。まあ、これは仕方がありません。

お次に中古品ですが、これも納期の点や品物が来てみてからの採用・不採用の判断となってしまうこともありこれも却下、となりました。

という事で仕方なく純正品を使うことに。うーん。
まあ、それでも昨日の内に奥さんには予想金額を伝えてあり、「仕方ないですから.....、」と却って申し訳なさそうにしておられたので、最善の努力をするにしても、一応御了承を頂いてはいます。

しかし、少々ガラスが大きい事もあり仕方のない事だとしても、妙に高いぞ、これ




さて、ジャブは更にコンビネーションブローへと繋がりました。この辺は少年マガジン連載の「はじめの一歩」で予習していたつもりなんですが、予想を上回る破壊力を以って敵(エリシオン)は襲い掛かってきたのです。


これは昨日、あくまでも可能性として耳にはしていたんですが、このエリシオン。両サイドのAピラーを何故かプラスチックカバーで覆っているデザインとなっています。これがネックとなって、ガラス交換の際にはこれを外さないといけないだろうという予想はしていたんですが、もちろん再使用を考えていました。しかし、ふたを開けてみてびっくり。

なんと再使用不可のパーツだったんですね。しかも片側だけで部品代が9000円強。これってちょっと、ひどくない?

その理由は、カバーパーツ固定ピンの根元のプラの肉圧と材質が貧弱すぎて外すと簡単に折れちゃうから。そのくせ、多分ビビリ音や変形対策なんだろうけど、カバーの裏側にはピラーの補強用らしき金属板がちゃんと入れ込んであるという設計でした。許せん。そんな事なら割れにくいように軟質樹脂のクリップを使うなりスライド式の固定方法を考えるなり、いくらでもやりようはあるだろうに。
手抜き設計とまで言うつもりはありませんが、それでも配慮に欠けた杜撰な設計といってもいいかと思います。だってガラス交換は普通にありうる作業なんですから。




さて。これだけで終わりと思いきや、実はフィニッシュブローも用意してありましたよエリシオンには。デンプシーロールみたいなもんですね。


それは天井の雨漏れの発見です。


ガラス屋さんの報告で発見されたようですが、ガラスを取り外した際に運転席側のAピラーの天井付け根付近に錆が発生していたのだとか。どうなってるんだホンダ車ってのは?そんなもんなのか?

ガラス屋さんによると、ホンダ車はN360の頃から、こんなことは珍しいことではない、との事。Aピラーの内装カバーに何故か雨染みのようなものがあったのは以前から気が付いていたのですが、まさかそんな事になっていようとは思いもよりませんでした。
分かってしまったからには放って置く事は出来ませんから、明日その雨漏れ箇所のシーリング作業を行います。しかし、こんな事になっているとは........。



走りが何だ、足回りがエンジンが、儲け過ぎだの何だのと、車の評価のされ方はいく通りもあるのですが、私のように車のメンテナンスを請け負い、つぶさにそれを見ているものからすると、少々この車は値段から受ける印象と比べて細やかな仕上げというか煮詰めに見劣りを感じる部分が少なくありません。

こうしたミニバンタイプの日本車は、お座敷列車だ何だという批判もありますが、結局求められている所はそういう部分であることも事実なわけです。
で、流石にそういう目で見るとトヨタって会社の作るミニバン・1BOXタイプは抜かりがないというか、うまくまとめてあるというか。特に旧ハイエース(ワゴン・バン共に)には、それをまざまざと感じたものです。
クルマの基本骨格そのものとしては首を傾げる設計である事は否定のしようが無いのですが、あれほどお客さんの側から愛された車種も少なかったですね。トップに躍り出ることはなかったにせよ、本当に隠れたベストセラーでした。タフだったし。

ちなみに今のハイエースは現役セールスとして売ったことがないので、よく分かりません。あしからず。


そんなわけで少々エリシオンには振り回されてしまいました。まあ、車両保険に入っていただいていれば、そんなことには気が付かずに通り過ぎてしまっていたかもしれないんですが。
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Posted at 2010/01/13 18:51:45

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